コロラド州の州都はデンバーですね。ロッキー山脈のふもとにあるのが、デンバーから車で1時間ほどにあるボウルダー。そこにはコロラド州立大学があります。以前ここでコンピュータのミーティングががり、参加しました。テーマは「AI(アーティフィシャル・インテリジェンス)」日本語では、人工知能と訳されています。ベルリンの壁が崩壊し、旧東ドイツのコンピュータ科学者であるフィッシャー先生がコロラド州立大学に移られたと言う情報を得て、出席した次第です。フィッシャー先生のドイツ訛りの強い英語にもなれ、Lisp専用マシンのシンボリック社製品の3600上で、開発された「キッチン・システム」の説明を受けました。同行した日本人は約10名で年齢構成も20代から50代までの大手企業のエグゼクティブたちでした。セミナーに先立ち、開かれたレセプションには、我々のために「お寿司」が用意されていました。これいついては、また後ほど述べます。
オープニングには、副学長が挨拶に立ち、かなり大学側も力を入れたセミナーでした。現地のかたがたと挨拶を交わすと、なんと名刺交換がはじまりました。少し意外な思いがありました。絵副学長さんの名刺を裏返すと、そこには日本語で副復学長名が印刷されていました。(丁度最近書いた、「美流上位」のような感じでした。)
我々のためにわざわざ用意された。「お寿司」は「ちらし寿司」でしたが、なんと、野菜がマヨネーズで和えられているのはまだしも、セロリがたくさん入っているではないですか。これには少し閉口しましたが、なんとも奇妙なエスニック料理を食べる思いでした。
休日は、セミナーもお休みですので、様々なレジャーが用意されていました。ゴルフよし、乗馬よし、カヌーによる川下りよし。さっそくレンタカーをかりて、ロッキー山脈を走破しようと勇躍、中継点のエステスパークまで車を走らせました。
このコロラド州立大学での体験は非常に貴重なものであり、様々なエピソードをいまでお良く覚えています。
日本に帰国してしばらくして、あることに気が付きました。「そうだ、コロラド州立大学はあの数学者の藤原雅彦先生が若かりしころ留学された(教えられた)大学だったんだ。」
新潮文庫からでている「若き数学者のアメリカ」というタイトルの本を読んでいた私は、なぜかそのことをすっかり忘れていた。(藤原先生といえば、「国家の品格」がベストセラーになっていますが・・・)
ボウルダーについては、まだまだ思い出がありますので、また別の機会に書きます。