センター試験の特徴
1.分量 数学1Aは問題数は4問、実質5問。
数学2Bは実質的には5問で、いずれも60分で解くのは、ぎりぎりである。
2.形式 マークシート故に生ずる分かりにくさ、不自由さがある。
3.内容 数学1Aは教科書の終了程度の到達度を判定することが多いが、
数学2Bは2次試験の易しめ(地方国立大学)の標準問題に近づけようとする意図
が伺える。また、全分野から出題されるので盛りだくさんである。
受験心得
1.発想力、計算力(すなはち学力)を備えていても、高得点をとることは意外に難しい。すん
なりと成功する可能性は五分五分と心得よ。
(1)必ず、計算ミス、転記ミス、読み間違えが発生する。
(2)数学の場合、見直しできる時間はほとんどない。
◎とまどう問題はとりあえず後に回すような気持ちの切り替えが必要。
◎60分という時間感覚に慣れておく。
2.複数の解法を比較検討する時間的余裕はない。
(1)穴埋めの設問により、解法をほぼ強要されることが多い。
(2)時間的制約のため、平均的第一案となるような平凡な解法や、既存の方法で押し
切らざるを得ないことも多い。
◎平凡な手馴れた解法を軽視しない。
◎技術の確立した分野の技術を吸収しておくこと。(積分の12分の1公式など)
3.小問間の密接な関連に気付かないとつらいことが多い。
◎問題がストーリーをもたせた長い仕立てのとき、前に示したことを使うことが多
い。
◎問題文は文字と式ばかりだが、グラフなどで視覚化すると分かりやすいことが多
い。
4.マークシート故の大失敗
(1)数学1Aと数学1と間違えた例。
(2)下書きが汚かった為の転記ミス。並びに、記入欄を一箇所誤ったために、ドミノ倒して
きな記入ミスをした例。
(3)分数の分母子を入れ替えてマークしてしまうミス。(音読の順と、記入順が異なる。)
来年度は、数学ⅡBの「時間攻め」が3年ぶりに復活する可能性もあるので、くれぐれも計算スピード、事務処理能力UPを図っておいてください。
受験生だけではなく、すべての受験生およびその予備軍の皆さんへのアドバイスです。
日常の学習に、上記の内容を有効にご利用してください。あなたの健闘を祈ります。