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路線をどう維持? JR四国の取り組み

2016-12-14 07:15:00 | 経済フロントライン

11月19日 経済フロントライン


JR四国は
豊かな自然を満喫できる観光列車に力を入れている。
来年春に導入する観光列車「四国まんなか千年ものがたり」。
香川県と徳島県の内陸部を走る予定である。
テスト走行にはJR四国の半井真司社長も同行。
社長自らサービスの細かな部分まで指示した。
日本人だけでなく外国人観光客も呼び込もうと会社をあげて準備を進めている。
(JR四国 半井真司社長)
「とにかく四国に足を運んでいただく。
 そのきっかけ作りをしていきたい。」
JR四国は発足から30年近く厳しい経営環境が続いてきた。
現在 1日1キロあたりの平均乗客数は
国鉄時代に廃線の目安となった4,000人未満という路線が6割を占めている。
(JR四国 半井真司社長)
「四国は全国に先駆ける人口減少
 ならびに少子高齢化が進んでいる。
 そういう状況の中で全部の路線の維持ができるのかという意味合いでいうと
 はっきり言って厳しいところはある。」
人口減少に加え高速道路の整備が収益の悪化に拍車をかけた。
大半の路線に並行して高速道路が作られ
鉄道の利用者が奪われてきたのである。
収入の減少を補うための取り組みの1つが観光列車である。
2年前に導入した「伊予灘ものがたり」。
瀬戸内海沿岸を走り
その眺望が人気を博している。
「すごいな。」
そしてもう1つ
観光列車の通過に合わせて自発的に出迎える沿線の人たちの姿が感動を読んでいる。
「みんな振ってくれてる。」
「なんていい人たちや。」
「ぐっと来ました。」
「泣いてました。」
「あんなに地元の人におもてなしをしてもらえるって。
 みんなに乗ってもらいたい。」
収益の改善のためJR四国は経営の多角化を進めている。
ホテルの営業
マンションなどの不動産事業
そして飲食店の経営などである。
鉄道などの運輸部門の売り上げは約300億円
その他の事業の売り上げは150円余となっている。
鉄道以外の収入をさらに増やしていく計画だが
会社単独で路線を維持し続けていくのは容易ではないと考えている。
(JR四国 半井真司社長)
「鉄道は限界がある中で
 それ以外でどういうふうに収益を上げていくのか。
 これからの最大の課題になってくる。
 特に高齢化の中で公共輸送は非常に重要だと思っているが
 公共交通ネットワークをどんな形で維持していくのか
 もっと言えば誰が負担して維持していくのか
 議論をしていただく場が必要だろう。」



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