毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

ヒヨドリ日記 

2014-07-17 23:14:14 | パワーアップにもならぬ日々 2014

 

何回か、うちの近くでヒヨドリが巣を作っていると書いてきました。

無事に巣立っていった後にまとめて書こうと、ヒヨドリの成長してゆく姿は写していたけれど、

いざ巣立ってしまうと、なんというかこの喪失感。さびちい。

巣の周りが、家の周りががら~んとしてしまっている。

3週間ちょっとのつきあいでしたが、毎日毎日無事か元気か育ったか、

食べられていないか、減っていないか見ているうちに、もうすっかり情が移ってしまいました。

 

 

 

6月某日。

上旬なのか中旬だったのかすら覚えていないのですが、マンションのそばのイチイの木にヒヨドリが一羽、

嘴に白いスズランテープ(ナイロンテープ)をくわえてこちょこちょ作業している姿を発見。

目と目がばっちりあったけど、まさかこんな家の近く、人通りのある場所に巣を作るはずないわよねと、

すっかりそのヒヨドリのことは忘れてしまっていたのですが。

 

 

 

6月23日。

今思い返してみると、どうしてそこに巣があると気付いたのか。

鳴き声をだしているわけでも、臭いがしているわけでもなかったのに、

いつもは素通りするイチイの木に目をやると、枝葉の隙間に鳥の巣が見えていた。

 

 

 

 

 

木の後ろは家の壁、窓がすぐそこにあります。

まさかここに住む(巣むか)つもりではないでしょうと思ったのですが、

数時間後にまた通ると、

 

 

 

 

いる。ヒヨドリが座っている。ということは、卵を産んで抱卵しているのか?

ここで初めて、これはあの時のスズランテープのヒヨドリだと気がついた。

 

 

 

 以後、通る度に巣の変化を見ているのですが、ほとんど親鳥在宅で卵をあたためていて、

あまりカメラを向けるのもじろじろ見るのもストレスを与えるかと思い、

ちら見程度で、親鳥不在の、巣の写真を撮る機会を待つ。

 

この、卵をあたためている親鳥のカラダの向きって一定ではないんですね。

ある時はあちら、ある時はこちら、そしてそちら方向をむいているときもある。

 

 

 

 6月26日。

チャンス到来。

親鳥がいない留守宅の撮影に成功。

成功といっていいのかわかりませんが、

 

 

卵が4っつあることを確認。

 

 

 

ここでひとつ説明を。

この巣の位置なのですが、私の目の高さよりもちょっと上の位置にあり、

脚立でもなければ真上からうまく写すことはまずできません。

さらに外敵から隠す守ることをうまく考えていて、巣の周りの枝葉がバリケードのように邪魔をし、

なかなかすんなり全体を写すことができる位置にありません。

で、どうしたかというと、タイミングよく親鳥がいないとき、枝葉の隙間からスマホを巣の上にかざし、

当てずっぽうでシャッターを押す。まるっきり画面は私から見えていない状態です。

このシャッターを押す指もスマホをかざしているのと同じ左手でなので、

かなり運任せな写りとなっています。

さらに、撮り直しをすることはしていませんので、

切れてたりブレている写真がこれから何度も登場することになります。

 

 

 

6月29日

 

 

臨場感重視で。4個確認。変わらず。

 

 

 

7月1日

 

 

 

変わらず。4個。

この時は運よく親鳥不在でしたが、巣を留守にしていることは滅多にありませんでした。

通る度、必ずと言っていいほど鎮座して卵をあたためている。

えらいよなぁ。お腹減るだろうし、自由に飛びたいでしょし、人は巣の前を行き来するし、

ストレスで脱毛してもおかしくない状態なのに、ひたすら卵を守っている。

孵化するまでどれくらいの日数がかかるのか、ひょっとしたら中で死んでしまっているのではないかと、

毎日まだかまだかと気をもんでいたのですが。

 

 

 

7月6日。

ついにこの日がやってきました。

 

あ、孵化したヒナの写真が何枚か登場しますが、すっごく生生しいです。

私も初めて見たときはその生々しさにくらっとしてしまいましたから。

ぱっと浮かんだ言葉が「この先手羽先食べられないな」でした。

いえ、見慣れてしまえばそれはそれ、これはこれで片付けられるんですけど。

結構グロっぽい目も開いていない赤むくれが登場します。

 

 

 

 

 

この一枚ははっきりくっきり写ってくれました。

 

 

 

 

スマホを親鳥と勘違いし(すまん)、

エサをもらおうと大口開けてゴムを引っ張ったみたいにびよんと伸びあがってきた(すまん)。

この伸びあがる時だけは「ぴーぴーみーみー」か細い声で鳴きましたが、あとは一切声を出しませんでした。

 

 

 

4羽だと思う。 

 

 

 

声をあげずにいると、ただの空き巣に見えますが、中では赤むくれ兄弟がかたまって親の帰りをまっています。

空き巣か。そうか、空き巣だな。

 卵の殻がどこにも見当たらないのが不思議。

 

 

 

 

 7月7日

 

 

 

 赤むくれ。数は4なのか3なのか。

 卵が孵るまでは親鳥がほとんど在宅であたためていたのに、

ヒナが誕生すると、エサ探しが忙しいらしく、ほとんど留守で、

そうなると、今度はカラスに襲われないか心配で心配で。

 

 

 

 

 

親鳥がエサを与えているところ。

 

 

 

ね、こういうときだけアタマというか首がゴムのようにびよ~んとのびる。

 

 

拡大してもあまり変わりませんな。

 

 

 

7月9日

 

ひどい写りで恐縮です。

 

 

少しヒヨドリらしい色になってきた。羽根の前段階の羽管というらしい。

 

 

 

 

7月10日

 

 

 

まだまだ薄毛。ウスゲハシドイでしょか。違うってね。

目が開いてます。4羽いそう。

 

 

 

 

巣から顔を出せるようになってきている。お風呂に浸かっているようだな。

 

卵が孵ったら、あのヒヨドリのヒナならどんなに賑やかになるんだろうと心配していたのですが、

これが全くの杞憂で、静かな静かないい子たちでした。

親からエサを貰うときだけ声を出すけれど(それも小さな声)、あとはまるっきり声をださない。

これは驚きでした。

 

そう、一度だけ親鳥がエサをいっぱい銜えて帰ってきたところに出くわしたのですが、

もうね、すごいのよ、ベージュか肌色のうじゃうじゃしたものを嘴いっぱいこぼれるくらい銜えてるの。

ナポリタンを嘴に限界まで銜えて飛んで逃げてきた感じ。

人間ならラーメンやうどんを一口大胆にすすったまま麺をぶら下げてダッシュしてきたというか、

ものすごい形相の親鳥でした。

それだけヒナたちが食べるってことなんでしょね。ぐんぐん成長しているし。

 

 

 

7月11日

 

 

 

ついにピヨちゃんが鳥らしい姿になった。ふわふわほわほわ。

 

 

 

 

7月12日

 

 

巣からはみ出してきている。きつそう。

このころから親鳥の警戒が強くなり、私が通るだけで注意報を発令するようになった。

ブラックリスト?かと思ったけど、どうやら私だけじゃなく人を見かけると教えるように鳴きはじめる。

巣立ちがそろそろ近くなってきているのかも。

 

 

 

7月13日

 

 

 

あふれている。

 

 

 

 

これが私が写したぴよちゃんの最後の写真です。

 

 

この日の夜、というか翌日の早朝に見た夢が、ぴよちゃんが襲われる夢で、(そんな夢をみた

 

 

7月14日

 

 

巣は空になっていました。

巣立っていったんですね。

 

それから毎日、ヒヨドリ一家の気配はないか探していたのですが、今日ですっかりなくなってしまいました。

ヒナたちの姿はその後一度も見ていないし、声も聞いていないけれど、親鳥の鳴き方や現れ方で、

きっとどこか近くにヒナたちが隠れているんだなと感じることが昨日まではあったのに、今日はそれがない。

家の周りがやけにがらんとしている。

どこかでぼてっぼてっと飛ぶ鳥がいないか、飛ぶ練習をしているヒヨドリはいないかつい探してしまうけど、

どこにも見当たらなくてね、それはとってもいいことなんでしょうけれど、一度でいいから外を飛ぶ姿を見たかったな。

まぁね、そのうち近くを飛んでいるかもしれないしね。きっとそうなっちゃうと気がつかないんだろうな。

 

以上、ヒヨドリ日記でした。