ご存知のように本は大好きです。1年365日ほぼなにかしら読んでいます。
が、本屋さんとなると苦手というか、どうも落ち着かない。
本屋さん、好きなんですよ、大きな書店も町の本屋さんも古本屋さんもブック○フも。
好きなのと、居心地がよくて落ち着けてじっくり選べて立ち読み(品定めという意味で)出来るとはイコールではないんですね。
まず、本がありすぎるとくらくらしてしまう。軽いパニックというか、意識レベルがぶっとびそうになる。
通路が狭いと本を探し難いし、背後にも気を払わなくちゃならないぶん集中できない。
お客さんが多すぎる&その客層。
店員さんがやる気満々。
なんとなく、股関節のあたりがそわそわ落ち着かなくなる。
上のような理由から、大型書店はじっくり選ぶというよりささっと棚をめぐり、
目的の本を買ってぱぱっと店をでてしまうんですね。
古本屋さんだと結構長居できるようになりましたが。
先月、数年ぶりに立ち寄った本屋さんがあるんです。
前は普通の書店だったのに、今も普通の書店なのだけれど、どこかちょっと変化していて、
入った途端、「むむむ、こ、これはなんだ、この漂うムードはなんだ」と当たりくじを引いた感覚、
なんともいい感じに退廃したというか寂れた雰囲気が蔓延していて、
「本屋さんにおける苦痛の元」がこの本屋さんには見当たらない。
本の数は多くはないけれど、それでもまあないことはない。
通路が広い。横は別として後ろを人が通っても十分すぎるスペースがある。
書棚は全て平積みの高さでストップ、床まで本棚になっていないのでとても見やすい。
お客さんがまばら。そしてその客層がなんとも時間が有り余っている(私みたいに)雰囲気。
全然せかせかしていない。
店員さんに覇気がない。ぎらぎらしてないというか。
店内がなんとなく薄暗い。暗くはなくてちょっと照明おとしているかんじ。
今日で何回目かな、かなり長居してもへっちゃら、平積みの本を手に取ったり、
棚という棚をみてまわっても全然そわそわしない、落ち着ける、集中できる。最高だわ、ここ。
「みみずくは黄昏に飛び立つ」夢中で立ち読みしてきてしまった。
村上春樹氏の小説はどうも苦手だけどエッセイや他の文なら読めるし、
川上未映子さんは私大好きで、彼女の対談はなかなか切れ味鋭いところに村上さんだもの。
ちょと迷って今日は置いてきたけれど、アイフォン6修理の待ち時間はこれ買って読もう。
シナノキの蕾に桃が! 極小桃太郎でも入っているのだろうか。
ムシコブですね。