現在のお笑いブームを支えている芸人さん、数々いらっしゃいますね。その中でも今をときめく芸人さんのひとりに挙げられるのが、「エド・はるみ」さんです。
彼女の芸を初めて見た時のインパクト、強かったです~。いや、正確に言うと、「芸」じゃなくって、そのBGMに流れていたロック・ミュージックのインパクトが強かったんです。
そう、懐かしの「マイ・シャローナ」ですね。
1978年にロサンゼルスで結成されたナックは、翌79年にアルバム『ゲット・ザ・ナック』で衝撃的なデビューを飾りました。このアルバムは全米チャート5週連続1位にランクされるほどのセールスを記録したのです。
そしてそこからシングル・カットされたのが「マイ・シャローナ」です。この曲は全米で5週連続1位となったほか世界各国のチャートをも席捲、79年の全米年間チャートでも1位となる記録的な大ヒットとなりました。
ナック『ゲット・ザ・ナック』
この曲のリフは、ギタリストのバートン・アヴェールがナック加入以前に作っていたものです。
リード・ヴォーカルのダグ・フィ-ガーがシャローナ・アルペリンという当時17才の少女に一目ぼれし、彼女のことを考えている時にこのリフが脳裏をよぎったんだそうです。そしてフィーガーとアヴェールが協力して曲を完成させました。
ダグ・フィーガーとシャローナ・アルペリン
「マイ・シャローナ」はニュー・ウェイヴやパンクの香りのするパワー・ポップです。余分な装飾を削り落としたシンプル感のある構成と演奏は、聴いているぼくにストレートに迫ってきて胸を躍らせてくれます。中間部のギター・ソロ時の転調は唯一のシカケでしょうね。ギター・ソロ後のブレイクもスパイスが効いてていい感じです。
荒削りな演奏も、若々しさとみずみずしさとが伝わってくるエネルギッシュなもの。60年代のビート・バンドの影響もあるのでしょうか。
イントロはドラムの刻む印象的なビート。シンプルでソリッドなリフに小気味のよいヴォーカルを乗せて疾走するこの曲、まさにロックのメイン・ストリームですね。
ナックはこの曲の大ヒットで「第2のビートルズ」「ビートルズの再来」などともてはやされ、一躍スターダムにのし上がりました。続く「グッド・ガールズ・ドント」(全米11位)、「ベイビー・トークス・ダーティー」(全米38位)もスマッシュ・ヒットしましたが、次第に尻すぼみとなります。その後もセールスは低迷したので、「マイ・シャローナ」のイメージだけが強烈に残り、今では「一発屋」の筆頭格として扱われることが多いようです。
しかも当時の主流はディスコ・サウンド。ナックはこの波から取り残されてしまい、1982年には解散してしまいます。91年には再結成しますが、またもヒットは生まれませんでした。しかし98年にはドラムになんとあのテリー・ボジオを迎えて活動を再開、ツアーなども精力的に行っているようです。
なお、オリジナル・メンバーのブルース・ゲイリーは2006年8月22日に非ホジキンリンパ腫のため亡くなっています。
(追記:ダグ・フィーガーも2010年2月14日に死去しました)
「マイ・シャローナ」は1994年に映画「リアリティ・バイツ」の挿入歌として使われ、チャートに再登場したほか、ドラマ、CMなどのBGMとして幅広く起用されています。リリース以来30年に渡って親しまれ続けてきたということは、この曲が世代を超えたロックの名曲であることの証明にもなると思います。
ちなみにバンド名の「ナック(Knack)」には、「(物事の)呼吸」とか「コツ」といった意味があるそうです。
[歌 詞]
[大 意]
ぼくのかわいい君 かわいい君
いつになったら相手をしてくれるんだろう
君はぼくのエンジンをブンブンいわせる
ラインを外してバイクを飛ばせる
もう止まらない やめられない
ふしだらな考え
いつも浮かんでしまう
年下のコに触られると
ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ
もうちょっと近づいてくれない?
ぼくの目を見つめてくれるくらいまで
じらされるとイライラする
ぼくの腿に手を這わせたりして・・・
もう止まらない やめられない
ふしだらな考え
いつも浮かんでしまう
年下のコに触られると
ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ
ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ
いつぼくにくれるのかな くれるのかな
時間の問題だと思うけど
運命ってやつじゃないの?
それとも勝手なぼくの思いこみ?
ナック『マイ・シャローナ』
◆マイ・シャローナ/My Sharona
■歌・演奏
ナック/Knack
■シングル・リリース
1979年6月18日
■作詞・作曲
ダグ・フィーガー、バートン・アヴェール/Doug Fieger, Berton Averre
■プロデュース
マイク・チャップマン/Mike Chapman
■収録アルバム
ゲット・ザ・ナック/Get the Knack (1979年)
■録音メンバー
☆ナック/Knack
ダグ・フィーガー/Doug Fieger (lead-vocal, rhythm-guitar)
バートン・アヴェール/Berton Averre (lead-guitar)
プレスコット・ナイルズ/Prescott Niles (bass)
ブルース・ゲイリー/Bruce Gary (drums)
■チャート最高位
1979年週間チャート アメリカ(ビルボード)1位、イギリス6位、日本(オリコン)26位
1979年年間チャート アメリカ(ビルボード)1位
1979年週間チャート アメリカ(ビルボード)91位
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ホント、当時はビートルズの再来とか言ってましたね~。
街を歩いていても、あちこちで耳にしました。
実に懐かしいことです。
ノリが良いとは思ってましたが・・・ザ・ナックの名作でしたねヽ(´ー`)ノ
ですよね~「ビートルズの再来」って言われてましたね。ぼくはビートルズよりはパンクっぽいな、と思って聴いてました。
毎日一度はラジオから流れていたような気がします。これもすぐレコード買いに走りましたよ(^^)。
そうです、懐かしのマイ・シャローナですよ~
ナックの名作にして、ロック界の70年代の最後を飾った大ヒットでしたよね~ 当時はほんとよく聴きました。ヽ(´∇`)ノ
取れません。
♪マイ~マイ~マイ~マイ~ッ、ワオッ!
昔意味も分からず(笑)
曲の雰囲気で一発で好きになった覚えがありますよ
これだけインパクトのある曲を選んだエド・はるみさんの作戦勝ちってとこでしょうか~
でも「オッパイ飲みたいの?」にはちょっと引いてしまいました(汗)
曲の意味が分かるようになった今は、曲の内容に似合わないお年頃になってしまいました・・・(汗)
でも、今でもぼくもこの曲好きです~
シンプルなのに雰囲気充分。曲も文句なしですね。
ナベアツさんは芸人としてブレイクしてから年収が四分の一に減ったんだって。それまでは構成作家としてすごく稼いでいたらしいです。彼の芸風もバカバカしくて好きです~(^^)