キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

六月

2020-06-20 11:34:19 | 季節の花々
         

      レオ・レオニの「ネズミのつきめくり」の6月の絵は色とりどりの蝶々

      が飛んでいて、浮かれたネズミたちも、羽を着けて飛ぼうとしている

      愛らしい絵柄です。

         

      日本では6月は梅雨。昨夜も大雨でした。でも今日は快晴。暑いですが、

      日陰は爽やかです。

         

      クチナシの純白が目に鮮やかです。

         

      これはコットンラベンダーという花だそうです。

         

      このフワフワした塊の付いて木はなんでしょう?

         

      夏の花、夾竹桃も咲き始めました。子どもたちが小さい頃、奈良へ

      の帰省の途中蒲郡の海水浴場で見たキョウチクトウ、数年前ローマ

      のフォロ・ロマーノであまりの暑さにクラクラしながら見た夾竹桃。

      とりとめもなく、かつての日々を思い出させてくれる花です。

        そんなこともあったやうな夾竹桃の赤さで   種田山頭火
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百合

2020-06-17 11:19:10 | 季節の花々
      

     色とりどりの百合が咲く季節です。中でも白百合はやはり清楚ですね。

      

     名前の由来は、茎がゆらゆら揺れるから「ユリ」という名になったと

     いう説が有力なようです。百合という漢字は、根が重なり合っている

     からですって。ゆり根ですね。

      

     シーボルトが日本の百合の球根をヨーロッパに持ち帰り、とても人気

     になって、ひところは日本の重要な輸出品だったそうです。

      

     「歩く姿は百合の花」なんて美人の形容にも用いられます。すてきな花

     です。百合ちゃんや小百合ちゃんに、百合子さん。女性名にもよく使わ

     れます。小池百合子さんは都知事に再選されるでしょうか?

      
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梅雨間近

2020-06-06 13:57:23 | 季節の花々
       

          ハート形の紫陽花を見つけましたよ。

       

       

       なっちゃんとの短い散歩の間にも、野苺やゆすら梅の実など、

       赤い可愛い実があちこちに。こんな住宅街でもあるものです。

       

           枇杷の実もたわわになっています。

       

        蛍袋もかわいい。夜になると近くの橘ふれあいの森で、小学

        生が放流したやごから生まれた蛍が飛び交っているそうです。

       

       

       

       昼顔や山法師も。

       かと思うと、さつきもまだまだ艶やかに咲いています。

       

       

          今よく見かける黄色い花は、金糸梅と未央柳。どちらも

          明るい黄色のほんとにきれいな花です。未央柳が咲くと、

          いよいよ蒸し暑い梅雨の到来です。

           未央柳の初花にして暑を迎ふ       遠藤はつ
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紫陽花の季節

2020-05-30 11:12:36 | 季節の花々
          

          気持ちの良い季節をひっそり暮らしていたら、もうつい六月。

          あちらこちらで紫陽花の花をを見かけるようになりました。

            

          自然はすごい。巡ってくる季節に合わせ、ちゃんと花を咲かせます。

          

          

          

          紫陽花の横に咲いていた純白の木の花。リンゴの一種でしょうか。

          あまりに可憐で、思わず見とれました。

          

          豪華なクジャクサボテンも咲いています。

          

          マツバギクも今が盛りです。
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薔薇の季節

2020-05-18 10:57:02 | 季節の花々
         

         薔薇の季節です。赤、白、ピンク、黄色。麗しいですね。

         

         

         

         

         

         

         ほんとに愛される花です。「野バラ」や「バラが咲いた」、ドイツ

         民謡に「白薔薇の匂う夕べ」という美しい歌もあります。「庭の千

         草」というアイルランド民謡に日本語の歌詞をつけた歌曲がありま

         す。でも、原曲の題名は「The last rose of summer夏の名残りの薔薇」

         です。日本語の歌詞では「ああ白菊、ああ白菊」と薔薇が菊になっ

         ています。昔は日本では、菊の方がポピュラーだったんですね。

         もっとも、江戸時代には薔薇はもう日本に入ってきていたようです。

         ノイバラ(野茨)は元々日本にあった野生種だとか。

           「愁ひつつ岡にのぼれば花いばら」

         という与謝蕪村の素敵な句もあります。
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奈良の谷空木

2020-05-08 10:55:22 | 季節の花々
         

         

         奈良にいる夫から、可愛い木の花の写真が届きました。庭に生えて

         いたのだとか。「夏は来ぬ」でおなじみの卯の花の仲間タニウツギ

         です。卯の花(ウノハナウツギ)は白花ですが、これは薄桃色。派

         手な花ではありませんが、愛らしい。もう五月も八日、初夏ですね。

         

         若緑の葉がまぶしい季節です。ミカンの花が咲いています。

         

         

            

            

            

            

           昼咲月見草、立浪草、山吹、青い星のようなイソトマ、露草、

           初夏の花々です。クレマチスも咲き始めました。

           ブログのおかげで、様々な花の名前を覚えました。困難な時節

           ではありますが、季節のある国に生まれ、折々の花々を愛でる
    
           暮らしができていることに感謝です。
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谷間の百合 lily of the valley

2020-04-29 11:37:36 | 季節の花々
        

          近所の市営住宅の前の花壇で鈴蘭が咲き始めました。またこ

         のかわいい花が咲く季節になりました。今年はいつもの年よ

         り、花の純白が目に染みるような気がするのはなぜでしょう。

          

         英語では鈴蘭のことをlily of the valley谷間の百合というそうです。

         フランスの作家バルザックに「谷間の百合Le Lys dans la vallee」

         という小説があります。いかにもフランス的な年上の美しい伯爵

         夫人と青年の悲恋物語です。その伯爵夫人が谷間の百合というわ

         けです。実在のモデルがいたそうですが、鈴蘭になぞらえられる

         女性、楚々とした美人だったのでしょうね。

       

       

        ジャスミンも今を盛りと咲いています。ジャスミン、中東では

        ヤスミンですが、これも女性の名前として使われます。

       

        マーガレットも女性名に使われます。多少の風にはめげない

        可憐だけど、たくましい印象のある花です。マーガレット・

        サッチャーさんを思い出しました。

         風の中マーガレットの花暮れず      成瀬正俊
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ひなげし

2020-04-27 14:57:43 | 季節の花々
          

        道端でオレンジ色の薄い花びらをひらひらさせているひなげしを

        よく見かけます。

        

        漢字で書くと雛罌粟か雛芥子、英語でポピー、フランス語でコクリコ、

        スペイン語でアマポーラ、中国語で虞美人草。愛されている花です。

        

        

           

        道端で咲いているのはほんとに素朴な小さな花ですが、観賞用のや

        公園などで咲いているのは色も豊富で艶やかです。与謝野晶子にあ

        りますね、素敵なひなげしの歌が。

          ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟

        

        でも野辺に並んで咲く野生の小さなひなげしは、ほんとにいとおしい。
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すみれ--Veilchen

2020-04-21 15:36:27 | 季節の花々
         

        ゲーテの詩にモーツアルトが曲を付けた「すみれ」という歌曲

        があります。「野原に小さなすみれが咲いていた。ほんとにか

        わいいすみれが。そこへ羊飼いの娘がやって来た。ああ、あの

        娘に摘まれて、ほんのつかの間胸に押し当てられたら、死んで

        もいい。でも娘は小さいすみれに気も付かず、踏んづけて行っ

        てしまった。でもいいのとすみれは思う。あの娘に踏まれて死

        ぬのだから」同じゲーテに「野ばら」という詩があります。こ

        ちらは男の子に摘まれたバラが、そのとげで刺して抵抗するの
     
        です。華やかなバラと、ほんとに小さいすみれの違いでしょう

        か。でもその濃い紫色の深く美しいこと。日本人の私にはドラ

        マチックなゲーテの詩より、芭蕉の句の方がしっくりきますが。

         山路来て何やらゆかしすみれ草

        

        道端に咲いている春紫苑(姫紫苑?)も別名貧乏草なんて言わ

        れ、しょぼくれた印象ですが、よく見るとかわいい。

        

        雑草と言われる花たちは強い。ブロックの穴からも元気に咲き
       
        こぼれています。

        

        もう鈴蘭が咲いていると思ったら、これはナルコユリという

        花だそうです。

        

        ツルニチニチソウもあちこちに咲いています。かわいいけれど、

        繁殖力旺盛な強い花です。

        

        
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小手毬と木香薔薇と

2020-04-18 14:40:53 | 季節の花々
       

       毎年桜の花が散り、若葉がまぶしい頃になると、小手毬の花が咲き始

       めます。この花を見るといつも、子どもたちが小さい時に一緒に楽し

       んで読んだ「もりはおもしろランド」の絵本シリーズを思い出します。

       登場人物の「小手毬の下に住むネズミのおじょうさん」が大好きでした。

       

       小手毬によく似た木香薔薇も今よく見かけます。白い花もあるけれど、

       

           

       

       黄色い木香薔薇が華やかできれい。でも白い花の方が香りが良いとか。

       薔薇の仲間なのに、とげがないのも優しいですね。

       

       

          

       花水木も咲き始めました。これは白い花か薄紅色。花のように見え
 
       るけれど、小さな蕾を包むように変形した葉、総苞片なのだそうです。

         花水木わすれたやうな空があり           南部憲吉

       今日は春の嵐で灰色の空ですが、鮮やかな花水木の向こうに、青空

       が見えると、どこかしらで見たような懐かしい気持ちになります。
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