キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

佐保姫

2017-02-21 11:29:39 | 季節の花々
             

           佐保姫の染めゆく野べはみどり子の袖もあらはに若菜つむらし   順徳院御集より

          (佐保姫が緑に染めていく野辺で、娘たちが袖から腕をあらわにして若菜を摘むらしい)

            春一番が吹いて、昨日は猛烈な春二番も吹いて、日差しが春めいてきました。

            まだまだ寒い日も多いですが、春の女神佐保姫さまが世界を春の色に染め

            始めている気配が感じられます。あちらこちらで河津桜が満開です。染井吉

            野より一か月以上早く咲くこの濃い色の桜は春の幕開けを告げる花です。

              

              

              

              でも、まだまだ梅の花も咲き誇っています。

              

              椿や山茶花の花も健在です。これからミモザや梅の花、梨の花など樹花

              の季節が続きます。blossomの季節です。日本語だと果樹の花も草の花

              も「花」ですが、英語だとblossomとflowerに区別します。面白いですね。

              

              子供たちが通っていたたちばな幼稚園もそろそろ卒園式の準備のようです。

              年長さんはもうすぐ小学一年生。旅立ちの季節です。

              

              

              道端のflowersからも春の香りが漂い始めました。

               佐保姫の路傍の花に寄り添ひぬ     岡本紗矢句集「向日葵の午後」より
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅一輪一輪ほどのあたたかさ

2017-02-16 18:21:06 | 地球
              
                     水仙がきれいです。

              

                梅一輪一輪ほどの暖かさ          服部嵐雪

              ここ数日寒いですが、真っ青な空の冬晴れの日が続いています。明日は

              春一番が吹いて、気温がぐっと上昇するそうです。くしゃみが頻繁に出る

              のはもう花粉が飛び始めているからでしょうか。

              

              なっちゃんは今日も元気に朝の散歩です。うちの周辺でも、柴犬を飼っ

              ている家が多く、お散歩中によく出会います。なっちゃんと同じ茶色柴

              のモモちゃん、黒柴のモコちゃん、ギンちゃん、、、。人に対してはおと

              なしいのに、犬と見るとつっかかるなっちゃんですが、唯一年下のモコ

              ちゃんにだけは、多少気を許しているようで、近づいても、うなりません。

              自分の中で何かの判断基準があるのでしょうね。

              

              散歩の途中に、ガラス屋さんがあって、ステンドグラスの教室を開

              いているようです。ウィンドーに月替わりぐらいで、いろいろな作品

              が飾られています。これは何かの絵を模写したもののようですが、

              良い出来栄えです。ちょっとそそられるのですが、美術に関しては

              水彩、油絵、紙粘土の人形、ダイヤモンドの針でガラスに模様を彫

              り込むグラスリッチェンなど、ほとんど三日坊主に終わった過去が

              あるので、途中でまた挫折しそうで、うかつに手を出せません。

              

              朝の散歩から帰ると夕方の散歩まで、ずっとお昼寝のなっちゃん。

              お気楽な犬の生活です。           
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家の極小トイレギャラリー

2017-02-13 15:19:59 | アート
                

                

                先月千葉の館山から送られてきたストックとガーベラが今も

                可憐に咲いています。                               

                

                うちのちっちゃなトイレにちっちゃな額を何枚か掛け、中の絵を

                入れ替えて楽しんでいます。今は先週三菱一号館で観たナビ派

                の絵を飾っています。これはナビ派の中心画家の一人、モーリス・

                ドニの「ミューズたち」。                

                

                これは、ナビ派の端緒となった象徴的なポール・セリュジエの

                「タリスマン」。ナビとは旧約聖書の預言者のことだそうで、メ

                ンバーが皆カトリック教徒であることから、名づけられたとか。

                    

                トイレのドアにはもう何十年来このドイツのNord-Sued出版社の

                絵本のポスターが張られています。はしっこがボロボロになって

                いますが、そのかわいらしさに、剥す気になれないでいます。

                

                でも何といっても、うちのトイレギャラリーのハイライトは写真の

                額です。私が撮った花や植物の写真が主ですが、旅行に行くと

                その後しばらくは旅先で撮った写真のシリーズが続きます。これ

                はスコットランドのエジンバラ郊外の世界遺産「フォース鉄道橋」。

                壮大な感じの伝わる良い写真だと自画自賛している一枚です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々の丸の内

2017-02-11 11:41:44 | 季節
            

            三菱一号館美術館のナビ展を観に久々に東京へ出かけました。武蔵小杉駅

            から東京駅まで横須賀線でなんと20分。接続が良いと、川崎の結構な田舎

            の我が家から50分以内で東京のど真ん中に到着です。丸の内のおしゃれな

            道沿いに植えられた白い山茶花が満開でした。

            

            駅周辺の高層ビル街は、いつもながらとてもこぎれい。チリ一つ落ちてい

            ない清潔さで、枯れた草の間にたばこの吸い殻やカップ麺の容器やらが落

            ちている我が家の周辺とのギャップが大きくて、かえって落ち着かない気

            分になります。

            

            

            それでも、カラフルなはとバスがたくさん停まっているのを見ると、

            これからこのバスに乗って東京観光をする人の気分になってワク

            ワクします。

            

            ジョサイア・コンドルの設計になる三菱一号館美術館の建物は、いつ

            見てもすてき。赤煉瓦が優雅です。

            

            落ち着いたヨーロッパ調の中庭もすてきです。

            

            1894年に三菱の事務所として英国人建築家コンドルによって建てられた

            建物が2009年に復元されて、美術館になりました。今はオルセー美術館

            から来た「ナビ派」の展覧会が行われています。各部屋が昔の事務所で

            三階から二階へと部屋から部屋を見て回るのですが、クイーン・アン様

            式だという部屋自体が優雅な上、大きな美術展の盛沢山すぎる感じがな

            くて気持ちよく鑑賞できます。親しみやすいナビ派の絵ととてもマッチ

            していました。            
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月初め、大和

2017-02-08 16:31:59 | 行事
             

             蝋梅の季節です。庭に咲くつややかな黄色い蝋梅の花を見ていると

             昨年末なくなった義母が偲ばれます。

             

             義母の四十九日の法要のため、新幹線で京都へ、京都から近鉄線で

             大和高田へ帰りました。途中西ノ京の薬師寺のすぐそばを通ります。

             いつもその車窓からお姿を見るのが楽しみな「凍れる音楽」と称され

             その美しさをたたえられている東塔は、今修理中で、全体が大きな

             壁で覆われていて、残念ながら見ることができません。平成32年(も

             う平成じゃなくなっている?)完成予定だそうです。

             

             西ノ京から2つ目の駅が大和郡山です。ここでも、車窓から郡山城跡

             が見えます。このお城は「ほらが峠を決め込んだ」筒井順慶が整備し

             豊臣秀吉の弟羽柴秀長の居城でもあった名城です。今も立派な石垣

             と堀が残り、城跡には奈良の名門県立高郡山高校が建っています。

             

             奈良らしい景色を目にしながら、数駅で大和八木経由で、夫の実家が

             ある大和高田に到着です。

             

             駅からはわが愛しの大津の皇子様が眠る二上山が望めます。この山を

             見ると、関東から関西へ帰ってきたなと、いつもなぜか感慨を覚えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする