鉄町散策

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　なっちゃんがシャンプーをしてもらうペットサロンのある横浜

　　　　　　　　　青葉区の鉄町界隈はまだまだのどかな田園風景が広がる気持ち

　　　　　　　　　の良い横浜郊外です。佐藤春夫の「田園の憂鬱」はこの地で書

　　　　　　　　　かれたのだそうです。鉄町（くろがねちょう）という名前が前々

　　　　　　　　　から気になっていました。昔鉄が出たのかしらと。ところがこ

　　　　　　　　　の「くろがね」というのは、もともと「畔曲」と書き、田の畔

　　　　　　　　　が曲がった所という意味で、金属の鉄とは何の関係もないそう

　　　　　　　　　です。ちょっとがっかり。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　港からは大分離れていますが、ここもれっきとした横浜市。

　　　　　　　　　マンホールが証明しています。　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　シャンプー終わりにペットサロンの付近を散歩していると、

　　　　　　　　　昔ながらの日本家屋を挟んでピンクの家とブルーの家が建っ

　　　　　　　　　ていました。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　真ん中の家の人が両方とも建てたんだろうか？娘さんと息子

　　　　　　　　　さんが住んでいるのかな？なんて色々想像しました。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　もう馬酔木が咲き始めています。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　散歩の間にどんどん日が暮れ、美しい夕焼けに出会いました。

風呂敷

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　思いたって、珍しく箪笥の引き出しを整理していたら、

　　　　　　　　　　　　　くしゃくしゃに丸めた風呂敷が出るわ出るわ！

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　綺麗な模様のやら、

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　昔風のやら、

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　お嫁入りの時に何かめでたいものを包んできたのやら、

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　極めつけはこの大風呂敷。もう70年近く前、親戚が大阪で

　　　　　　　　　　　　　お商売をしていた時の物のようです。それがなぜ今ここに

　　　　　　　　　　　　　あるのか？

　　　　　　　　　　　　　今けっこう風呂敷が流行っていて、専門店もいくつもあるそ

　　　　　　　　　　　　　うです。包み方や結び方がネットに載っていたりもします。

　　　　　　　　　　　　　バッグ代わりに使ったり。私もちょっとやってみようかな。

梅満開

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という服部嵐雪の句がありますが、

　　　　　　　　　　　　　まだ二月なのに今日はもう春本番の陽気。紅梅が満開です。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　かと思うと、去年から咲き続けている山茶花もまだ健在。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　ちょうどよいくらいの気温で、なっちゃんも気持ちよく

　　　　　　　　　　　　　お散歩しています。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　ふと見上げると、電線にカラス？いいえ、ユリカモメのよう

　　　　　　　　　　　　　です。冬にやってくる渡り鳥です。以前は河口や大きな川で

　　　　　　　　　　　　　しか見られなかったのに、今はどんどん遡ってきているんで

　　　　　　　　　　　　　すって。「名にし負はば、いざこと問わん都鳥、、、」とい

　　　　　　　　　　　　　う在原の業平の歌で有名な都鳥は、この鳥を指すとも言わ

　　　　　　　　　　　　　れます。都鳥と言う名前から、東京都の鳥にもなってます。

　　　　　　　　　　　　　でもミヤコドリという名の鳥は他にいるそうで、業平がど

　　　　　　　　　　　　　ちらの鳥を歌ったのかは定かではないそう。でもこのユリ

　　　　　　　　　　　　　カモメ、きれいなシルエットの鳥です。　　　

ミモザとなっちゃん

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　ミモザが咲き始めました。フランスや地中海のイメージの

　　　　　　　　　　　　　強い木ですが、この頃、そこここで見かけます。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　なっちゃんとお散歩中に見かけます。庭にこのミモザの

　　　　　　　　　　　　　の木がある家には、お散歩でよく見かけるヨークシャー

　　　　　　　　　　　　　テリアがいます。

　　　　　　　　　　　　　　老いし犬眠るミモザの花の下　　　　　市川佳代

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　迷い犬だったなっちゃんは、うちにやって来たとき、

　　　　　　　　　　　　　三歳ぐらいだったので、今はもう多分十三・四歳。

　　　　　　　　　　　　　階段から転げ落ちたり、側溝の穴にはまったり、足

　　　　　　　　　　　　　元がおぼつかなくなってきた気がします。まあこれ

　　　　　　　　　　　　　は飼い主も同様ですが。飼い主との違いは、食が細

　　　　　　　　　　　　　いので、ほっそりしていて若く見えるところ。

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　近所の野良猫くんの方がよっぽど貫禄があります。

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　千葉から送っていただいた食用菜花の黄色い花が満開です。

二月

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　冬を運び出すにしては
　　　　　　　　　　　小さすぎる舟です。

　　　　　　　　　　　春を運び込むにしても
　　　　　　　　　　　小さすぎる舟です。

　　　　　　　　　　　ですから時間が掛かるでしょう
　　　　　　　　　　　冬が春になるまでは。

　　　　　　　　　　　川の胸乳がふくらむまでは
　　　　　　　　　　　まだまだ、時間が掛かるでしょう。　　吉野弘「二月の小舟」

　　　　　　　　　　　今日は立春。急に春がやってきた暖かさですが、今夜からまた

　　　　　　　　　　　寒くなりそうです。二月の小舟が揺れています。クレーの絵の

　　　　　　　　　　　黄色い鳥もそろそろ飛び立ちのために羽ばたこうとしているよ

　　　　　　　　　　　うに見えますが。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　昨日の節分は、いつものように太巻きを作って、息子のところ

　　　　　　　　　　　などへおすそ分けしてかぶりつきました。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　ついでに鉄火巻きも作りましたよ。形は悪いですが。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　子どもの頃の節分料理だったこんにゃくの酢味噌和えを作り、

　　　　　　　　　　　鰯も焼いて食べました。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　館山の知人から菜花がたくさん届きました。ほろ苦い春の味

　　　　　　　　　　　です。菜花の真ん中に、大きな大きな晩白柚が。春間近。