春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声 花落つること知んぬ多少ぞ
有名な孟浩然の「春暁」です。ほんとにこの頃は、気がついたら燦々
と朝日が照っています。ウトウトまどろんでいるといい気持ちです。
これを金子みすゞが歌うと、
すずめがなくな、いいひよりだな、
うっとり、うっとり、ねむいな。
上のまぶたはあこうか、下のまぶたはまアだよ、
うっとり、うっっとり、ねむいな。 金子みすゞ「春の朝」
そんな朝も、なっちゃんは早起き。「早く散歩に行きたいよう」
なっちゃんがクンクンする道端の草の緑がどんどん鮮やかになってきました。
カタバミ、フリージア、サクラソウ、ムスカリ、ナノハナ、名も知らない花、
いろいろな春の花が朝日に照らされて、うれしそうに咲いています。
木の花は、白木蓮はもう終わり、紫木蓮が真っ盛りです。
草山の草の中からきいてると
いろいろたのしい声がする。
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春の草山にぎやかだ。 金子みすゞ「草山」より