東に駿河湾、南に遠州灘を望む、静岡最南端の高台に建つ御前崎灯台
です。灯台の父と呼ばれる英国人ブラントンという人の設計で、1874
年に完成したとか。でもそのずっと前、1635年から見尾火燈明堂とい
う灯台に類するものが建てられていたということ。遠州灘が航海の難
所だったからでしょうね。燈明だからとても暗くて、どれくらい役に
立ったのかは分からないようですが。
美しい白亜の灯台です。「喜びも悲しみも幾歳月」という木下恵介
監督の映画の舞台にもなったそうです。
眼下には太平洋が人がっています。「藍の濃し灘通り来し土用波」と
いう山口誓子の句碑があります。荒波のかなたの遠い異郷に想像が広
がる空間です。
灯台の辺り一帯がケープパークという公園になっていて、紺碧の海を
背景に、「潮騒の像」いう裸婦とカモメの白い像が立っています。
石蕗や椿が色を添えています。
逆光で、ちょっとおもしろい幻想的な写真が撮れました。とても
良いお天気だったのですが。まあ、結局失敗写真なんですけどね。