キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ひねもすのんびり

2017-07-31 15:41:30 | 季節
            

            「こう暑くっちゃ、動く気もしません」なっちゃんは、ひねもすのたらのたらです。

            

            エアコンのきいた部屋でゆったりと。良い御身分です。もっとも、冬だっ

            てストーブの点いた部屋で、のたのた。つまり一年中のんびりのんびり。

            

            昔読んだドイツロマン派の詩人アイヒェンドルフの「楽しき放浪児Aus dem

            Leben eines Taugenichts」という本を思い出しました。Taugenichtsというのは、

            のらくら者とか役立たずとかいう意味です。怠け者の若者が家を追い出され、

            バイオリン一丁だけを手に世間を渡り歩くのですが、何だかすべてうまくいっ

            て、最後もハッピーエンド。悲壮感のかけらもないお話でした。日本の昔話

            にもよく似たのがあったような。わらしべ長者とか。あくせく働くのがバカらし

            くなるような。べつの見方をすれば、貧乏だろうが何だろうが、気の持ちよう

            で楽しく生きられると教えているような。なっちゃんが、どんな気の持ちよう

            をしているのか、そもそも気なんか持っていないのかもしれませんが、tauge

            nichitな犬生を送っています。

            

            そんななっちゃんを見ていると、なぜか癒されるのですが。            
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燕、子育て再挑戦!

2017-07-29 10:26:45 | 地球
              

              5月ごろ、近所のお家の玄関先に燕が巣を作っているなと思っていたら、

              いつの間にかなくなっていたのですが、昨日朝なっちゃんと散歩中に見

              ると、おや、また巣ができて、かわいい頭が4つほどのぞいています。

              

              今日見ると、左の方へグチャッと寄っていますが、やはり4羽いるかな?

              もう8月にもなろうというこの暑い最中に、燕のお父さんお母さん、子育て

              再挑戦のようです。こういうことは時々あるのだそうです。

              

              

              

              向日葵全開で夏真っ盛り。炎天下で、あまりに大きく、黄色く、あけっぴろ

              げで、それゆえかえって生の儚さを思わせる花なのでしょうか、向日葵に

              は死を詠んだ句が多いようです。

                 向日葵や炎夏死おもふいさぎよし      飯田蛇笏

                 一瞬の自死向日葵の午後続く        岡本紗矢「向日葵の午後」より
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花の名前

2017-07-27 10:06:54 | 季節の花々
               

               花魁草はフロックスという洋名のアメリカ原産の花ですが、名前が名前だ

               けに、何やら時代劇の江戸の町など思い出しそうな花です。

                 村貧しおいらん草の目につきて            清崎敏郎

               この句はそんな連想から生まれたのでしょうね。日本人でないと作れない

               句だと思います。名前によって印象ががらりと変わることってありますね。

               

               平安時代は朝顔と呼ばれていたかもしれないムクゲは、フヨウの仲間で

               学名をhibisucus syriacus(ハイビスクス・シリアクス)と言い、ハイビスカス

               の仲間です。ムクゲってあまり響きの良い名ではありませんが、洋名を

               Rose of Sharonなんて言ったりもします。聖書に出てくるシャロンの野に

               咲く薔薇がこれだそうです。韓国の国花でもある可憐な花です。この花

               も呼び方によってイメージがだいぶ変わります。

               

               

               この頃サンパラソルという鮮やかなつる性の花をよく見かけます。名前通り

               青空にパッとパラソルが開いたような明るい美しさです。マンデビラという

               花をサントリーフラワーズが改良した園芸種だそうで、ごく新しい花で、和

               名はないようです。何千年の歴史を持つ花も、最近生まれたばかりの花も

               並んで咲いています。

               

               ランタナは色がどんどん変わるんで七変化とも呼ばれますが、もともと観賞

               用に入ってきたのが野生化して、どこにでも生えています。かわいい花なの

               で見ていて楽しいですが、あまりにも繁殖力が強く、国によっては侵略的外

               来種ワースト100に入っていて、厄介者扱いのようです。花に罪はないので

               すけどね。

                    

               たくましい野の花と言えば、今夏アザミが盛りです。薊という漢字、

               読めるけど書けませんよね。「アザミの歌」という割と有名な曲が

               あります。「山には山の憂いあり、海には海の悲しみや、まして

               心の花園に、咲きしあざみの花ならば、、、」意味深な歌詞です。

               可憐な花ですが、とげがあるし、ちょっと一筋縄ではいかない強さ

               のようなものを持った花です。

                 人はひと我はわれなり夏薊            永田歌子
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朝顔、昼顔、夕顔

2017-07-25 09:58:59 | 季節の花々
             

             ここのところ、曇りがちで、湿度は高いものの、なっちゃんとのお散歩は

             カンカン照りの日より、多少足取りが軽いかも。いよいよ朝顔の季節です。

             赤や青や紫や、色鮮やかな朝顔は、その名のように早朝は元気はつらつ。

             源氏物語に「朝顔」という帖があります。「夕顔」の方が有名ですが。源氏

             に言い寄られても、頑としてはねのけ続けた稀有な女性の話です。不幸に

             なるのが分かっているからって。ある意味痛快ですよね。源氏ほどの人を

             受け入れなかったというのは。夕顔に比べて、しゃきっとした印象の花です。

             もっともそのころ朝顔と呼ばれていた花は、今の朝顔ではなくて、ムクゲだっ

             たかもしれないようですが。

             

             朝は朝顔、昼は昼顔が咲いています。色が薄いし、小ぶりだし、朝顔ほどは

             つらつとした感じではなく、その辺に勝手に咲く雑草っぽい花ですが、なんだ

             か、そこはかとない色気があって好きです。「昼顔」というテレビドラマと映画

             がありますね、以前にはカトリーヌ・ドヌーブが妖艶な娼婦役を演じた「昼顔

             Belle de jour」という映画もありました。どちらも、この花の印象と違う、どろど

             ろした内容でしたが。

             

             夕顔も咲いています。これは朝顔や昼顔とは違う科の植物のようですが。

             源氏物語の「夕顔」の印象はまさにこの花。夕暮れ時に、柔らかな儚げな

             花を開きます。夕顔は源氏の寵愛を受けますが、嫉妬した六条御息所の

             生霊に取り殺されるという、なんとも恐ろしい最期を遂げます。この帖で、

             生霊などというものを知りましたが、むしろ六条御息所におおいに同情し

             ます。自分の生霊が自分のあずかり知らぬところで嫉妬の塊になって飛ん

             でいき、源氏の他の愛人を取り殺すなんて。責任の取りようもありません。

                  

             だけど、その夕顔の実がひょうたんの仲間なんですよね。それで、その

             実をくるくる剥くと、カンピョウになる。花とのギャップが面白い植物です。                        
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グリーン・フィンガー

2017-07-20 10:26:13 | 季節の花々
               

               植物を育てるのが上手で、きれいな花を咲かせる人をグリーン・フィンガー

               green fingerなんて言いますね。このところなっちゃんと散歩していると、あっ

               ちこっちで、色とりどりの大輪の百合の花を見かけます。この辺は百合の

               グリーン・フィンガーさんが多いのでしょうか。以前「グリーン・フィンガーズ」

               というハート・ウォーミングな映画がありました。刑務所にいるグリーン・

               フィンガーさんが仲間たちと見事な庭を作り上げるという実話に基づいた

               映画でした。もちろんイギリス映画。

               

               うちの小庭にも、数年前に白いユリがあったような気がしますが、今は影

               も形もありません。どんなに強い植物でも見事に枯らしてしまう私のような

               輩は、ブラウン・フィンガーbrown fingerというのだとか。お水だってちゃんと

               やっているつもりなんですが。

               

               

               

               

               

               よそのグリーン・フィンガーさんのお庭を眺めるだけで満足しましょう。
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柿の葉寿司

2017-07-19 09:49:05 | 季節
               

               この時期、奈良吉野の実家の方から届くうれしいものが柿の葉寿司です。

               この頃は全国区になってきて、大きな駅やネットでも買えるし、お中元の品

               物にも入っていますが、やはり食べなれた、ごく地元のおばさんたちが作っ

               たお寿司が最高!大きな有名店のものより、甘みが少なく、素朴な味です。

                 柿の葉に鮨を包める母系かな     岡本紗矢句集「向日葵の午後」より

               

               この川崎の辺りは、地元の特産品と言って、何か挙げられるものも思いつき

               ませんが、賑やかな都会に近い割に、田舎の風情が残るところがいいかな。

               毎日なっちゃんの散歩で通るサトイモ畑。葉っぱがどんどん大きくなります。

               

               この頃は、あまりの暑さに朝五時過ぎから散歩に行きます。朝もやの中の

               武蔵小杉の高層マンション群。

               

               この時間だと、まずまず嫌がらずに歩きます。

               

               

               

               鬼百合、夾竹桃、百日紅、夏の花々がもう満開です。

               

               なっちゃんはお家に帰るともうぐったり。さあ、また夕方までお昼寝。

               お気楽な犬の一日です。まあ、わたしのも似たり寄ったり?

               

               

               
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真夏です!

2017-07-15 15:29:32 | 季節の花々
                  

               猛暑の中、大量の翻訳原稿を抱えて、しかも風邪まで引き込み、悪戦苦闘して

               いましたが、何とか完了!周りを見回すと咲く花が少し変わって、真夏仕様に!                 

                        

                 

                 ペチュニア類やアガパンサスはまだ咲いていますが、

                 

                 

                 

                 そこに風露草や朝顔、大待宵草も加わり、

                 

                 木槿が今咲かないでいつとばかりに咲き誇り、

                 

                 

                 ついに、向日葵とノウゼンカズラ、夏の真打登場って感じです。

                 元気ですね、花たちは!
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話題のハートバッグ

2017-07-03 09:18:17 | 季節
                 

            巷は藤井四段の30連勝がなるかどうか、大騒ぎですね。弱冠14歳、好青年

            (好少年?)だけど、お昼に豚キムチうどんを食べたのなんのって、ちょっと

            騒ぎすぎじゃないかな?とはいうものの、テレビを見ていて、藤井君がモンテッ

            ソーリの幼稚園へ通っていて、ハートバッグなるものを毎日作っていた、そうい

            うのが良かったんじゃないかななんて言っているのを聞いて、おお、うちにもあ

            る、ある。3月までモンテッソーリの幼稚園に通っていた孫娘がプレゼントして

            くれたハートバッグが!なぜこんなうれしい気持ちになるんでしょう?二枚の

            ハート型の紙を格子状に組み合わせたバッグです。これ自分で作れと言われ

            たら難しそう。

                 

            その孫たちが昨日遊びに来て、なっちゃんと一緒にお散歩に行きました。

            六歳と二歳の孫たちがなっちゃんのリードの取り合いっこ。なっちゃんは

            戸惑い気味です。

               

               

            普段のぐうたらな生活に孫たちの急襲をうけて、ちょっとお疲れなっちゃん。

            こんなに歯を出して寝ているの、初めて見ました。笑えます。   
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