毎年、5月の連休前後に根津美術館へ行くのが私の恒例になっています。
この時期に展示される尾形光琳の杜若屏風を見るためです。昨年は杜若
屏風と円山応挙の藤花図が並んで展示されていて、素晴らしかった!闊
達な杜若と繊細な藤の対比が面白く、見とれました。見学者が少なかった
んです。上の写真はちょうど時を同じくして咲く、根津美術館の庭園の杜若
です。この美しい紫、光林の杜若は素晴らしいですが自然の花は格別です。
今年は祭日昭和の日に行ってしまいました。混んでる混んでる!
玄関に通じる竹の通路を20分待ちです。
でも苦痛ではありません。竹林に生えている竹の子などを見ながら、「根津
美術館って根津にあるわけじゃないんだ」なんていう話を聞きながら、待って
いるとすぐです。
大変なのは、中に入ってから。杜若屏風は黒山の人だかりで、一旦屏風の前に
行った人は、なかなかどけようとしないので、じっくり見るのは至難の業です。
今年の目玉の紅白梅の屏風の前はもっと人だかり。こそこそっと
前に出て見ましたが。
今回は、庭園のほうが印象的だったかな。
素敵な庭園です。石仏がところどころに置かれています。
根津美術館で目の保養をしてきた帰り道、地下鉄の表参道駅までの間も
目を見はります。内外の有名ブランドの並ぶ通りなんです。プラダ、カル
チエ、etc.その中でもいつも目を引かれるのが「ツモリチサト」。カラフル
でかわいい。でもさっき見た仏様の像と何故かオーバーラップします。