今年もお孫ちゃんからかわいい母の日のお花が届きました。去年は孫娘が
選んでくれた真っ赤なカーネーションの鉢植えだったのですが、今年は、
孫息子が選んでくれた、これまたかわいいミニ鶏頭の鉢植え。カラフルな
ケーキみたいです。何よりの贈り物。ありがとう
今、オリエンタル・リリーや一重の薔薇やカタバミや、やさしい色の花
が色々咲いています。
甘い香りがしてくるなと思ったら、垣根に絡まったスイカズラに白い
花が咲いていました。毎年この花を見るたびに、なぜか子どもの頃好
きだったロシアの作家ノーソフの「ネズナイカの冒険」を思い出します。
おとぎ話の国に住む小人たちのお話です。今はあまり読まれないよう
ですが、ラープチェフの挿絵の小人たちがほんとに可愛くて、見てい
るといとおしい気持ちになります。小人たちのリーダーはもの知りの
ズナイカです。主人公のネズナイカは、ズナイカにネがついているの
で察しがつきますが、ズナイカの正反対、もの知らずで、怠け者で、
女の子をいじめてばかりいます。でも、そんなネズナイカだって、い
ろんな小人と交わって、いろんな経験を重ねていくと、、、。
小人の女の子の中に、ハナカズラちゃんと言う子がいます。どうも、
その名前の連想で、スイカズラの花を見ると、この童話を思い出す
ようです。カズラが同じだけなのですが。ほかにも、ルリソウ先生、
カミツレちゃん、ツケボクロちゃん、男の子はブツブツくん、テッ
ポウダマ、コネジくん、オダンゴくんなど、性質や仕事を表す名前
の小人たちがたくさん出てきます。福井研介さんの訳がとてもいい
んです。多少教訓的ではありますが、小人たちの愛らしさと自由奔
放さは、今の子どもたちにも共感を呼ぶのではと思います。小学校
2年生の孫娘にも是非読んでほしい一冊です。