リスボンからコインブラへバスで移動することにしました。大きな
バス・ターミナルから3時間。切符を買ったときに、11番から出ると
言われただけで、一切なんのアナウンスもなし。11番と書かれた場
所で待っていると、これがそうじゃなくて、出発直前に11番と電光
表示が出た4番乗り場から乗ることに。危ない所。これが旅の醍醐味?
人のよさそうな女性の横の席だったのですが、全く言葉が通じない。
乗り合わせたのは殆ど、首都に買い物に来た地元の人だったよう。
リスボンで泊まったクラシックなホテルは、古いエレベーターに乗る
たびに不気味な音がして、ボタンを押してもいない階でドアが開いた
りしましたが、コインプラのホテルは打って変わってモダンでした。
まあ味わいがないともいえるけれど、新しいとやはり気持ちがいい。
ここの窓からの眺めも素晴らしかった。丘の上の世界遺産、コインブラ
大学が見えました。
5月8日広場にあるサンタ・クルス修道院。1131年創建の古い美しい建物です。
コインブラはポルトガル第三の都市ということですが、丘の下の
方はかなりさびれた印象。廃墟のような通りや、空き家が目立ち
ました。大学が夏休みだったからかもしれません。でもきれいな
町です。落書きもしゃれています。
翌日は朝から、丘の上と下を巡回するバスでコインブラ大学を見学に
でかけたのですが、なにせ、降車ボタンもないので、もたもたしてい
るうちに一回りして元のところに帰ってきてしまいました。仕方がな
いので、そのまま乗っているとさすがに今度は運転手も気づいて「こ
こで降りろよ」と合図してくれました。このままずっと乗ってぐるぐ
る回られたら大変だと思ったのでしょうね。
1308年創設のコインブラ大学の旧大学。すばらしい建物です。今では
学生の数は大分減っているそうですが、今も機能しているようです。
でも、これだけ観光客が来ると落ち着かないでしょうね。伝統の黒い
マントをつけて、ボールペンなんかを売りつける商売をしている学生
もいましたが。
クリーム色の壁に、赤を基調に色の混じった屋根がきれいです。構内
に有名な18世紀創建の壮麗なジョアニア図書館があるのですが、残念、
その日の内にポルトへ移動するため時間切れで立ち寄れませんでした。