キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

母のリースを飾って

2012-11-30 11:13:52 | 行事
               

           毎年この時期になると、クリスチャンでもないけれど、玄関ドアにクリス

           マス・リースを飾ります。母が数年前デイケアで作ってきたリースです。

           シックなのに華やかなリース。形見になりました。

           

           玄関にも小さなステンドグラスのツリーを飾りました。来春はお正月

           飾りは飾れないけれど、クリスマスのデコレーションは許してもらい

           ましょう。きれいなものが好きだった母が喜んでいるでしょう。

           

           あちこちの垣根に山茶花が咲いて、今年も終わりの月12月がやってきます。

              山茶花は魂のはな散りてなほ           原コウ子
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松柏軒 フレンチ・フルコース

2012-11-29 09:52:37 | グルメ
         

         駒込にある女子栄養大学と香川調理製菓専門学校の中に、松柏軒

         というレストランがあります。ここは昔伊達政宗の下屋敷のあった

         所で、水戸光圀が訪れて、松柏軒という名前を付けられ、このレス

         トランはその名前を引き継いでいるのだそうです。そこで和洋の料

         理の食事会や実演会が催されていて、11月の「西洋料理を楽しむ会」

         に誘われて行って来ました。

              

               食前酒に始まり                  

         

         アミューズ。生干し野菜の蒸しに塩麹風味。季節感満載です。

         今回は干し野菜がテーマで、フレンチながら、和風の出汁を

         生かした、繊細絶妙な、それは手の込んだフルコースでした。

          

         フォアグラの大根巻きナージュ仕立て。とても繊細。フレンチとはいえ

         和風のお出汁で、あっさり。ナージュというのは出汁で軽く煮ることだ

         そうです。大根もこんなに丁寧に調理してもらえたら本望でしょう。

        

         毛ガニと雲丹とフヌイユのクリーム。フェンネルのクリームをトマトの

         透明なジュレで覆い、毛ガニと雲丹をのせてディルの葉を飾った一品。

         耳から聞いただけでもぜいたくでしょう!すばらしく美味しかった!

        

        スープはポタージュ薬膳仕立て、豚肉の柔か角煮。まさに薬膳。ここまで

        来るともうフレンチとは言えないかも。素材そのものの味が出ています。

        

        魚は、鰆のロティ、春菊ペースト、柚子胡椒風味。下に茄子のピューレを

        敷いた上に魚の切り身を立て、モロッコ風レモンの塩漬け入りのサラダが

        のせられています。うわあ!

        

        ここからがいよいよメイン・ディッシュ。まずお口直しの洋梨のソルベ。

        ナマの洋梨を使い、きれいな有田焼のデミタスカップに入っています。

        

        お肉は、アイルランド風仔羊肉の煮込み。いわゆるアイリッシュ・シチュー

        ですが、とても洗練されています。

        

        チーズはカマンベールチーズにフランスの唐辛子のジュレ、生フルーツ添え。

        

        デザートは阿波三盆糖のブラマンジェ胡桃ハニーと甘栗のソース、洋梨の

        スープ。最後まで凝りに凝っていました。一年分の食のぜいたくを尽くし

        たような気分になりました。ここまで行くともう食も芸術です。
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吉野の里に生きて

2012-11-28 09:59:06 | 人生
           

           90年間吉野の里に生きて、母が逝きました。温かい、賢い人でした。

           人々に慕われ愛される幸せな人生だったと思います。

           

           杉山に積もる雪を、90回見て、

           

           満開の桜を見て、

           

           2年前に行った武相荘では、白洲正子の書斎に座り、小さな窓から

           見える赤い椿を共に眺めました。

               生きることは一と筋がよし寒椿        五所平之助
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読み聞かせ

2012-11-19 21:55:14 | 絵本
だんごどっこいしょ (子どもがはじめてであう民話 1)
長谷川 知子
ポプラ社

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)
織茂 恭子
岩崎書店

GRETA THE GREEN COW
Roger Smith
新世研

          月曜日の午後は近くの小学校に絵本の読み聞かせに行きます。

          今日は上の三冊。定番の民話「だんごどっこいしょ」と最近のほ

          のぼの絵本「ざぼんじいさんのかきのき」という日本物2冊と、イ

          ギリスのちょっと風変りでコミカルな「みどりのめうしグレタ」

          それぞれ地方色が豊かなお話です。

          白黒の絵の「だんごどっこいしょ」は絵本としては長いお話ですが、

          絵がとても愛らしく、子どもたちも、最後のオチまでしっかり聴いて

          くれました。

          「ざぼんじいさんのかきのき」は他の人に柿を分けてやるのが嫌で

          独り占めにしたいばかりに、結局柿の木を切って元も子もなくして

          しまう、なにやら「ガチョウと黄金の卵」風のお話です。これまた、

          おじさんのバカバカしいケチンボぶりに、子どもたちは魅了された

          ようです。

             

          最後の「みどりのめうしグレタ」はイギリスの緑の牧場の緑色の

          めうしお話です。グレタは緑色のミルクを出して、仲間外れにさ

          れていたのですが、一冬雪に埋もれているうちに、真っ白な体

          になり、真っ白なミルクを出すようになりました。他の牛たちは

          妬ましくて緑色になり、緑色のミルクを出すようになりました。

          このオチは、英語でグリーンが妬みの色だというところから来

          ています。子どもたちにはそれはあまり理解できていないよう

          ですが、緑と白の絵のコントラストの面白さで、十分に楽しんだ

          ようでした。
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”内戦”という名の秀逸なデュオ

2012-11-18 15:51:57 | ミュージック
Barton Hollow
Sensibility Music
Sensibility Music

         The Civil WarsというデュオのBarton HollowというCDを、ネットのレヴュー

         につられて買いました。とても良い!洗練されたカントリー&ウエスタン。

         女性のJoy Williams、男性のJohn Paul White二人のヴォーカルがすばらし

         い。二人とも味のある声で、とても個性的なのに、うまく絡み合っている。

The Civil Wars - Poison & Wine (Instrumental Version)
Ultimate Tribute Stars
Executive Music Group

          共作のメロディーは美しく、歌詞は含蓄が深くなかなか難解ですが、

          グイグイ引きこまれます。その歌声も一部の隙もないほどの息の

          合い方です。ところが、ところが最近、修復しがたい不和のために

          決別し、ライブも中止になったとのこと。Civil Warは、単数で大文字

          だと普通American Civil War南北戦争を指しますが、グループ名の複

          数形のThe Civil Warsは内戦のことです。The Age of Civil Warsは戦国

          時代と訳されます。おもしろい名前をつけたものだと思いますが、やは

          り両雄並び立たずで、名前のように決裂することになったのでしょうか。

          でも、久しぶリにすてきなアルバムを聴いた気がします。You Tobe

          Burton Hollow|Civil Wars Official Music Videoがすてき。
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晩秋

2012-11-17 11:02:11 | 季節の花々
          
          
            冷たい雨が降り出しました。もう11月も半ば、高いとろこでは

            今紅葉まっさかりですが、平地でもだいぶ色づき始めました。

            世間はクリスマス・ケーキの予約やら、年賀状の販売やらと、

            年末に向かってどんどん進んでいきます。そんなに急がなく

            てもいいのにと思うのは、私だけでしょうか。

          

         去年行った霞ヶ浦の今頃の景色です。陽を受けてキラキラした湖面と、

         銀色にたなびく薄の群れが、悲しいような、懐かしいような風景でした。

              山は暮れて野はたそがれの薄かな       与謝野蕪村

               

             この季節になると、シクラメンの鉢を買いたくなります。

             小さい鉢を買って、寄せ植えにして玄関に置きました。
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こたつ犬

2012-11-15 15:20:25 | ペット
           

           寒くなってきました。一日中こたつ布団の上で過ごすなっちゃんです。

           

           この2、3日、野良猫が家の周りで夜になるとニャアニャア鳴き、

           それに反応して、いつもは寡黙ななっちゃんが夜通し吠えてい

           ます。だから、昼間は眠くて、眠くて。

           

          「ああ、お布団の上ってなんて気持ちいいんでしょう!この寒空

          に、外で飼われている犬は可哀想に」なんて、他の犬のことを

          思いやっている様子も見せず、

               

           ますます、ぬくぬくまんまるな寝姿になっているなっちゃんです。
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2012-11-14 10:40:05 | 季節
           

           色づいた柿の葉に包まれた柿の葉寿司がふるさとから届きました。

           若葉の頃の柔らかい黄緑の葉もいい香りですが、まさに柿色に色

           づいた葉に包まれた鯖寿司ほど、秋を感じさせてくれる食べ物は

           他にないかもしれません。

           

             里古りて柿の木持たぬ家もなし

           という芭蕉の句がありますが、ふるさとのわが家の裏にも大きな

           柿の木がありました。柿の葉寿司を作るために取ってきた柿の葉

           を布巾で拭いてきれいにするのが、小さい頃の私の仕事でした。

           それで鯖寿司を包んで、深い木箱に入れ、重しをして1、2日置くと

           食べごろです。海の遠い山国の保存食だったんですね。

           

           柿の葉はともかく、柿の実は甘柿も熟柿も吊るし柿も、昔はよく

           食べた気がしますが、このごろはあまり人気がないようですね。

           あのぬるっとした感じが嫌だという人が多いようです。「ほこたて」

           という番組で、改良を加えた柿で、柿嫌いの人が柿好きになるか

           どうかで、春香・クリスティーンというスイス生まれの女の子と柿農

           家のおじさんが対決していました。結果はおじさんの勝ちでしたが、

           作る側も大変です。

              柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺         正岡子規

           柿といえば、やはりこの句を思い出します。
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秋の色

2012-11-11 18:16:14 | 季節
          

          美しい景色を見るたびに、感動して写真を取るのですが、私の撮った写真

          はどれも、何だかベッタリ平面的です。これは夫が栃尾又温泉で撮ってき

          た写真です。前面の薄がクローズアップされて、背景がうまくぼやけて、

          良い感じに秋の色合いを映し出しています。

          

          これもそう。ホトトギスの紫色が背面の緑に浮かび上がってきれいです。

          

          11月初めの写真ですが、10月ザクラがチラッと咲いていたようです。

          背景の黄色と調和して、渋い着物の柄のようです。

          

          色づいた葉にも晩秋の風情が漂っています。同じデジカメで撮っている

          のに、何が違うのでしょう?
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戦場ヶ原の秋

2012-11-09 10:52:42 | 季節
         

        奥日光の戦場ヶ原、湿地の生態系を守るためのラムサール条約にも指定さ

        れている湿原です。昔、修学旅行で来たことがあるのですが、その名前から、

        なんとなく戦国時代あたりに戦があったところかな、なんて思っていました。

        違うんですね。名前の由来は神代の昔、二荒山つまり男体山の神様(大蛇)

        と赤城山の神様(大百足)が争いあったところから来ているのだそうです。

        どうやら大蛇が勝ったようです。そう思ってみると、何やらジュラシック・

        パーク的雰囲気も。

         

        今回の旅行は沼田から日本ロマンチック街道を通り、金精道路を抜けて、

        奥日光の方から下りて行くルートを取りました。これは湯ノ湖。風光明媚

        とはこういう所を言うのでしょう。観光地の喧騒や余計な看板などもなく、

        それでいて寂れてもいない。ずっと昔からこの様かと思うとそうではなく、

        湖の底に泥が溜まって湿原化しそうになったのを、浚渫工事で食い止め、

        危機を乗り越えたのだそうです。美しさの裏には苦労があったのですね。

         

         湯ノ湖から流れ落ちる湯滝。なかなかの風格です。この滝が湯川

         となり、戦場ヶ原を通り抜けて、中禅寺湖へと流れ込んでいます。

         

         ちょうどもみじの見頃の中禅寺湖。快晴の空に、木々の紅葉と湖の

         深い藍色が明るく映える美しい午後でした。

         

           朝は白根山上の雪の二荒山神社を、午後は秋晴れの下、

           錦繍の日光二荒山神社を訪れました。
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