イタリアのペルージャで、9月初めに「
世界湖沼会議」というのが
開かれました。1984年琵琶湖畔で「人と湖の共存」というテーマで
開かれてから、世界の様々な地域で、湖沼の環境問題について、
それに対する取り組みについて様々な議論が行われ、意見が交
換されています。15回目の今年の副題は「Lakes:湖沼は地球の鏡
生態系と人間活動の健やかな調和に向けて」です。
世界で一番透明度の高い湖はバイカル湖、日本では摩周湖だ
そうですが、ここ山中湖もそれには遠く及ばないものの、きれい
な湖です。とは言え地球全体の環境変化を、湖だけが免れる
ことができるわけではないので、様々な問題をはらんでいます。
有名な観光地故に過剰に利用され、動植物種が減少している
のも事実のようです。エコツーリズムの考えに沿った取り組みが
真剣に行われているようですが。
湖岸では、春に可憐な白い花の咲くエゾノコリンゴの木が、黄色い
小さい実をつけていました。
盆花にするミソハギがあちこちに生い茂っています。
濃い紅色の小花が筒状に咲くきれいな花です。でも
この花、世界の侵略的外来種ワースト100に入ってい
る植物です。本来の生息地以外に侵入した外来種の
うちで、生態系に影響の大きい植物に入るそうです。
こんなに可愛いのにね。どんどん減って、絶滅が危惧
される生物も多い中、こんなのもあるんですね。厄介
なことです。