今年も母の日に息子のところから、カーネーションの鉢植えが
届きました。縁が白く中が赤い可愛い花がたくさんついていま
す。孫娘が選んでくれたようです。ありがとう。
数日来玄関に飾っていたガーベラの茎がぐんにゃりしてきたので
首のところでちょん切って、小さなコップにさしました。こうす
るとまだしばらく持ちそうです。色鮮やか。
コロナ自粛の中、時代小説、特に江戸ものにはまっています。辻堂魁の
風の市兵衛シリーズ、上田秀人の百万石の留守居役シリーズを読み漁り、
私にはよくわからぬ、武士の堅苦しくも、男尊女卑の世界に、ちょっと
ばかり嫌気がさし、女流作家の江戸食べ物小説に移りました。高田郁の
みをつくし料理帖、坂井希久子の
居酒屋ぜんやシリーズ、中島久枝のお
宿如月庵シリーズ、どれも、けなげで逞しい女たちが奮闘するお話です。
中に出てくる料理の数々が、ほんとにおいしそう。参考になります。江
戸時代のことゆえ、肉類は鶏、鴨以外は使われていませんが。旬の野菜
と魚を丁寧に丁寧に調理した、素朴だけれど身も心も休まるような料理
がたくさん出てきます。いくつかまねして作ってみました。片栗粉をま
ぶして湯を通した水晶豆腐。油で揚げて皮をむきつゆに浸した翡翠茄子。
里芋とイカの煮物、キュウリもみ、若竹煮、鰹の漬けetc.冷凍、冷蔵技
術のなかった時代だけに、素材の新鮮さが命。自然の恵みをそのままい
ただける感じがして、ある意味とてもぜいたくな食生活にも感じられま
す。今日はとても暑くなりそう。つめたい料理がいいですね。夏野菜の
冬瓜のアサリあんかけでも作ってみましょう。