大学に通っていたころ、近くに「能勢の妙見さん」というお寺がありました。
妙見と言う名前に興味を惹かれ、行って見たいと思いつつ、そのままになり、
先日同じ大学だった夫と四十数年ぶりに大学を訪れた後、行ってみました。
妙見菩薩と言うのは北極星を神格化した仏様だそうです。道教や密教の要素
もあり、神仏混交の聖地です。また、この地の能勢氏の菩提寺でもあり、そ
の家紋が切竹矢筈十字で、キリスト教の十字架に似ているので、関係がある
のかないのか。なかなか面白いお寺です。お天気が良ければもっと詳しく見
て回ったのですが。
ところがその日は、春の嵐。お寺に至る険しい山道は、まるで川のように
水が流れ、遭難するかとおもったほどでした。
傘もさせない大風。うっそうと茂る木々がごうごうと音を立て、迫力満点。
境内には人っ子一人いませんでした。
幻想的と言えば幻想的な風景でしたが。