キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ジュリア・ドナルドソンの楽しい絵本世界

2017-04-29 10:32:21 | 絵本
もりでいちばんつよいのは? (児童図書館・絵本の部屋)
アクセル シェフラー,Julia Donaldson,Axel Scheffeler,久山 太市
評論社

The Gruffalo
Julia Donaldson
Puffin Books

            グラファロって一体何?ギラギラした赤い目に、大きな角、鋭い爪と牙、背

            中には紫色のとげ、大きなこわーい怪獣。でもね、そんなものいる訳ない。

            だって、ネズミくんが想像した空想上の生き物だから。ところが、ところが

            本当にいた、グラファロが!ネズミくん絶体絶命。だけど大丈夫、森の中で

            一番強いのは小さな頭の良いネズミくん。グラファロだって逃げだしました。

            

            ジュリア・ドナルドソンのお話は、声に出して読んでみると一層楽しくなります。

            英語でね。ちゃんと韻を踏んだ楽しい詩になっています。そのウィットのきいた

            お話に、ユーモラスで色彩の鮮やかなアクセル・シェフラーの絵が加わると、こ

            れはもう最強の絵本です。

こえだのとうさん
アクセル シェフラー,Julia Donaldson,Axel Scheffler,いとう さゆり
バベルプレス

The Snail and the Whale
Axel Scheffler
Puffin Books

Room on the Broom (Picture Puffins)
Axel Scheffler
Puffin Books

            二人がタッグを組んだ絵本はたくさんありますが、主人公は鯨、おさる、魔女など

            に加え、木の枝、大ミミズなど意表を突くラインナップで、飽きることがありません。

            whaleの背中に乗って航海したsnailの愉快な絵本を読んだら、きっとあなたも

            ジュリアとアクセルのとりこ!
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季節の花に誘われて

2017-04-20 10:30:38 | 季節の花々
            

            染井吉野が散りました。花と葉が一緒に出る昔ながらの山桜ももう終わりかけ。

            

            八重桜がもうすぐ満開です。

            

            今野山を席巻しているのが紫花菜。紫色がきれい。本名オオアラセイトウ。

            花大根、諸葛菜など色々な名前のある花です。

            

            樹の桜が終わって芝桜。次々と可愛い花が咲きます。春はいいですね。

            

            この頃クリスマスローズもよく見かけます。本名ヘレボルス。寒芍薬なんていう

            和名もあるそうです。クリスマスの頃に咲くからこの名があるようですが、あま

            りバラっぽくない花です。うつむいて咲くのが、なんだかしおらしくてかわいい。

            

            こちらは正真正銘の薔薇属、木香薔薇です。黄金色の花が群れて咲く姿が

            見事です。この時期この花を探しながら散歩するのが楽しみ。

            

            花に気を取られて気づかず、ふと下に目をやると、なかなかの面構えの猫が。

            

            なっちゃんがビビッています。

            

            反対側には黒猫も。

            

            「私、猫は苦手なの、犬も苦手だけど」
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馬見丘陵公園のチューリップ

2017-04-19 14:56:20 | 季節の花々
                 

                 夫の実家のある大和高田市の隣町広陵町に「馬見丘陵公園」という公園

                 があります。その公園のチューリップ祭りに行きました。ちょっと度肝を抜

                 かれるくらい広域に色とりどりのチューリップ畑が広がっていました。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 ここは、オランダ、はたまたハウステンボス?というほど。「並んだ、
              
                 並んだ、チューリップの花が」と思わず歌いだしたくなります。

                 

                 折しも満開の桜との夢の競演。これだけのチューリップと桜、咲かせる

                 のは並大抵の努力ではないだろうと思わせる見事さです。

                 

                 

               女の子とチューリップ。世の中にこんな愛らしい組合わせはそうないでしょう。

                 

                 県内では奈良公園に次いで広い馬見丘陵公園は、このあたりに無数に

                 ある古墳の保護という面も持ち合わせているようで、園内には4つか

                 5つの前方後円墳、円墳、方墳、帆立貝形古墳というのまであります。

                 すぐそばには巣山古墳という特別史跡の大きな古墳や、かぐや姫伝

                 説の地に造られた竹取公園もあり、古代史の宝庫ともいえる場所です。

                 そんな古代ロマンの地一面に咲く色鮮やかなチューリップ。かぐや姫

                 はチューリップなんて言う花、知らなかったでしょうね。中近東原産の

                 チューリップが日本に伝来したのは、江戸時代後期のようですから。
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新薬師寺

2017-04-18 11:55:08 | 季節の花々
                

                奈良の春日山の麓にある新薬師寺は、新という字がついているものの、それ

                は飛鳥時代に創建の薬師寺に比べてのことで、747年天平19年、今から1300

                年ほど前、光明皇后が聖武天皇の病気回復を祈願して建てられた古刹です。

                

                奈良のお寺によくあるように、創建当時はもっと規模が大きかったようで

                すが、今もなかなかに凛としたたたずまいを残し、訪れる人を魅了する静

                かな雰囲気のお寺です。より有名な大寺より、なぜか心ひかれます。

                

                奈良時代に建てられた国宝のすっきりした形の本堂の中には、本尊の薬師如

                来さまがいらっしゃいます。これも奈良時代造の国宝ですが、新薬師寺で有名

                なのはなんといっても、薬師如来を守って立つ十二神将像です。一体補作され

                た像を除き、すべて国宝で、その迫力に圧倒されます。今はほとんど残りませ

                んが、往時は金、赤、緑青、黄色などで、すべての像がきらびやかに着色され

                ていたそうです。どれほど壮麗だったことでしょう!

                

                

                

                桜の花も盛り、緑も萌出ではじめる良い季節に訪れることができました。

                   

                庭の苔むした石の割れ目から、葉をつけた細い枝が伸びていました。

                時の移ろいの中に、自然の生命力を見る気がしました。

                   

                庭の片隅にある会津八一の歌碑です。

                「ちかづきてあふぎみれどもみほとけのみそなはすともあらぬさびしさ」

                (近づいて仰ぎ見ても仏さまは自分を見ておられないようでさびしい)

                これは白鳳時代に造られた70センチほどの香薬師像を詠んだ歌だそうで

                すが、とても美しい仏様だったそうで、そのためでしょうか、明治時代2度の

                盗難に会い、その都度戻ってきたのですが、70年前にまた盗まれ、その後

                行方知れずなのだとか。ところがその仏様の右手だけが近頃鎌倉のお寺

                から見つかったそうです。写真で見るときれいな、ふくよかな御手です。

                香薬師さま、今いったいどこにいらっしゃるのでしょうね。       
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衣水園

2017-04-17 06:29:07 | 季節の花々
              

              観光客と鹿でにぎわう奈良公園を東大寺に方へ登っていくと、遥かに若草山、

              三笠山、東大寺南大門の屋根を望むゆったりとした景色が目に入ってきます。

              

              

              

              様々な種類の桜の咲く土塀沿いに、足元の奈良らしいマンホールの図柄

              など見ながら、ほんの数百メートル行くと、

              

              突き当りにあるのが名庭、衣水園です。

              

              

              「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出し月かも」という阿倍仲麻呂

               の有名な歌で知られる三笠山と東大寺南大門を借景にするという、なんとも

               ぜいたくなお庭です。池泉式回遊庭園という形の日本庭園で、日本の名勝

               の一つだとか。

               

               茶室や東屋が六つ七つあります。そのうちの公開されている茶室。

               床の間の微妙な角度、椿の生け花、戸棚の戸の市松模様などが

               とても粋、そしてなんだかモダン。

               

               桜の木はあまりありませんが、ミツバツツジが満開でした。

               

               ひなびた風情の水車小屋までありました。

               

               一番良いと思ったのは庭園や公園にありがちな無粋な立看板が一切ないこと。

               立ち入り禁止の立札の代わりに、紐で括った丸石があちこちに置かれています。

               

               

               

               小さな石がポンと置かれているだけなのですが、これって心理的にまたげな

               いようで、その先へ行こうとする人は誰もいませんでした。ここはSNSのおか

               げか海外でとても有名で、この時も大部分が外国人観光客だったのですが。
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海龍王寺

2017-04-16 14:24:12 | 季節の花々
               

               奈良市の北の辺りを車でブラブラしていて、法華寺の近くにある海龍王寺に立

               ち寄ってみました。こじんまりした門構えのひなびた感じのお寺で、境内も広い

               とは言えないながら、これが国宝や重要文化財の宝庫、731年光明皇后の発願

               になるという古刹なのです。奈良にはこんな名刹が結構たくさんあるのですが。

               

               

               

               私たちが訪れたとき、奈良テレビの取材が来ていました。夕方のニュースでお寺

               の様子を流すということ。境内いっぱいに咲く雪柳がそれは見事でした。自生し

               ていたものを、今の住職のおじいさんの代に整備したのだとか。ほの赤い桜と白

               い雪柳のグラデーションも美しく、決しては華やかではありませんが、気負いの

               ない、さりげないお寺のたたずまいに心和みます。「自然体」という言葉が思い

               浮かびました。

               

               遣唐使として唐に渡った玄昉が帰路嵐に会い、海龍王経を必死で念じたところ、

               無事に日本に帰り着き、このお寺の祖となられたということです。東大寺や法隆

               寺などの壮麗さ、このお寺のような古さびた控えめな静寂、奈良のお寺の奥深

               さを感じました。   
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大和高田で満開の桜を見る

2017-04-15 10:53:36 | 季節の花々
               

               夫の実家がある奈良市の南の大和高田市には、高田千本桜という有名な

               桜並木があります。昭和23年に植樹された2.5キロにも及ぶ高田川沿いの

               見事な桜並木で、「天使のいる図書館」という映画の舞台にもなったそうです。

               ここはその桜並木のすぐ近く、千本桜に勝るとも劣らない見事な並木ですが、

               ほとんど人通りもありません。千本桜の方は花見客でごった返し、大騒ぎになっ

               ているようですが、ここは穴場中の穴場、静かに花を愛でることができました。

               

               

               

               

               あいにくのお天気でしたが、花曇りの景色もまた良いものです。

               

               ワンちゃんものんびりお散歩していました。鼻に桜の花びらがくっついている!

               

               周りの田んぼの畔には、この頃あまり見なくなった蓮華の花が咲き、

               

               遥かに二上山を見晴らせるステキなお花見スポットでした。
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房総、春の山の幸2

2017-04-07 10:53:17 | 季節
               

               送っていただいた野菜をいろいろに調理しました。菜の花の煮びたし。

               

               肉厚の椎茸は豚肉とオイスターソース炒めに。

               

               蕗と厚揚げの煮物。

               

               えぐみのない筍は、茹でて、お醤油をかけただけでおいしい。

               

               懐かしい味の蕨ご飯も作りました。

               

               優しい味の大根のお漬物もいただきました。

               

               大きな蓬のあんころ餅も。房総の春が口いっぱいに広がりました。

               
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房総、春の山の幸

2017-04-05 16:45:20 | 季節
              

              館山の友人からどっざりとおいしい春が届きました。大きな筍。糠であく抜

              きしなくても食べられるくらい新鮮だそう。

              

              大好きなワラビ。スーパーなどではロシア産のものしか売っていなかったりして

              久しく食べていないのでうれしい!蕨っていう漢字にも久しぶりに会った感じ。

              

              

              

              蕗、タラの芽、春菊、ブロッコリ、春の野菜、山菜のオンパレードです。

              

              ゴロンと大きな蓬の草餅も入っていました。どっと春が押し寄せてきたようです。             
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