キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

燕子花と藤の花の競艶に感激

2014-04-28 14:25:40 | 季節の花々
              

              表参道の根津美術館で尾形光琳の燕子花(カキツバタ)図屏風と円山応挙の

              藤の花図屏風を見てきました。

              

              金地の六曲一双屏風に青の濃淡と緑だけの単純な色使いで描かれた杜若

              の美しいこと!見ても見ても見飽きませんでした。その横にある細密な応挙

              の藤の花屏風。これまたなんという優美さでしょう!一対の屏風の藤の花の

              アシンメトリーな構図が心憎いばかりに瀟洒です。

              外の広い日本庭園では絵の中と同じに紫の杜若と薄紫の藤が満開でした。

              

              

              

              

              

              

              入り口へと続く通路の左には細竹が植えられ、右の壁には美しく磨かれ

              た竹材が並べられています。なんとも涼しげで奥ゆかしい和の空間です。

              

              ところが一歩美術館から外へ出ると、そこは表参道のみゆき通り、東京

              屈指の有名ブランド通りです。これはプラダの大きなガラス張りのショップ。

              

              

              

              カルティエ、コムデギャルソン、ツモリチサトなど、眩しいブランド店が

              立ち並んでいます。どの建物も、中のディスプレイもとても洒落ていて、

              通りもピカピカ、チリひとつ落ちていません。美術館の中ではリラックス

              できたのに、行き帰りにこの通りを歩くと、私のようなださい田舎者が

              来るところじゃないような、申し訳にような感じで気後れします。こんな

              お店で買い物する人って違う人種のような気がして。面白い街ですね、

              東京って。
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なっちゃん、甲斐・伊那旅行でちやほやされる

2014-04-25 09:37:40 | ペット
            

            相変わらずドライブが嫌いななっちゃんですが、車に乗せられたらしょうがない、

            今回は、甲府から、韮崎、高遠への旅に出ました。

            

               美しく咲き誇る花を愛でる気持ちは、さらさらないなっちゃんですが、

               春の陽射しが気持ちよく、

                 

                 機嫌よく田舎道をブラブラとお散歩しました。

            

                高遠の桜の花びらが背中に舞い落ちています。

            

            普段家の周りをお散歩しているときは、見慣れていることもあってか、この頃

            はあまりかまわれることもありませんが、旅行に行くと「かわいい!」「きれい

            な毛並み!」などと大いにちやほやされ、写真など撮られます。

            

            ほとんどほったらかしなのに「手入れが行き届いていますね」なんて褒められ

            れます。得なやつです。「悧巧そうですね」と言われるのが一番笑えます。だっ

            て、お手、お座りさえできないのに。
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高遠桜

2014-04-24 15:11:00 | 季節の花々
              

              なっちゃんを連れて、山梨の桃の花見とウイスキー醸造所見学にフラフラ

              出かけたのですが、今満開の高遠の桜をぜひ見ていけと、ペンションのご

              主人に勧められ、伊那方面へ行きました。普通だったら、日本3大桜の名所、

              高遠の桜めがけてでかけるところなのに、なんとも行き当たりばったり。

              まあ、いつもの我が家の旅行流儀ですが。

              

              行ったところが、噂に違わず素晴らしかった。数年前に行ったこれも名所の

              弘前城の桜も見事だったけれど、こちらのほうが桜が密に植わっているよう

              な気がします。りっぱな古木が多く、桜に包まれている感が心地よく、かなり

              高い所にあるので、桜の向こうに高遠の町も望めます。

              

              高遠城は山本勘助の築いた名城でしたが、元の建物は残っていません。ただ、

              廃藩置県の後、旧高遠藩士が桜をここへたくさん移植して、それ以来名所に

              なったそうです。

              

              高遠と言えば、江戸時代の絵島生島事件の大奥年寄絵島が流され、幽閉さ

              れたところとしても知られています。3百年も昔のお話ですが、歌舞伎や芝居、

              小説になっています。絵島は、どの場合もかなり脚色されていますが、実際は

              政争に巻きこまれたごく真面目な女性であったというのが本当のところのかも

              しれません。満開の桜の下で想像が膨らみます。

              

              高遠の桜はコヒガン桜という種類が多いようで、色が多少濃く、色の薄い桜

              とのグラデーションがきれいです。
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白州

2014-04-23 14:31:28 | 旅行
             

             八ヶ岳の南西、甲斐駒ケ岳東山麓の白州町は美しい山河に恵まれた風光明媚

             なところです。サントリーの白州蒸留所はその広い部分を占めています。

             

             バードサンクチュアリに囲まれた蒸溜所の中では、

             

             たくさんのウィスキー樽が眠っていました。中に入ると強烈なウイスキー

             の匂いでクラクラとなります。樽からにじみ出て蒸発しているんですね。

             ウイスキー醸造見学コースに参加した夫は、白州のシングルモルトを試

             飲して上機嫌。私はというと、悲しいかなハンドル・キーパー。でも南アル

             プスの天然水をたくさん飲みました。

             

                 ミツバツツジや

             

             カタクリの花も咲いています。水がきれいな証拠でしょうか。これだけたく

             さんウイスキーやミネラルウオーターを作るには、膨大な水が要ると思い

             ますが、豊富に地下水があるのでしょうね。
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山梨新府の桃源郷

2014-04-22 16:23:31 | 季節の花々
            

            わずか1年足らずの武田氏の居城であった新府城の近くに広がる韮崎の桃源郷です。

            春の穏やかな光の中に、見渡す限りの桃色の花の海。往時の悲劇を忍ばせる影さえ

            ありません。            

            

              チューリップ越しに見た桃の花もまた可憐です。

            

              まさに桃色。心浮き立つような濃いピンク色です。

            

                 圧倒される華やかさです。

            

            なっちゃんものんびりと桃の木の下をお散歩。

              春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ乙女      大伴家持

            この花々の下にどんな美人を立たせたら似合うでしょうか?濃桃の色に負けない

            艶やかさのある人でないと負けそうです。今朝、朝の連ドラに出ていた仲間由紀恵

            などどうでしょう?

            

            桃の花の下には可愛い黄色のタンポポもたくさん咲いています。

            

            桃の花だけでなく、近くに白い花が満開の木がたくさんありました。サクラン

            ボの木のようです。さすが果物王国山梨。桃、サクランボ、杏、花盛りです。
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年々歳々花相似たり

2014-04-17 10:37:54 | 季節の花々
             

             今年も桜が散り、花水木の季節がやってきました。

             

             ドウダンも可愛い花をつけています。満天星と書いて「ドウダン」と読む花ですが、

             本当に満天の星のよう。「満天星」という日本人が発見した小惑星があるそうです。

             満天星という洋食屋さんもありますね。

             

             濃いピンクのハナズオウもあちこちで咲いています。漢字で書くと花蘇芳。

             紫荊などという難しい字でも表されます。これは中国での呼び名のようです。

             

             フリージアでしょうか。寄せ植えの可愛い花もにぎやかです。

             

             ノースポールとハナナズナ。春の可愛い白い花です。

             

             フレンチ・ラベンダーも勢いよく紫色の頭を振り立てています。

             

             これは杏の花でしょうか。純白の清楚な雰囲気です。

             

             5月の花、菖蒲ももう咲き始めています。毎年季節になると、あの花、

             この花、競うように咲き匂いますが、2年前に一緒に眺めた母はもは

             やいません。年々歳々人同じからず、ですね。もっとも花だって、去

             年と同じではなく、毎年新たに生まれているのですが。

              五月雨の軒の雫に玉かけて宿をかざれるあやめぐさかな   西行

             ちょっと季節先取りですが、きれいな歌です。

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30年ぶりの入園式

2014-04-13 14:54:01 | 行事
             

             我が子の幼稚園入園からもう30年にもなります。今度は孫娘の入園式。

             子育てに必死のあの頃は、こんな日の来ることを想像もしていませんで

             した。なんだかちょっと不思議な気分です。

             

             散り初めの桜に、青空と緑の園舎が映えてきれいです。

             

             孫娘の通う幼稚園はモンテッソーリの理念に基づいた教育を行うそうです。

             「手を出さず、口を出さず、見守り、できるまで待つ」というのが理念の一つ

             のようです。これは自分の経験から言って、特に母子の関係ではとても難し

             い。その一点だけでも、良い幼稚園を選んだと思います。

             

             この幼稚園はモンテッソーリ教育と、本の読み聞かせ、合奏のための音楽

             レッスンが3本柱だそうです。入園式の間も保育士さんがピアノやアコーディ

             オンを弾き、とても和やかな雰囲気でした。まだ3歳になったばかりの孫娘、

             3年間の成長が楽しみです。
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桜吹雪の中で

2014-04-10 08:59:25 | 季節
            

            毎年、見事な桜並木をそぞろ歩きして楽しむ多摩プラーザの美しが丘公園近く

            のロリポップ保育園前。今年は韓国旅行に行っていたため、訪れた時はもう散

            り始めていましたが、それでも美しい。

            

            この季節はどうしてこんなに風が強いのでしょうね。花ちらしの風です。

            凧揚げにはもってこいの風ですが。

            

            「ああ、もう花も終わりか」感慨にふけっているようななっちゃんですが、

            

            

                 強い風に目を細めているだけ?

            

            飼い主が旅行中、成田空港近くのペットホテルにあずけられていて、やっと

            お家へ帰って来れたので、なんだかホッとしているようです。
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海東龍宮寺

2014-04-09 09:46:00 | 旅行
              

              釜山の東にあるリゾート海雲台からさらに東の海岸沿いに龍宮寺というお寺

              があります。歴史はそれほど無いようですが、その名のように海沿いの崖の

              上にある見晴らしの良いお寺です。

              

              慶州の歴史のある寺々とは趣の違う、賑やかでとても庶民的なお寺です。

              

              見事なまでの俗っぽさと言いましょうか。陽気にお参りしている人々の様子

              がほほえましい感じです。台湾のお寺に似ているかも。

              

                  お寺中に小さなお坊さんたちがたくさんいます。

              

              十二支の石像が並んでいます。猪のところはもちろん豚です。

              

              可愛らしいニ身等ぐらいの仏像の下の小さな池に、鉢を持った小僧さんの像

              があって、そこにうまくコインを投げ入れると幸運が来るということらしいの

              ですが、これがなかなか入りません。

              

              石積みの塔がボコボコ立っていて、ちょっとおもしろい風景です。

              

              

              本当に海から乙姫様が現れそうな、海と一体になっている感じのお寺です。

              早起きして行けば、すばらしい日の出が見られるということです。
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慶州の春

2014-04-08 15:48:56 | 旅行
             

             慶州(ギョンジュ)は釜山の北にある新羅時代の首都。奈良に例えられることの多

             い美しい古都です。訪れたのは春真っ盛り、桜や木瓜の花が美しく咲く季節でした。

             

             韓国は宗教的には仏教徒とキリスト教徒が半々ぐらいらしいですが(儒教は、

             今では宗教とはみなされていないとのことです)、ここ慶州は古の都跡らしく

             堂々とした仏教寺院が点在しています。

             

             約百年前に偶然発見されたという新羅時代の石仏のある石窟庵。石の庵の中に

             端正な石づくりのお釈迦様が座していらっしゃいます。撮影は禁止でしたが。

             お釈迦様の誕生日花祭りが近いので、色とりどりの提灯が飾られていました。

             

             そのすぐ近くにある世界遺産の仏国寺。今でも相当な大寺ですが、創建された

             新羅時代は途方も無い大きさの、いわば一寺でひとつの町を形成するほどのス

             ケールの寺院だったそうです。

             

             今もその面影は十分残っています。創建が日本の奈良時代とほぼ同じなので、

             奈良生まれの私にはとても親近感があり、雰囲気がしっくり来ます。

             

             これは木魚の原型。実際に叩くそうです。

             

             日本と違うのは、豚の像があちこちにあること。韓国の十二支は猪の代わりに

             豚が入っていて、とても縁起の良い動物されています。みんなになぜられて

             ピッカピカの豚さんです。

             

             古墳群大陵苑。これも日本で古墳が盛んに作られたのと時期をほぼ同じくする

             ようです。ポコポコと丸い小山形の古墳群が公園として整備されています。あ

             まり発掘はされていなくて、その計画もないようです。天馬塚と言う古墳からは

             おびただしい金や玉の装飾品が出土し、近くの博物館で見ることが出来ますが。

             今でも、これほどの規模でないにせよ、このような形のお墓を建てたいと思う

             人が多いようです。結構見栄を張る国民性?土地がなくて、だんだん難しくな

             っているようですが。

             

             先生に率いられた社会見学の小学生の団体に数多く出会いました。どこの国も

             子どもはにぎやかです。
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