みどりの日の午後、風は強いけれどツツジの綺麗ないい気候です。
久しぶりに横浜のみなとみらいへ行きました。「みらい」とつくだけに
ちょっと無機質な感じのする水辺ですが、これはこれで良い景色です。
暮れなずむ夕日に、ランドマーク・タワーが黒々とそびえ立っています。
6時を過ぎると、明かりが灯り始め、青い美しい世界になりました。
7時に、新名所の横浜ワールドポーターズ前のピア運河パークか
ら、小さな遊覧船で、工場見学ナイトクルーズに出発しました。
工場見学ツアーというのは、いまちょっとしたブームのようですが
バスで回ることが多いようです。でもこういう船で回るのもあるん
ですね。船が着く港に工業地帯が多くあるということです。ミステリ
ー・ツアーということで、ルートは予め教えてもらえませんでしたが、
船は横に首都高を見ながら、Kという電光マークの海を走って行き
ます。京浜運河を川崎の方へ行くようです。
かなりのスピードで走る船からは、うまく写真が撮れず、それだけに
かえって、おどろおどしい異様な威容な光景が浮かび上がっています。
珍しい海に面した駅JR海芝浦駅や、日清製粉、バナナを輸入している
東京埠頭や東扇島火力発電所なんかを見ながら、川崎の大師運河に
入り、引き返して、塩浜運河で幻想的な東亜石油のプラントを見学。
もちろん、なにも酔狂な見学者のために工場をライトアップしている
わけではなく、昼夜を問わず働いている人たちのための明かりなの
ですが。
暗い海に浮かぶ工場や船の姿は、神秘的で美しくさえあります。
こうやって日本経済が支えられているんだんなあ、なんて感慨に
ふけりながら、2時間のクルーズを終え、光が舞い踊る運河パー
クへ戻って来ました。