キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

一言で願い事をすればなんでも叶う

2018-08-26 16:07:33 | 旅行
            

            奈良葛城にある一言主神社は、一言で言えばなんでも願いを叶えて

            くれる有難い神様です。全国にある一言主神社の総本山だそうです。

                 

                 

            

            悪いことも良いことも、一言で断じる葛城の一言主の神が、雄略天皇

            の前に現れたと古事記に記されているそうです。地元では「いちげん

            さん」と呼ばれ、親しまれているとか。

            

            奈良県御所市と大阪の千早赤阪村にまたがる葛城山の麓のこの辺りは

            日本最古の豪族で強大な勢力を誇っていたけれど雄略天皇に滅ぼされ

            た葛城氏の土地でした。古事記の雄略天皇と葛城一言主の神の逸話は

            何かそれと関係しているのかもしれません。

            

            

            辺りには人家も少なく、夏の深い緑に囲まれ、神々しい雰囲気が漂う

            神社でした。たった一言だったらなんでも願いを叶えてくれる、さあ

            何をお願いすればよいでしょうか?            
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石見銀山

2018-08-25 15:19:48 | 旅行
             

             2007年に世界遺産に登録された石見銀山は島根県の山の中にあります。

             1300年代から掘られてきたとのこと。日本は最盛期には世界の銀の三

             分の一を産出し、その殆どが石見銀山から出たものだったとのこと。

             間歩と呼ばれる坑道をガイドのおじさんと見学することができます。

             

             

             

                  

             

             中心となる大森には今も往時の繁栄を思い起こさせる街並みが保存さ

             れています。当時要人の宿泊所であった家屋など、レトロ感満載です

             が、どことなく小粋です。

             でも、その町の多くの家々は今や空き家で、世界遺産になったことに

             よる補助金があっても、維持するのは大変なようです。世界遺産にな

             ったがゆえ色々規制が多く、しかも山深く、遺産自体が地味なことも

             あり、観光客数もはかばかしくないようす。

             

             でも、そんな中地元の産物を生かした商品作りや、この土地にひかれ

             てやってきた起業家などが、様々な形で文化を発信し始めているよう

             です。ここを本拠とするアパレルメーカー「群言堂」は日本中に展開
         
             されています。なかなか素敵なお店です。美しい日本の暮らし「根の

             あるくらし」をコンセプトにしているそうです。

                 

             酷暑の一日、短い命を銀の採掘にかけた男たちを偲び町の狭い街道をそ

             ぞろ歩きました。なぜか桔梗の濃い紫が遠い昔を思い起こさせました。
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出雲大社

2018-08-15 05:56:10 | 旅行
            

            もう大分前に亡くなった叔母は、童謡が好きな人でした。その

            レパートリーのうちの一つが「大黒様と因幡の白兎」の歌。

            「おおきな袋を肩にかけ、大黒様が来かかると、ここに因幡

            の白兎、皮をむかれてあかはだか、、、」妙に心に残る短調

            のメロディーなんです。

            出雲大社の大国主命と兎の像の前に立つと、叔母の素朴な歌

            声が思い出され、懐かしい気持ちになりました。

            

            

            出雲大社(いずもおおやしろ)は、大国主命の国譲りの神話で

            も有名な古社で、伊勢神宮と並ぶ霊験あらたかな神社です。大

            国主命がおつくりになった豊葦原の国、すなわち日本を天照大

            神の子孫、すなわち大和朝廷に天まで届くような高いお社をこ

            の出雲の地に建てることを条件にお譲りになったと古事記や日
         
            本書紀に書かれています。要は、出雲と大和の権力闘争で、大

            和側が勝ったということでしょうか。敗者側の大国主が今に至

            るまで、このように祀られ敬愛されているということは、ある

            意味「和をもって貴し」とする日の本の精神でしょうか。

            

            これは出雲大社の宮司千家のかたのお住まい。千家は天照大神

            の子孫ということで、何年か前、高円宮家の典子さまが千家国

            麿さんと結婚されましたが、親戚同士ということになりますね。

            縁結びの神様の元、仲良くしていらっしゃるでしょうね。
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八重垣神社

2018-08-14 16:44:53 | 旅行
                        
            「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」

            素戔嗚尊は八岐大蛇を退治して、稲田姫を助けました。その時大き

            な杉の木で八重垣を造り、稲田姫を隠した場所が、この八重垣神社

            のある場所だそうす。その後二人はめでたく結婚したというのは、

            古事記の中でもよく知られた逸話です。

            

            そのためこの神社は縁結びの神社として有名です。何しろ、神代

            の昔のロマンスに彩られている神社ですからね。根元は別で、途

            中から、一体化している夫婦椿とういうのが数本あります。

            

            

            有名なのが稲田姫がお姿をお映しになったという「鏡の池」。この池

            に占いの和紙を浮かべ、百円玉か十円玉を載せ、早く沈むと良縁が早

            い、遅いと縁遠いと言われています。女子大勢、キャアキャア言いな

            がら、占ってましたよ。なかなか沈まないと、落ち込みそうですね。

            今の世でも、やはり大方の女子は結婚願望が強い?

            

            小泉八雲もこの神社に関心を持って、占いの和紙をわざわざイギリス

            の知人に送っているそうです。古事記の昔にタイムスリップしたよう

            な気持ちになる、古さびた、不思議な魅力のある神社です。
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大山

2018-08-13 15:50:15 | 旅行
           

           一見富士山?伯耆富士とも呼ばれる大山(だいせん)は美しい

           姿の山です。標高1700メートル強、中国地方では一番高い、出

           雲神話にも出てくる信仰の山です。そういえば同じく「大山」

           と書いて「おおやま」と読む神奈川県丹沢の大山も江戸時代か

           ら庶民が「大山詣で」に繰り出す信仰の山でした。関東に長く

           住むと大山はつい「おおやま」と読んでしまうのですが、ロイ

           ヤル・ホテル大山のマンウンテンビューの部屋から見た緑濃い

           「だいせん」の美しい姿は印象的でした。どちらも有難いお山

           ながら、訓読みの「おおやま」より、音読みの「だいせん」の

           方が、多少威風堂々感が大きいでしょうか。

           

           反対側のオーシャンビューの部屋からだと、ため息をつくほど

           美しい日本海に沈む夕日を眺めることができました。
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松江城

2018-08-12 10:54:06 | 旅行
                         

             国宝の松江城は千鳥城とも呼ばれ、きれいな天守閣のあるお城です。

             堀尾氏が建立し、その後京極氏、そして松平氏に引き継がれました。

             松平氏の七代目が大名茶人として有名な不昧公です。松江市の文化

             的なイメージはこの人に負うところが大きいようです。

             

             そのお城の周囲に広大な外堀が残り、周遊することができます。この

             「堀川めぐり」、近江八幡や潮来に勝るとも劣らない気持ちよさです。

             

             

             船からは、川岸に並び立つ武家屋敷や小泉八雲の記念館など見渡せ、

             江戸、明治にタイムスリップしたような気分になれます。美しい城

             下町です。

             
             
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足立美術館

2018-08-09 11:32:46 | アート
            

            米国の日本庭園専門誌で15年連続第一位に選ばれているという

            壮麗な庭園を持つ美術館です。この地で生まれた実業家足立全

            康が、大好きだった横山大観の作品やその他名だたる日本画を

            心血を注いで買い集め、その上、死に至るまで美しい庭園を造

            り続けた結果、日本中にその名のとどろく素晴らしい庭園美術

            館になりました。島根県安来市にあるので、川崎からはちょっ

            と遠く、かねがね訪れたいと思っていた願いが叶いました。

             

            

            

            枯山水の庭、苔の庭、白砂青松の庭、池の庭、建物の中から眺

            めることになりますが、借景の青々とした夏山、青空を背景に

            見事です。完璧すぎて却ってバーチャルリアリティーのよう。

            

            

            

            窓枠を額縁に見立てたり、自然の掛け軸の絵のように見立てたり、

            なんとも風情があります。

            

            横山大観をはじめ数多くの素晴らしい日本画は撮影できませんが
 
            ゆったりと見て回り堪能しました。かなり大きな童画のコレクショ

            ンにも心和みました。   
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長篠設楽原

2018-08-08 10:43:41 | 旅行
             

             伊勢湾岸道路ができ、新東名高速道路が名古屋の豊田まで延びて、奈良に

             車で帰省するのがどんどん楽になってきました。新しいパーキングエリア

             やサービスエリアもできています。どこも趣向を凝らしていてなかなかお

             もしろいのですが、ここ長篠設楽原パーキングのコンセプトは、もちろん

             戦国時代の大決戦、長篠の戦いです。

             

             

             下りのパーキングのすぐ横に織田信長の本陣跡があります。

             

             だからでしょうね、下りパーキングは織田一色です。自動販売機から何から

             織田氏の紋「木瓜紋もっこうもん」だらけ。売っているお菓子やおみやげ物

             にももれなくこの紋がついています。55センチもある長篠の戦い火縄銃ロン

             グバウムクーヘンなるものまでありました。これが、上りのパーキングだと

             全面的に武田押しで、武田家の家紋「武田菱」だらけだそうです。川崎への

             帰りはこのルートを使わなかったので残念ながら見逃しましたが。いすれに
          
             しても、500年以上も経った今、命を懸け、多くの人々を巻き込んだ死闘が

             こんな風に商売に使われているとは、織田信長も武田勝頼もびっくりと言っ

             たところでしょうか。まあある意味後世の地元を潤しているとも言えますが。

             

             一緒に帰ったふゆ君も、つかの間戦国の往時を偲んでいる?   
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