
アヤメは漢字だと菖蒲と書きますが、これはショウブとも読みます。
杜若(カキツバタ)もアヤメとそっくり、アヤメ科アヤメ属の花です。
ショウブといってもハナショウブのほうですが、この3種類、名前の
紛らわしさもあって、ほんとに見分けるのが難しいですね。

この黄色いきれいな花は、アヤメかカキツバタ、どれでしょうね?

白いのもあります。いずれにしろ日本に昔からある花々です。
カキツバタと言うと、先のブログの在原業平の「伊勢物語」が
思い浮かびます。有名な9段の東下りです。男(業平?)が自
分を都では用のない者と思い、東の国へ行こうとする。三河の
八つ橋でカキツバタが咲いているのを見て、
からごろも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞおもふ
慣れ親しんだ妻を残し、はるばる来たものだなあという歌ですが、
句の最初の文字に「かきつはた」を読み込んでいます。こういう言
葉遊び、和歌の特徴ですが、日本人好みなのでしょうね、好きです。
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坂口 由美子 | |
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