キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

いずれアヤメかアカキツバタ

2013-05-23 05:20:09 | 季節の花々
            

            アヤメは漢字だと菖蒲と書きますが、これはショウブとも読みます。

            杜若(カキツバタ)もアヤメとそっくり、アヤメ科アヤメ属の花です。

            ショウブといってもハナショウブのほうですが、この3種類、名前の

            紛らわしさもあって、ほんとに見分けるのが難しいですね。

                

            この黄色いきれいな花は、アヤメかカキツバタ、どれでしょうね?

            

            白いのもあります。いずれにしろ日本に昔からある花々です。

            カキツバタと言うと、先のブログの在原業平の「伊勢物語」が

            思い浮かびます。有名な9段の東下りです。男(業平?)が自

            分を都では用のない者と思い、東の国へ行こうとする。三河の

            八つ橋でカキツバタが咲いているのを見て、

                からごろも
                きつつなれにし
                つましあれば
                はるばるきぬる
                たびをしぞおもふ

            慣れ親しんだ妻を残し、はるばる来たものだなあという歌ですが、

            句の最初の文字に「かきつはた」を読み込んでいます。こういう言

            葉遊び、和歌の特徴ですが、日本人好みなのでしょうね、好きです。

伊勢物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
坂口 由美子
角川学芸出版
            

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