今年も金木星の香る季節がやってきました。朝起きて、
玄関のドアを開けたとき、ほんのり漂ってくる香りに
始めて気づく朝、ああ今年も秋がやってきたなと感じ
ます。そんな朝は九月の末の年が多いと思うのです
が、今年は今日十月二日でした。「金もくせい」という
小六禮次郎作曲の合唱曲があります。むかしコーラス
で歌ったのですが、その中の「金木犀の香る道、時が
逆さに流れだす」という歌詞をいつも思い出します。
特に今年は、三月十一日の前に時が逆さに戻ってく
れたらという気持ちを強く感じて。そんなことは無理な
のですが。
この頃になると、紫式部の実もきれいな紫色になります。
これは杜鵑(ホトトギス)という花。花の斑点が鳥のホ
トトギスの胸の模様に似ているところから、その名がつ
いたそうです。本家のホトトギズは杜鵑、不如帰、時鳥
その他いろいろな名前で呼ばれる万葉の昔から人気の
ある鳥です。ブログを始めて、写真を撮るようになってか
らいろいろな植物の名前を知るようになりました。
小六禮次郎さんのこの歌を探していて、
ブログ拝見いたしました。
私も昔、この歌を歌いました。
「卒業式の帰りの道を・・・♪」
金木犀のそばを通るといつも口ずさんでしまいます。4曲の中で一番好きですね。