キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

レイク・カーロイのほのぼの世界

2013-09-14 15:21:22 | 絵本
犬のラブダとまあるい花
レイク カーロイ,B´alint ´Agnes,Reich K´aroly,うちかわ かずみ
冨山房インターナショナル


          「犬のラプダとまあるい花」はハンガリーの絵本です。

          犬のラブダはチビという名前だったけど、年寄りになったのでラブダという

          名前に変えました。ラブダロージャ(手まりカンボク)というまあるい花が咲

          く庭に住んでいるからです。もう目も良く見えないし、動くとすぐ疲れるけれ

          ど、やかましやのニワトリおばさんや、黒猫のシドルや、ちょっと怠け者の

          女の子のバルバラや、自動車の好きな男の子アダムや、子犬のパチと遊

          びながら、のんきな隠居生活を送っています。

          

          主人公が元気な子犬や、強い成犬じゃなくて、よぼよぼの老犬なのがおもし

          ろく、健気な犬の話でも、お涙頂戴でもないお話なのもいい感じです。

          ブランコをゆすったり、おいしいおやつにありついてうれしがったりしている

          だけなのに、読んでいると、なんだかラブダがとても充実した生活を送って

          いるふうに見えてきます。こんなに楽しい一日を近頃送ったことがあるかし

          ら、なんて考えさせられます。ゆったりした文と、のんきで愉快なクレヨン画

          風の絵の組み合わせが絶妙なんです。まあるい花の下で、ハンモックにゆ

          られているラブダを見ていると、幸せな気持ちになります。幸せな気持ち

          にしてくれる本というのは、そうはありません。得難い本です。

もりのたいしょうは はりねずみ
レイク・カーロイ,うちかわ かずみ
偕成社

          レイク・カーロイの絵は、へたうまというのでしょうか、一見子どもが書いた

          ように見えます。でもその想像力、造形力、色使い、だたものではありませ

          んそれもそのはず、彼はハンガリーの国民的な画家なんです。

3びきのうさぎ
レイク カーロイ,Zelk Zolt´an,Reich K´aroly,マンディ・ハシモト レナ
文溪堂


          ハンガリーの民話を元にしたこの「3びきのうさぎ」は、日本の「カチカチ山」

          を連想させる、かしこいうさぎの話です。得意げなうさぎたちの顔が笑いを

          誘います。

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