犬のラブダとまあるい花 | |
レイク カーロイ,B´alint ´Agnes,Reich K´aroly,うちかわ かずみ | |
冨山房インターナショナル |
「犬のラプダとまあるい花」はハンガリーの絵本です。
犬のラブダはチビという名前だったけど、年寄りになったのでラブダという
名前に変えました。ラブダロージャ(手まりカンボク)というまあるい花が咲
く庭に住んでいるからです。もう目も良く見えないし、動くとすぐ疲れるけれ
ど、やかましやのニワトリおばさんや、黒猫のシドルや、ちょっと怠け者の
女の子のバルバラや、自動車の好きな男の子アダムや、子犬のパチと遊
びながら、のんきな隠居生活を送っています。
主人公が元気な子犬や、強い成犬じゃなくて、よぼよぼの老犬なのがおもし
ろく、健気な犬の話でも、お涙頂戴でもないお話なのもいい感じです。
ブランコをゆすったり、おいしいおやつにありついてうれしがったりしている
だけなのに、読んでいると、なんだかラブダがとても充実した生活を送って
いるふうに見えてきます。こんなに楽しい一日を近頃送ったことがあるかし
ら、なんて考えさせられます。ゆったりした文と、のんきで愉快なクレヨン画
風の絵の組み合わせが絶妙なんです。まあるい花の下で、ハンモックにゆ
られているラブダを見ていると、幸せな気持ちになります。幸せな気持ち
にしてくれる本というのは、そうはありません。得難い本です。
もりのたいしょうは はりねずみ | |
レイク・カーロイ,うちかわ かずみ | |
偕成社 |
レイク・カーロイの絵は、へたうまというのでしょうか、一見子どもが書いた
ように見えます。でもその想像力、造形力、色使い、だたものではありませ
んそれもそのはず、彼はハンガリーの国民的な画家なんです。
3びきのうさぎ | |
レイク カーロイ,Zelk Zolt´an,Reich K´aroly,マンディ・ハシモト レナ | |
文溪堂 |
ハンガリーの民話を元にしたこの「3びきのうさぎ」は、日本の「カチカチ山」
を連想させる、かしこいうさぎの話です。得意げなうさぎたちの顔が笑いを
誘います。
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