日本橋高島屋で開催中の堀文子回顧展に行きました。
今年2月100歳で亡くなられた日本画家です。徹子の部屋を見た
ことがあるなら、背後の青い民族衣装の絵に気づかれているかも
しれません。「アフガンの女王」という堀文子さんの作品です。
この青いポピーはヒマラヤで孤高を保って咲く珍しい花で、実際
に堀さんがヒマラヤに行って写生をしてこられたそうで、個展で
はその映像も上映されていました。彼女の絵は年代によって色も
技法も様々に変化して見飽きることがなく、また、良い意味で分
かりやすく潔い印象です。日本画らしい端正さのある一方、非常
に個性的でエスニックな所もあり、子どものために描いたアンデ
ルセン童話の挿絵の柔らかな色、ミジンコやクリオネの絵の独創
的な面白さなど、興味が尽きません。
この展覧会のチケットは読み聞かせやコーラスで仲間の友人にいた
だきました。彼女は素敵な上品な奥様ですが、太極拳の先生でもあ
る活発な人です。彼女の家の広いお庭には堀文子も描いているよう
な様々な花々が咲き乱れています。
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