『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[与党民主党考・9 「派遣村主催・マッチポンプ・湯浅誠」]

2009-10-14 22:32:31 | 保守の一考
☆帰宅時のラジオで聞いて、呆れた・・・。

   《政府、国家戦略室参与に「年越し派遣村」村長・湯浅誠さんを起用する方針固める(FNN 10/14 13:12)》

 <政府は国家戦略室の参与に、2008年暮れ、東京・日比谷公園に設営された「年越し派遣村」で村長を務めた湯浅誠さんを起用する方針を固めた。
菅国家戦略担当相は、政府の緊急雇用対策本部の初会合を16日に開き、10月下旬に召集される予定の臨時国会前に緊急雇用対策をまとめる方針を示している。
このため、湯浅さんの経験を、失業者に住居をあっせんし、同時に生活保護申請も受け付ける「ワンストップサービス」などの対策に生かしたい意向とみられ、近く菅国家戦略担当相が正式に発表する見通し。>

   ◇

 いちお、言っておくと、鳩山がイメージしている「年越し派遣村」と、実際の派遣村は違うぞ。

 何度も繰り返し語っているが、私は、派遣会社の現場社員として数年働き、最終的に「派遣制度」が生み出す人格のおぞましさに堪忍袋の緒が切れて、ネットを中心に『敗北者』と言うタイトルで糾弾文章を書き続けたことがある。

 それらの文章は近々復活させたいと思っているが、

 最終的には、その派遣会社の営業所の支店長は二度変わり、直接の営業社員は退社、現場で勝手気ままに振舞っていた派遣社員は廃人になった。

 その営業所の取引先は、ほとんどが斜陽になり、営業所(支店)自体も採用センターへと規模収縮した。

 また、その派遣会社が提携して作っていたクレジットカードは、この度、廃止となるそうだ・・・。

 そんな『敗北者』シリーズでは、今年の元日に、「年越し派遣村」にまでも足を運んでいた。

 正直、この「年越し派遣村」は、胡散臭い左翼運動家・湯浅誠の売名行為のフィールドでしかなかった。

 以下、再掲!

   ◇

   [『敗北者』 その434・日比谷公園/派遣村](2009/01/01)

 ☆明けまして、何はともあれ、おめでとう御座います^^

 今年もよろしくお願いします。

   ◇   ◇

 あきる野市で長年、共産党の市議会議員をやっていたK氏が引退するそうで、その方が、私の母親に、

   「中村さんの息子さんが代わりに出てくれるのがベストなのだが・・・」

 と、言ったそうだ。

 私の親父は、一昨年の大晦日(ちょうど一年前)に死去した。

 親父は、地方行政をよくしたいと異常に勉強していた。

 その帰結で、共産党と仲良くしていて、その議員の後援会長などもやらされていた。

 しかし! 共産党員ではなかった・・・、親父にとっての、そこが境界線だったのだろう。

 私の母親は、「ああ、私の息子は右翼なので無理無理^^;」と答えたそうだ。

 が、私の心は揺れ動いてた。

 ・・・私は、このままでは、「無冠の帝王」である。

 何らかの「肩書き」や、かたちのある「実績」が欲しいのである。

   ◇   ◇

     《日比谷公園に「派遣村」、温かい年越し求め140人(2009年1月1日00時41分 読売新聞)》(リンク切れ)

 さて、本日は、姪っ子と靖国神社に初詣に行き、そこから日比谷に足を伸ばした。

 日比谷駅の、メッセージボードには、こうあった。

   

 私と姪は、地下鉄構内から外界に出る。

 本日は暖かい日であったが、日比谷はビル風で凍えた。

 日比谷公園に入って行った。

 私と姪は、少々、楽しみにして行ったのだが、一周したら、心がブルーになった。

 年配のボランティアが、餅つきしている姿も、何か寂しかった。

 「若者の雇用崩壊」と言うのは、幻想のような気がした。

 なぜなら、そこには、若者の姿などは全くなかったからだ。

 若者は、若者であるが故に、選ばなければ、職は得られるのであろう(特に年末年始の特需がある)。

 昔からの、年配の労務者がドカジャンみたいな藍色や茶系色の衣類を重ね着しているだけだった。

 テレビ局が、ホームレスの一人にインタビューをしていたのが、ささやかな社会とのつながりに見えた。

 ・・・ちょっと、ここで更なるコメントをすると、堰を切ったかのように、私のいつもの毒舌が始まってしまうので、これ以上に語るのはやめる。

   

 無口になってしまった姪に、私は、「さあ、帰ろう^^;」と言い、その場を去った。

                                     (2009/01/01)

   ◇

   [『敗北者』 その436・「結石赤ちゃんと派遣村」](2009/01/03)

 ☆元日は靖国神社にお参りに行ったのだが、いつも、九段下の駅から地上に上がると、<大紀元時報>(クリック!)と言う、共産党独裁政権下の中国では報道されないニュースがいっぱい掲載されている新聞を配っている人がいる。

 その方に、一部頂いていた。

 こんな記事があった。

   《有毒粉ミルク被害者家族らがHP立ち上げ、提訴する構え崩さず》
  
 【大紀元日本12月21日】中国有毒粉ミルクの被害者によると、浙江省衢州医院で手術を受けた腎臓結石の乳幼児だけでもすでに千人を超え、被害を受けた乳幼児の多くは病状が改善していないことが明らかになった。病院は無情にも無料治療のサービスを中止したため、高額な借金を負った親もいるという。こうした事態に対し、被害者の親たちは訴訟を起こす考えだ。当局からの圧力は、被害者の親たちが立ち上げたホームページ「結石赤ちゃんの家」にも及び、3日連続で外部からの妨害を受け続けたという。有毒粉ミルク事件はまだ終わっていない。ラジオ自由アジア(RFA)放送局が伝えた。
 今年9月に有毒粉ミルク事件が発覚してから、被害者は中国全土に波及し、企業や政府の責任問題についての進展はなく、事件の処置を巡って紛糾は続いている。当局が提出した賠償計画は掛け声ばかりという被害者たちの不満の声が上がっている一方で、当局は被害者たちが法律に則り訴訟を起こすことを懸念し、妨害し続けている。
 そのほか、被害者たちが立ち上げたHP「結石赤ちゃんの家」のサーバーは、最初は国内のものだったが、妨害を受け、十数回にわたり強制的に閉鎖され、サーバーを3度も変えた。関係者によると、最終的にサーバーを海外へ移したが、妨害が絶えることはなかったという。HPの発起人の1人である趙連海さんは12月14日、「われわれのホームページに3日連続で大量の迷惑メールが来ているため、このホームページに入るのは非常に困難になる」と訴えた。
 趙さんによると現在、中国大陸の大部分の地区の病院で、腎臓結石に罹った乳幼児への無料治療範囲を狭めたため、腎臓結石により腎臓に水がたまる症状や、血尿などの疾患についてはすべて有料になったという。
 浙江省に在住する楊歓ちゃんの病状は深刻で、親の楊勇さんは、全身が管だらけで見るに堪えないと訴え、楊ちゃんの治療中の写真を提供した。楊さんは「子供は9月18日に入院し、27日間病院にいた。しかし、結石が取れたらすぐに退院させられたにもかかわらず、カルテには両腎臓に水がたまり、尿管両方が拡張していると記されている。しかも、次回からの診察は実費になると言われた」と嘆いた。
 楊さんによると、病院側としては結石が見つからないから規定の無料治療から外れるとしているが、ある医師によると、実際には、これらの病状の80%は腎臓結石がもたらしたものであることを明らかにした。しかし、病院側として、これらのことは公にすることはできないという。
 病院側は、患者は有毒粉ミルクとは無関係だという見解を示しており、さらに病院と衛生局の間で医療費負担について責任の擦り合いをしていることに、楊さんは、強い憤りを感じたことを明らかにした。中国衛生部は9月中旬にすべての腎臓結石に罹った乳幼児患者に対して当局が無料治療を行なうと発表したが、実際は、医療費を負担している病院もあれば、薬を患者に与えたのち政府に請求する病院もある。
 実例として、南寧市のある双子の乳児の腎臓結石は6ミリと7ミリの大きさだったが、どこの病院も受け入れなかった。ようやくある婦人保健病院が診察したが、最初は1日400~500元(約5600~7000円)だったが、のち、1日千元(約1万4千円)の治療費が請求された。病院側は結局、国に請求できるにもかかわらず、親たちに請求しているのは、不正請求に等しいという批判が親たちから上がっている。
 有毒粉ミルク事件は発覚してからすでに3カ月が経っている。病院側の不正、患者の病状の隠蔽などで、多くの親は政府当局に失望し、訴える気力もなくなったという。前出の趙連海さんは12月21日に被害者の家族を集め、国に対して法律に則る訴訟を起こすことを継続することを含み、今後の実務の打ち合わせを行なうと明らかにした。趙さんは、手術が必要としている多くの子供は貧困な家庭が多いと示し、「国は腎臓結石患者のための基金会を作ろうとしていないので、わたしたちは自分たちで基金会を設立する」ことを明らかにした。
 趙さんは今後も「三鹿粉ミルク」に対する訴訟は続けるとし、「聖元粉ミルク」社に対しても訴訟を起こす考えを示した。
                                             (翻訳編集・余靜)

   ◇   ◇

 私が一番好きなものは、赤ちゃんである。

 丸くて、小さくて、柔らかくて、真っ白な心であるからである。

 そして、今、一番嫌いなものは、「結石」である。

 痛いからである。

 一番好きなものが、一番嫌いなものに苦しめられるのである。

 こんな歯軋りものの事例は少ないだろう。

 中国が仮想敵国の保守派でも、ブログ<もののふのこころ>のkousotsuderさんや、人伝に聞いた話だと、産経新聞のW記者も結石持ちだそうだし、《反中国結石保守の会》でも結成しようかなあ・・・。

 ・・・この一言が、その後の大ムーブメントを形成することになるとは、この時のミッドナイト・蘭には知る由もなかったのである。

   ◇   ◇

 で、何も出来ない赤ちゃん達が、言い知れぬ痛みに苦しんでいるときに、成人は、行政に甘えているのである・・・。

   《「派遣村」、寝場所を厚労省に再要請 講堂5日で期限 (朝日 2009年1月3日21時35分)》(リンク切れ)

 「派遣切り」などで仕事と住居を失った人に寝場所と食事を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」をめぐり、労働組合や市民団体でつくる実行委員会は3日、厚生労働省に、同省が緊急開放した講堂の使用期限となる5日朝以降の寝場所や食事の確保などを要請した。
 厚労省が2日に開放した講堂で一夜を明かしたのは約250人。元派遣社員の男性(39)は「足をのばせて寝られてよかった」と、ほっとした表情を見せた。だが、先月半ばで派遣契約を打ち切られ、所持金は1千円程度。「5日以降のことは考えていない。頭が真っ白の状態で、今は不安しかない」と話した。
 厚労省の講堂は2日夜時点でほぼ満員。3日に入村した80人以上の人たちは公園内のテントに入っているが、4日も村民が増えれば、収容しきれなくなるおそれがある。
 また、講堂は5日朝までしか使えず、その後の寝場所は決まっていない。実行委の関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は「村民の間では5日以降どうなっちゃうのかという不安が広がっている」と話す。
 5日以降については、東京都中央区が廃校となった小学校2カ所で計160人を1週間程度受け入れる意向だ。だが、調理施設がなく、食事の確保のめどはたっていない。都は2施設に収容しきれない場合に備えて別の施設の提供も検討しており、厚労省も財政的に支援する考えだ。
 派遣村実行委によると、31日の開村から3日夜までの入村者は400人を超えた。2日時点で千代田区などにFAXで生活保護を申請した人は112人で、5日に一斉に同区の福祉事務所を訪れて手続きをする予定。

   ◇   ◇

 ・・・「派遣村」は、私、元日に、靖国神社に初詣に行った後に覗いたんだよね。

 そこにいたのは、不当な首切りにあった非正規社員などではなく、ほとんどが十年一日のホームレスの姿だった。

 それが悪いと言ってるのではない、でも、「あんたら、しょうがないじゃん」とは思っている・・・。

 私は、あんたらよりも、結石で苦しむ赤ちゃんのために戦いたいよ・・・。

   ◇   ◇

 私は、十数年ほど前、新宿の西口の某有名ホテルで働いていたことがある。

 新宿駅を降りて、地下道を歩いていると、その横に、ホームレスの段ボールハウスが犇いていた・・・(この話、次回『ホームレス』に続く)。

                                     (2009/01/03)

   ◇

   [『敗北者』 その437・ホームレス](2009/01/04)

 ☆私が子供の頃かな、戦争が終わって四半世紀を経ていたが、おそらく戦争で体が不自由になった方が、立川の街角で乞食をしていた。

 私は、子供心に、非常に新鮮なショックを受けた。

 全くもって、この方たちと、その具体例の構成因子が異なるのだが、それから、更に四半世紀を経た、約15年ほど前から、東京には「ホームレス」が目立ち始めた。

   ◇   ◇

     今エントリーの主題歌「DAN BALL ~あびベンチャー~ 」(クリック!)

 私は、その頃、新宿で働いていた。

 西口を降りると、そのまま、新宿副都心ビル街への長い地下道を通っていく。

 ここは、幾何学模様に支配された未来的な空間である。

 歩道の半分は、床が自動で流れて行く通路になっていた。

 その一角に、場違いにも雑然とした段ボールの家があった。

 当初、私は、自分達が子供の頃に造った「秘密基地」みたいだなと思った。

 段ボールの家には、いわゆる「日雇い労働者」崩れみたいな年配の方々が住んでいた。

 覗かなくても、その中は見える。

 何やら、コンロやら布団、マンガ雑誌が見えた。

 快適に過ごしているようだ^^;

 夏は暑く、冬は寒いが、地下ゆえに、雨露がしのげるのは好立地条件であっただろう。

 段ボールハウスは、日ごとに増えて行った。

 その「造り」も、テープやヒモ、あるいは、針金で補強すると言う強固なものに変わっていた。

 出入り口に表札まで掲げている「ホームレス」もいた。

 段ボールハウスが増えていくに従い、地下道と言う密閉空間に異臭が漂った。

 奴ら、トイレまで行くのが面倒で、そこらで粗相を済ますのだ。

 垂れ流した小便は、壁から床へ、そして、床はタイルを敷き詰めているので、その隙間を侵食する。

 そして、気化!

 あたりには、ムアッと異臭が漂うのである。

   ◇   ◇

 ある日、段ボールハウスの一つがあった区画に、ただ焼け跡だけが残っていて、警察による立ち入り禁止のテーピング囲いがされていた。

 住人が寝タバコでもして、段ボールに引火、全焼したのだろう。

 さすがに、この頃から、警察の監視も強化され始めたようだ。

 そもそも、銀行などは、その前からガードマンを店先に配置していた。

 だが、それから、日を置かずに、また、段ボールハウスが焼けた。

 いよいよ、警察も本腰を入れたようで、強制的な立ち退きの予告が為された。

 ホームレス達は、どこぞの人権団体に徒党を唆され、地域住民運動のように抗議を行なっていた。

 地下道の広いところに集まって、「立ち退き反対!」「強制代執行お断り!」とか書かれていた。

 いよいよ、多くのホームレスが集まっていたが、寝ているだけの奴もいる。

 ある朝、(昨夜やっていた)ドラマ映画『HERO』でキムタクが着ていたようなダウンジャケットみたいなのを上下着込んでいたホームレスが、地下道の真ん中に寝転がっていた。

 もう、何をするのも嫌だ、てな態で、仰向けに寝ていた。

 多くの通行者は、その汚いホームレスを迂回していた。

 私は、踏み越えた。

 つまり、跨いだのだ。

 ・・・さて、それはさておき、その日の私の退勤時、そのホームレスは同じところに同じ姿勢で寝転がっていた。

 一箇所だけ違った。

 股間に、萎びたチンポが見えていたのだ。

「うへっ!」

 と、思いつつ、流石の私も迂回しかけた。

 その時!

 チンポの先から、小便を迸らせたのだ。

 仰向けの格好でしているので、小便は、噴水のように、そのホームレスに降り注いだ。

「あああ!」と思った。「こいつ、《人間失格》だ・・・^^;」

 せめて、せめて、ちょいと体を傾ければ、おしっこも自分に掛からないだろうに、それさえも億劫になっているのだ・・・。

 荒んだ状況であったが、ただ一つ、素晴らしいことがあった。

 ・・・それは、美人OLが、その横を通っていたことだ。

 そんな状景を見てしまい、顔をしかめて、足早に立ち去る美人OLたちの心中を察すると、ちょっと、「いいもの見たな」感が起こるものである^^;

   ◇   ◇

 ある日、全ての段ボールハウスがなくなっていた・・・。

 私の知らない時に、強制的に撤去させられたのであろう。

 私の心に、スローモションで、公権力によって強制的に退去させられるホームレスの姿が想像されるのだった。

 ・・・倒されるホームレス。

 ・・・グシャリと潰される段ボール。

 ・・・通路に放り出される布団。

 ・・・泣き叫ぶホームレス。

 ・・・噴水小便の止まらない寝小便オヤジホームレス。

     エンディングテーマ 『世情(中島みゆき)』・・・「金八先生」より

                                     (2009/01/04)

   ◇

 なんか、文章中に「・・・私は、このままでは、「無冠の帝王」である。何らかの「肩書き」や、かたちのある「実績」が欲しいのである。」などと書いているので、私が湯浅誠に嫉妬しているみたいですね^^;

 ただ、私は、派遣制度に、破壊しつくしたいほどの怒りは持っているが、ずーっと、派遣制度自体は必要だと考えている。

 うん、「必要悪」だと思っている。

 1エントリーが一万字までなので詳しくは書いておれないが、最後にこんなニュースがあることを記しておく。

   《「派遣禁止」による失業率10%:池田信夫(上武大学大学院教授)
                      2009年10月13日(火)08:00(『VOICE』誌)》

 (字数制限で、一部分しか載せられないが、リンクを飛んで読んでくれ!)

 <若者の所得を激減させる政策
 民主党と社民党・国民新党は、連立政権の合意文書に「日雇い派遣、スポット派遣の禁止のみならず、登録型派遣、製造業派遣も原則的に禁止する」と明記した。この労働者派遣法の改正案は、前の通常国会で民主党と社民党が共同提案しており、社民党の福島瑞穂党首は「臨時国会で改正したい」といっているので、早ければ10月にも製造業の派遣労働は(一部の専門職を除いて)禁止される可能性がある。
 民主党や社民党は、派遣労働が禁止されたら、企業はすべての労働者を正社員として雇うと想定しているのだろうが、そういうことは起こらない。
 業界の調査では、派遣労働を打ち切った場合、正社員に雇用されるのは5%程度という結果が出ている。つまり派遣労働が禁止されたら、企業は派遣の大部分をパートや請負に切り替え、残業を増やすのだ。事実、かつて「偽装請負」騒ぎで激減した請負契約が最近、また増えている。
 さらに最近では、派遣も請負も規制がうるさいので、「研修生」という名目で外国人の低賃金労働者が大量に流入している。財団法人国際研修協力機構(JITCO)の受け入れている支援研修生と技能実習移行申請者は合わせて13万2000人、全体では約20万人の研修生が国内にいると推定され、その8割以上が中国人である。彼らには労働基準法も適用されないので、過酷な労働条件を強いられ、年間2000人以上が失踪している。要するに、国内の「格差解消」と称して規制が強化された結果、国際格差が拡大しただけなのだ。
 そして国内の規制が強まると、雇用は海外に流出して「空洞化」が起こる。中国の大連には、日本企業のサポートセンターがたくさんでき、最近は日本人スタッフを積極的に募集している。その求人広告を見ると、「年俸制5万元~」。5元=約15円だから、年収75万円だ。物価も日本の10分の1ぐらいなので、購買力平価でみると平均的な日本の社員とあまり変わらないが、現地でいくら元で貯金しても、日本へ帰ってきたら10分の1になる。
 民主党の政策は、結果的には若者の所得を激減させ、日本にいられなくしているのだ。・・・>

   ◇

 まあ、媚中国の民主党としては、万々歳なのだろうが・・・。

                                     (2009/10/14)
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