『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(中篇)]

2009-10-25 22:15:19 | みちのく西松建設ダム巡り
       

☆本日は、東京の水がめ<小河内ダム>に行ってきました(実際には、現在の東京の主な水源は利根川^^;)。

 特に、西松建設とは関係ないけど(ちゅうか、どこの会社が作ったかわからない^^; 追記:鹿島建設)、私が子供の頃から親しんできたダムである。

 てゆーか、子供の頃は、その巨大さが、畏怖の対象であった。

 テレビ番組『日本沈没』で、その<小河内ダム>が崩壊するエピソードがあったのも、子供心に恐怖を感じた。

 親父によくドライブで連れて来てもらったものだ。

 ・・・関係ないけど、一昨年の大晦日に逝った親父は、ゼネコン畑の男であった。

 H工→DN土木→A組と渡り歩いてきた。

 なお、H工について調べていたら、確か、トリニダートトバコに支店があったなあ、などと検索したら、ひょんな事から、高橋史朗先生の名前が出てきた。

 なにやら、統一教会との関係を揶揄されている。

 誰か、それがガセなのか、隠された真実なのか教えてくれ!(と書いておくと、誰かがメールしてくれるだろう^^)

 まあ、それはさておき、みんなで奥多摩に向う。

   ◇

 途中、福生の「けん」でステーキを食う。

 安くて、サラダとカレー食べ放題がうまい^^v

 そのサラダとカレーはバイキング形式でおかわりを頂くのだが、カレーの中には、ステーキの切り離し肉が煮込んである。

 それは、ステーキの硬い部分(スジ)なのだが、これが柔らかくなるまで煮込んであって、うまい。

 私は、店員に目立たないように、その肉を選り分けて喰うのだ!

 ただ、ここの100%ビーフハンバーグはボソボソしていて、イマイチである。

 素材が良いからといって、料理すればうまいとは限らないのだ。

 普通のハンバーグのほうがおいしい^^

   ◇

 さて、あいにくの雨の中、青梅から奥多摩へ。

 久し振りの緑の世界に気分が和らぐ。

 到着^^

     

 雨ゆえに、霧が濃く、かえって幽玄で趣のある風景だ。

 みんなが雨に濡れるのは忍びないので、付属する施設に行かせて、私はしばし、風景を眺めた。

     

   (奥多摩湖の湖畔にある説明パネル)

     

     

 奥多摩湖は、日本最大の人造湖であり、

 小河地ダムは、「重力式コンクリートダム」と種別され、膨大なコンクリートを用い、その質量で水をせき止めるダム形式である。

 戦中の工事中断期間を含め、19年の歳月を費やし完成した。

 建設中に、87名の方が殉職したそうだ。 

   ◇

 みんなの後を追って、<奥多摩 水と緑のふれあい館>に入る。

 ここは、不思議な建物構造をしている。

 3階ほどの建物が吹き抜けになっており、その内周が螺旋構造でスロープを形成している。

 で、各所に、奥多摩の民俗や自然、ダムを中心とした水資源に関わる情報を興味深く教えてくれる部屋が付属している。

 なんと、奥多摩散策テーマの「3Dシアター」もある。

 昨今流行の「3Dシステム」に比べると、やや稚拙だが、故に、3D効果が満喫できる。

 その奥多摩散策の主人公兄弟の姉が、なかなかの美少女で、この子、映画作品で見たことあるのだが、その名前をどうしても思い出せないのが悔しい。

 その小学校高学年女子の膨らみ始めた胸も3Dで見れるというのだからたまらない^^

   ◇

 てな訳で、少々眠かったのですが、セーフティドライブで帰宅しました。

 同行したみんなもなかなか喜んだドライブでしたとさ^^v

                                     (2009/10/25)

[映画『沈まぬ太陽』を観た]

2009-10-25 10:25:15 | 物語の感想
☆本日は、朝5時に家を出る早番の仕事であったが、帰宅して、午後8:45からの<ワーナーマイカル・日の出>のレイトショーで、この作品を観た。

 眠気との戦いが起こるかなと思いきや、私の心を、骨太の大河ドラマがグイグイと引っ張ってくれて、三時間半の長尺を全く飽きさせることなく見せてくれた。

 だが、不思議と、感想を書く今となって、書くことがなくて困っている。

 理由として、日本航空を模した<国民航空>の中で、最大公約数の幸せを願いつつ運動を起こした主人公・恩地(渡辺謙)の、管理サイドから下される不遇が、私自身のこれまでの境遇に重なるからだろう。

 これは、私の「中二病」的な思い(ここでは、物語の主人公の、安易な自分への当て嵌め)からではなく、多くの会社員のほとんどが、それぞれの会社で同じ思いを感じていることだと思う。

 だから、「物語のここが優れている」「ここの役者の演技が秀逸」などと、客観的に、[創作]として接せられなくて、論じにくいのである。

   ◇

 小説『新宿鮫』では、主人公の、以下のようなセリフがあった。

「仕事に対して真面目な者ほど、転職を繰り返してしまう」

 私は、プライベートでは女好きだが、そんなことはおくびにも出さず、仕事場では真面目である。

 そして、なかなかの生真面目さゆえに、これまで転職を繰り返してきてしまった。

 しかし、主人公・恩地は、どんなきつい人事を受けようとも、<国民航空>を辞すことはなかった。

 それが、恩地の「矜持(プライド)」なのだそうだ。

 それも、正しき道である。

   ◇

 実は、私は、元JALグループの末端の一員であった。

 成田勤務を辞したのは、長男として、東京都下に住む両親が気になったが故で、JALに愛想が尽きたとかではない。

 この作品は、JAL批判の原作と言われているが、私はそうは思わなかった。

 私がJALグループに勤めていた時期に完結した小説『沈まぬ太陽』は、JAL社内の掲示板でも、その広告が掲載されていたほどだ。

 多くの者は、これを、どこにでも存在する「人間」の織り成す物語と捉えるのではなかろうか。

 私は、結局は、最終的には、この世の事象の全ては、その問題に関係する人間の「人格」の問題だと思っている。

 私が、よく、政治思想の問題で対象を「人格攻撃」するのはそれ故である。

 だから、恩地が、自分の「矜持」を口にしたのは、この物語の真のテーマであろうし、

 御巣鷹山の被害者及び遺族に対しての「気持ち」も、個々の登場人物の人格に由来すると思う。

   ◇

 恩地が上層部に復帰する切っ掛けの新会長・国見(石坂浩二)の就任だが、

 丸っきりの外部からの招聘ゆえに、利害関係を持たず、もともとの性格もあるのだろうが、至極真っ当な常識的な判断を社内で下していく。

 だが、そんな国見も、もっと次元の異なる「利害関係」の果てに辞意を余儀なくされる。

 だが、限られた権限の中で、やれるべきことはやっておくのである。

   ◇

 渡辺謙は良かった。

 太い毛筆で描いたような存在感である。

 我慢し続ける強い男である。

 だが、その横で、また異なる忍耐をし続ける家族(鈴木京香たち)がいる。

 そして、御巣鷹山で、その自分以外の家族全てを失った男(宇津井健)がいる。

 この男には、「矜持」を越えた「諦観」がある。

 「諦観」は時に、「悟り」にも変化しよう。

 そして、恩地には、自分の「矜持」を通すに際しての「諦観」がある・・・。

   ◇

 アフリカの大地を這う恩「地」!

 日本のナショナル・フラッグ・キャリアの頂点を目指す行「天」(三浦友和)・・・。

 分かりやすいネーミングの対比である。

                                     (2009/10/25)