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目の前には檜町公園の鬱蒼とした緑地帯が広がっています。東京都心部の中心でこれほど緑が確保されているというのはまさに驚きの光景です。江戸時代の全国の大名屋敷の跡地が緑地帯のベースになっている例は東京都心部の中では多いです。
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檜町公園の緑地帯は六本木四丁目の住宅地から赤坂檜町へかけての斜面の上に造成されているので、まるで鬱蒼とした木々に覆われた谷間を見ている感じです。面積的な広さだけでなく、斜面という地形を生かした立体的な緑地帯となっています。
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鬱蒼とした雰囲気の檜町公園ですが、歩道部分には緑地帯の木々の枝や雑草などは一切はみ出しておらず、入念な手入れがなされていることがわかります。何も手を加えなければ枝や蔦などがすぐに道路側へはみ出してしまうからです。
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檜町公園の六本木四丁目側の入口です。敷地内はほとんど人通りがなく閑散としていました。
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前方に「檜坂」が見えてきました。今歩いている道路とT字路状に交差している道路が檜坂です。
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緑地帯の木々の間から、これから向かう池べりの休憩所「東屋」の屋根が見えました。じっと耳を澄ましていると、池に流れ込んでいる滝の音も若干聞こえました。
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交差点に到着しました。六本木四丁目から赤坂檜町方向へ向かって急な下り坂となっています。この周辺に住んでいる人たちは毎日のようにこんな急な坂を上り下りしているのかと思うと「ご苦労さま」と言いたくなりますね。
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交差点脇の坂上には「檜坂」の説明柱が歩道に設置してありました。東京ミッドタウンの再開発工事によってこの説明柱も新しく作り替えられました。ちなみに檜町公園の敷地に面した檜坂の石垣なども再開発工事に合わせて作り直されています。
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旧防衛庁・防衛施設庁本庁舎や檜町公園があった場所は江戸時代は長州藩・松平大膳大夫(毛利家)の下屋敷があり、この界隈には檜の木が数多く生えていたことから「檜屋敷」と呼ばれていました。その檜屋敷の敷地に沿う坂であったことから「檜坂」と名付けられたのです。
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交差点脇から振り返って外苑東通り方向を撮影してみました。赤坂方面に通じている檜坂の坂下から坂を上って六本木方面へ抜けていく自動車の数が非常に多かったです。
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ズームで撮影してみると六本木ヒルズ森タワーの巨大な建物が正面に見えました。六本木ヒルズがある場所も江戸時代は大名屋敷でしたから、この界隈には大名屋敷が数多く集まっていた地域だったのです。
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檜坂の坂下へやってきました。坂下から檜町公園の敷地へ入ってみたいと思います。正面に見える坂道は「港区立赤坂中学校」の敷地へ通じている道路です。この坂道を登っても東京ミッドタウンの敷地へ入ることができます。
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振り返って坂下から坂上方向を撮影してみました。中層マンションや住宅地が密集しているのでわかりにくいですが、この辺りは麻布台地から赤坂・溜池山王の低地へ伸びている斜面の上に市街地が形成されています。港区内で本当に平坦で広い土地というのは数少ないそうです。
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そもそも東京ミッドタウン自体が広大な斜面の上に作られているといってもいいでしょう。その斜面に作られた階段を上って檜町公園の敷内に入ります。
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「檜町公園」、かつて防衛庁の敷地に隣接していた公園でした。東京ミッドタウンの再開発工事によってミッドタウンの緑地帯と一体的に再整備工事がなされ、2007年(平成19年)に新しく生まれ変わった公園です。平日の昼下がりの時間帯の檜町公園、誰もおらず閑散としていました。
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檜坂の坂上が地図の中心点になっています。この界隈は南東側の六本木通りが通っている麻布台地から北西側の赤坂側へかけて続いている緩やかな斜面の上に市街地が形成されています。