
新宿御苑の敷地内で最も標高が高く、穏田川(おんでんがわ)の源流域ともなっている「上の池」周辺を散策していきます。すぐ後ろ側にはJR新宿駅のサザンテラス口周辺に建ち並ぶ高層ビル群が見えました。

このあたりの標高は約36メートルと、周辺では比較的高い場所なのです。この辺りに降った雨はこの上の池に流れ込み、穏田川となって東京都心部を流れていくのです。

柳の木(枯れ木状態)の下を歩き、上の池の水面に架かっている木橋を渡っていきます。

上の池の北側には「母と子の森」という名前の原生林が広がっています。上の池周辺を通り抜けた後に、この森の中を散策していきます。

木橋の上から上の池を撮影してみました。上の画像の右手奥に写っている建物は「茶室・楽羽亭」です。

2月の現在は枯れ木に囲まれている上の池や中の池ですが、ソメイヨシノの桜の木々が数多く植えられているので、4月の上旬の時期になると満開の桜を楽しむことができます。

新宿御苑内は意外と照葉樹タイプの木々が多いためか、そんなに枯れ木の木々を見かける機会はなかったです。

新宿御苑の敷地の北西側(サザンテラス側)に広がっている約6.5ヘクタールの自然林の中の散策道を歩いていきます。この原生林は「母と子の森」と呼ばれています。

東京都心部のベッドタウンとして、多摩地方からほとんど姿を消した「武蔵野」の自然林を彷彿とさせるような風景を楽しむことができるのです。

私「緑」の住んでいる千葉県北西部の習志野台地区に残っている自然林にも雰囲気が似ているなと感じました。

すぐそばにはJR新宿駅新南口前にある「高島屋新宿店(タカシマヤ・タイムズスクエア)」の巨大な建物が建っているのが見えます。

「母と子の森」は、都会に住む子どもたちに自然とのふれあいを体験してもらうことを目的として1985年(昭和59年)に作られました。

木道となっている散策道に沿って、様々な植物が植えられています。「母と子の森」にはせせらぎや池、特徴ある様々な森があり、一周430メートルの「かんさつの道」が整備されています。

200メートルも離れていない場所には年間状況客数430万人を誇るJR新宿駅や、東洋一を誇る新宿駅東口の繁華街が広がっていることがまるで信じられないですね。

母と子の森を通り抜けて、新宿門前へ向かいたいと思います。
