(仮称)大手町1-1計画 工事進捗率70% 2015年2月1日
皇居東御苑の正門である大手高麗門前、内堀通りと永代通りが交差している大手門前交差点の北東角の再開発工事「(仮称)大手町1-1計画」です。再開発計画はかつてこの場所に建っていたりそな・マルハビルと三菱東京UFJ銀行大手町ビルの2棟を建て替えるもので、それぞれが新たな超高層ビルに生まれ変わります。2012年6月11日に、東京都が都市再生特別地区の都市計画決定を告示しました。
プロジェクトの概要
りそな・マルハビルの建て替えは、三菱地所とJXホールディングスの共同事業として進めます。JXホールディングスは、完成後のビルに本社とグループ会社を移転する計画となっています。三菱東京UFJ銀行大手町ビルの建て替えは、三菱地所の単独事業として進められます。建設するビルは、敷地南側の「A棟」が地上22階地下5階建て、北側の「B棟」が地上29階地下5階建てで、総延べ床面積は約25万5000㎡の規模となります。りそな・マルハビルの跡地にA棟、三菱東京UFJ銀行大手町ビルの跡地にB棟が建ちます。A棟は2015年度、B棟は2016年度の完成を予定しています。
プロジェクトの特徴
A棟、B棟ともオフィスを主用途とし、1フロアあたりの面積はA棟が約2750㎡(約830坪)、B棟が約3300㎡(約1000坪)です。B棟の高層階には約120室のサービスアパートメントを設けます。このほか、A棟の1階に環境ビジネスを手がける企業・人材の情報拠点としてビジネス・エコシティ・センターを、地下1階に健康施設やランニングステーションを整備します。
災害時の電力供給については、重油を使用する非常用発電機に加え、中圧ガスと重油の2種類に対応するガスタービン発電機を設置します。敷地内に約50万リットルの大容量オイルタンクを備え、重油のみで72時間以上の供給を可能とします。水害対策としては、1階部分や周辺建物との地下接続部、重要な設備室に防水扉などを設置し、多重的に止水対策を講じます。このほか、皇居外苑堀の水質を改善する官民連携の取り組みとして、敷地内に水浄化施設と約3000㎥の貯留槽を整備します。堀に面して、約2800㎡の環境共生型コミュニティ広場も設けます。
A棟は、2013年2月に新築工事着工
大手高麗門側に建設される「A棟」の高層ビルは、既に約1年半前の2013年2月に着工しています。A棟の竣工予定は2015年11月となっています。
2014年4月中旬、B棟の建設工事着工開始とサービスアパートメントの運営事業者が決定する
2014年4月15日、三菱地所株式会社によって4月14日より、「(仮称)大手町1-1計画B棟」の新築工事に着手したとの報道発表がありました。大手町初の「住」機能として導入が決定していたサービスアパートメントの運営事業者として、シンガポールをはじめ世界23カ国で施設運営を行うThe Ascott Limited(アスコット社)の最高級ブランド「Ascott The Residence」の出店が決定しました。
三菱地所、「(仮称)大手町1-1計画B棟」新築工事着工 SUUMOジャーナル
http://suumo.jp/journal/2014/04/15/61169/
大手高麗門前から見上げた「(仮称大手町1-1計画」のA棟とB棟の完成予想図全景です。
竹橋側から撮影した再開発施設の高層ビル群の全景です。
りそな・マルハビルの跡地に建設されるのが「A棟」、三菱東京UFJ銀行大手町ビル跡地に建設されるのが「B棟」となっています。
A棟が純粋な高層オフィスビルなのに対し、B棟内にはオフィス以外に大手町初の「住」機能として導入が決定しているサービスアパートメントが入居することになります。
再開発敷地内には、約2800平方メートルの広さの「コミュニティ広場」が整備されることになります。
事業概要の詳細
開発名 大手町1-1計画A棟(仮称 りそな・マルハビル建て替え)
所在地 千代田区大手町1-1-2(住居表示)
最寄り駅 地下鉄大手町駅徒歩1分
面積 土地約6900㎡、延べ床約10万8000㎡
構造 階数(地上/地下):S・SRC造、22/5
用途 事務所、店舗、駐車場
事業主 三菱地所、JXホールディングス
設計者 三菱地所設計
施工者 鹿島、NIPPO
工期 2012年2月~2015年11月
開発名 大手町1-1計画B棟(仮称 三菱東京UFJ銀行大手町ビル建て替え)
所在地 千代田区大手町1-1-1(住居表示)
最寄り駅 地下鉄大手町駅徒歩1分
面積 土地約9300㎡、延べ床約14万7000㎡
階数(地上/地下) 29/5
用途 事務所、店舗、サービスアパートメント、地域冷暖房施設、駐車場
事業主 三菱地所
設計者 三菱地所設計
工期 2013年度~2016年度
ニュースリリース:ケンプラッツによる再開発工事の着工ニュース 2012年6月12日
【開発】三菱地所などが大手町1-1計画に着手、総延べ床25万平方メートル〈追加情報あり〉
プレスリリース:三菱地所による報道資料 2012年6月12日
「(仮称)大手町1-1計画」について
プレスリリース:三菱地所による報道資料 2014年4月14日
「(仮称」大手町1-1計画B棟」新築工事着工のお知らせ
永代通りと日比谷通りが交差している「大手町交差点」前から撮影した「(仮称)大手町1-1計画・A棟」の建設中の高層オフィスビルの全景です。
永代通り越しにA棟の高層オフィスビルの低層階部分を撮影しました。低層階部分については外壁やカーテンウォールの取り付け工事が進んでいて、既に高層オフィスビルとして完成しているように見えますね。
高層オフィスビルの1階部分は広大な吹き抜け空間となっていて、現在は工事用の資材置き場や、工事用のプレハブ小屋が内部に設置されています。
南側から見上げて撮影しました。既に最高高さの115メートルに達しています。
この日は日曜日だったので、工事は行われていませんでした。
「(仮称)大手町1-1計画」の再開発工事現場の西側、皇居東御苑の大手高麗門の修復工事の進捗状況です。第2の門である「大手門渡り櫓」全体が工事用シートに覆われていました。
第2の門「大手門渡り櫓」をズームで撮影しました。
永代通りと内堀通りが合流している「大手門交差点」前から「A棟」の高層オフィスビルの全景を見上げて撮影しました。
大手門交差点の全景を撮影しました。
A棟の高層オフィスビルの頭頂部をズームで撮影しました。
大手門交差点から東側へ向かってまっすぐ伸びている永代通りの全景を撮影しました。永代通り沿いには、大手町地区のオフィスビル街の街並みが広がっています。
工事用の資材置き場として活用されている1階フロアを除いて、低層階部分の外壁やカーテンウォールの取り付け工事が進められていました。
修復工事中の大手高麗門前から振り返ってA棟の全景を撮影しました。
内堀通りの歩道を北側へ向かって歩き、竹橋方向へ向かいます。A棟の敷地北側の「B棟」の再開発工事現場内を観察していきます。
「B棟」の再開発工事現場の全景を撮影しました。今まで更地状態だったのですが、新しい高層オフィスビルとなる鉄骨の組み立てが始まっていました。
鉄骨群をズームで撮影しました。ここに地上29階・地下5階建て、高さ約150メートルの高層複合ビルが建設されることになります。
北西側からA棟の全景を見上げて撮影しました。
鉄骨の組み立て工事が始まった「B棟」ですが、オフィス階以外に「サービスアパートメント」の住居フロアが設けられることになります。
地下鉄東西線の竹橋駅前の広場内から撮影した「(仮称)大手町1-1計画」のA棟・B棟の全景です。
再開発工事現場の地図です。