「横浜環状道路」は、神奈川県横浜市の金沢区の横浜横須賀道路釜利谷JCTから栄区、鎌倉市、戸塚区、泉区、瀬谷区、旭区、緑区、都筑区を経て、鶴見区の横羽線生麦JCTに至る、計画中の自動車専用道路です。横浜の都心から10-15kmを環状に結び、東側部分は既成の高速道路に接続します。そのため横浜環状道路は環状ではなく、Cの字型の道路となっています。
1.横浜環状南線:釜利谷JCT-戸塚IC(事業主体:東日本高速道路、国土交通省横浜国道事務所)
2.横浜環状道路西側区間:戸塚IC-港北JCT(計画路線)
3.横浜環状北西線(緑支線) : 横浜青葉ICー港北JCT(事業主体:横浜市、首都高速道路)
4.横浜環状北線:港北JCT-生麦JCT(事業主体:首都高速道路)
私の住んでいる千葉県北西部と同じく、神奈川県の横浜市周辺は東京近郊の最大規模のベッドタウンであり、東京への通勤・通学を行う「神奈川都民」の人たちは何と100万人に達するほどです。また羽田空港にほど近く、国際貿易港である横浜港を有している等、首都圏では東京に次いで横浜は非常に重要な都市となっていて、様々なインフラ整備が現在進められています。横浜環状道路も、横浜駅周辺の都心部の渋滞緩和を目的として工事が続けられています。
横浜市道路局のホームページから拝借した「横浜環状道路」の計画図の全景です。神奈川県内と東京を結ぶ高速道路や自動車専用道路の整備は昔から進められてきたのですが、横浜市内を東西方向に結ぶルートの高速道路の整備は遅れています。横浜の都心部と東名高速道路を結ぶルートは保土ヶ谷バイパスしかなく、この保土ヶ谷バイパスの慢性的な交通渋滞が問題となってきました。
横浜環状北線は2016年度に開通予定
第三京浜道路の港北JCTと、首都高速横羽線の生麦JCTとの間を結ぶ8.2キロの路線である「横浜環状北線」は、2016年度内に開通する予定となっています。この横浜環状北線は、広大な住宅密集地帯である横浜市北西部と横浜都心部、横浜港を中心とした湾岸エリアとの連絡強化が期待されます。また、環状北西線と合わせて「保土ヶ谷バイパスの、更なるバイパス」の意味合いも強いルートとなっています。
横浜環状北線
起点:神奈川県横浜市都筑区川向町(第三京浜道路 港北IC)
終点:神奈川県横浜市鶴見区生麦2丁目(横浜羽田空港線 生麦JCT)
車線数:4車線(片側2車線)
設計速度:60km/h
完成時期:2016年度(予定)
都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・4・6号高速横浜環状北線
周辺環境への影響を少なくする為に、全体の約7割がトンネル構造となっています。
東名高速道路に接続する横浜環状北西線
北線の港北JCTから東名高速道路(横浜青葉JCT)までの約7.1キロの区間「横浜環状北西線」は2021年度の開通予定となっています。前述の通り、東名高速道路を下りた車が横浜都心部や横浜港方面へ向かう際のルートとなります。
横浜環状北西線
起点:神奈川県横浜市青葉区下谷本町 横浜青葉インターチェンジ・ジャンクション(仮称)
終点:神奈川県横浜市都筑区川向町 港北ジャンクション・港北出入口(仮称)
延長:約7.1km
車線:4車線
道路規格:第2種第1級
設計速度:60km/h
2005年(平成17年)の8月に、道路が通過するおおむねのルート・構造の計画が公表されました。全長7.1キロのうち、4.1キロはトンネル区間となる予定です。2012年(平成24年)度に横浜市と首都高速道路株式会社が事業着手しました。
圏央道との共有区間でもある横浜環状南線
「横浜環状南線」の釜利谷JCT~戸塚IC間、約8.9キロの区間は、圏央道の一部でもあります。この南線の区間は北線や北西線よりも一足早い2015年度に開通予定となっています。
横浜環状南線
起点:神奈川県横浜市金沢区釜利谷町
終点:神奈川県横浜市戸塚区汲沢町
全長:8.9km
規格:第1種第3級
設計速度 :80km/h
車線数:6車線
都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・3・3号高速横浜環状南線/鎌倉都市計画道路1・3・1号高速横浜環状南線
横浜市 道路局 事業調整課 横浜環状道路トップページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/jigyochosei/kanjodouro/
JR6線またぐ橋、24分で架設 ケンプラッツ
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131009/635429/?P=6