大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業 工事進捗率5% 2014年9月23日
2012年10月に竣工した大手町フィナンシャルシティの敷地の西側に広がっている街区の再開発工事です。かつてこの場所に建っていた公庫ビル、新公庫ビルと旧日本政策投資銀行本社ビルは現在は取り壊されていて、既に新しい高層オフィスビル2棟の建設工事が始まっています。2013年10月28日2東京都は、三菱地所が千代田区で高層ビル2棟を建設する「大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」の施行を認可しました。三菱地所は2014年3月に権利変換計画認可を取得した上で、同年4月の着工、16年4月の竣工を目指します。
大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業について
2003年1月に都市再生本部において決定された「都市再生プロジェクト(第5次決定)に基づくもので、大手町地区の再生を目的として取り組みが始まりました。旧大手町合同庁舎1・2号館跡地を種地として活用し、独立行政法人都市再生機構の施行による区画整理事業の換地の手法を用い、場所を変えながら複数階にわたり段階的かつ連続的な建て替えを推進し、にぎわいのある国際的なビジネス拠点としての大手町地区の再生を目指すものです。
プロジェクトの概要
新設する高層ビル2棟のうち、事務所棟はSRC・S一部CFT造地下4階地上31階建て(最高高さ約168メートル)となります。宿泊施設棟はSRC・RC一部S造地下3階地上18階建て(最高高さ約88メートル)で、免震構造を採用します。2棟の総延べ床面積は20万5354平方メートルの規模となります。設計・監理は三菱地所設計・NTTファシリティーズJV、施工は戸田建設が担当します。宿泊施設棟は「高級旅館」をコンセプトとし、敷地内で掘削して温泉を引き込みます。総事業費は1139億円となっています。
宿泊施設棟には、軽井沢の高級旅館「星のや東京」が進出予定
2013年の3月末、京都、軽井沢、沖縄に日本旅館を展開している「星のや(本社は軽井沢)」が、この再開発施設内の宿泊施設棟内に出店する報道発表がありました。地上18階地下3階建て、高さ約90メートルの高層ビル内には84の純和風客室や日本食レストランなどを備え、天然温泉の浴場も設けられます。
「A棟(事務所棟)」の外観イメージパースです。
「B棟(宿泊施設等)」の外観イメージパースです。
再開発現場の配置図です
計画概要
所在地 東京都千代田区大手町1-5-5(地番)
主要用途 事務所・宿泊施設・店舗・駐車場・地域冷暖房施設等
敷地面積 約11200㎡
延床面積 約205000㎡
階数
A棟(事務所棟):地下4階、地上31階、最高高さ 約170m
B棟(宿泊施設棟):地下3階、地上18階、最高高さ 約90m
新築工期 2014年度~2016年度(予定)
事業手法 土地区画整理事業、市街地再開発事業
プレスリリース:三菱地所発表の報道資料 2013年3月15日
「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」始動
大手町駅前交差点から日比谷通りを北へ向かって歩いて行くと、前方に広大な再開発工事現場が見えてきます。この日は祝日だったのですが、警備員の人たちが常駐していました。
大手町一丁目交差点前にやってきました。再開発工事現場内のクレーンは稼働中でした。
日比谷通りの「鎌倉橋」南岸前にやってきました。南岸前から再開発工事現場の全景を撮影しました。工事現場の北側には、日本橋川沿いの遊歩道が整備されています。
日比谷通りの交通量も、平日と比較すると非常に少なかったです。
まだ地中部分の工事が進行中で、高層ビルの組み立て工事は始まっていません。
首都高速都心環状線の鎌倉橋出口前にやってきました。日本橋川の南岸沿いの遊歩道を散策していきます。
再開発工事現場の敷地は背の固い工事用フェンスで覆われていて、その背後には大手町地区の高層オフィスビル群が広がっています。
日本橋川の南岸に整備されている遊歩道を歩いて、東京駅方向へ向かいます。
左側の再開発工事が完成する暁には、遊歩道と一体化した広大な広場が整備されることになります。
遊歩道の敷地線に沿って、工事用フェンスもカーブしていきます。
祝日だったので、平日でも人通りがあまりないこの遊歩道は、無人状態でした。
しばらく道なりに歩くと、前方に工事用のプレハブ小屋が見えてきました。
同じ場所から振り返って、鎌倉橋方向を撮影しました。
再開発工事現場の東側一帯に整備されている「大手町フィナンシャルシティ」前にやってきました。
大手町フィナンシャルシティ「ショップ&レストラン」の周辺も人通りは無人状態となっていました。
再開発工事現場の地図です。