港区の西久保八幡町の歩道橋の上から見下ろすと、飯倉交差点に向かって緩やかな上り坂が続いています。麻布台地の斜面の上に市街地が続いています。
桜田通り(国道1号線)はこの先で緩やかな左カーブを描きながら南へ続いていきます。カーブを曲がった先に飯倉交差点があります。
この界隈は「港区の麻布台一丁目」という名前の地区です。
桜田通りから西側の高台を見上げると高層ビル群が密集していて、後ほど飯倉交差点や飯倉片町を迂回して寄ってみたいと思います。
虎ノ門五丁目地区から麻布台一丁目地区へと入ると、中層マンションが多く立ち並ぶようになり、住宅地の雰囲気が強くなってきました。
住宅地のイメージが強い麻布台地区ですが、ロシア連邦大使館や外務省飯倉公館などの施設も多いのが特徴です。
「麻布台一丁目交差点」を通り抜けていきます。この地域は以前は「麻生飯倉町」と呼ばれていましたが、現在は飯倉交差点だけにその名称が残されていることになります。
「八幡神社」の緑地帯の奥には「アークヒルズ 仙石山森タワー」がそびえ立っています。
坂上に到着すると、桜田通りと外苑東通りが交差している「飯倉交差点」です。麻布台の丘陵地帯と、芝公園の丘陵地帯の尾根筋にある交差点で、周辺は非常に複雑な地形となっています。
飯倉交差点から六本木方面へ伸びている外苑東通り、さらに上り坂が続いています。飯倉交差点はロシア連邦大使館のすぐそばにあるので、常に制服警察官の人たちや警備車両が待機していて、物々しい雰囲気に包まれています。
交差点からもロシア連邦大使館の鬱蒼とした緑地帯の敷地を見通すことができました。「飯倉」という地名は太古の昔(大化の改新と同時期)に米を備蓄する倉庫があったからであると伝わっています。港区の東側の低地は海や湿地帯だったのですが、この界隈は古代から陸地が広がっていたことを示しています。
飯倉交差点を起点に六本木方向へ伸びている「外苑東通り」を散策していきます。この通りは六本木・北青山・信濃町を抜けて、新宿区の江戸川橋まで伸びている大通りです。
振り返って桜田通り(赤羽橋方向)を撮影してみました。飯倉交差点の南側も緩やかな下り坂となっていて、まさに尾根筋に位置している交差点であることが見て取れます。
飯倉交差点の全景を撮影してみました。
外苑東通りを六本木方向へ進み、飯倉片町交差点へ向かいます。正面左に見える敷地がロシア連邦大使館となっています。
ロシア連邦大使館前から振り返ると愛宕山グリーンヒルズのツインタワーが見えました。
次回の記事では外苑東通りを歩いて飯倉片町交差点へ向かいます。