晴海大橋と首都高速10号晴海線:工事進捗率97% 2018年2月6日
現在、首都高速道路の中で10号路線となる「晴海線」の整備が進められています。首都高速晴海線は、湾岸線の東雲JCTから晴海大橋上に設置される晴海仮出入り口までの約2.7キロの区間の高速道路です。
事業位置 中央区晴海二丁目~江東区有明二丁目
延長 約2.7km
豊洲出入口~東雲JCT約1.5km(平成21年2月開通)
晴海出入口~豊洲出入口約1.2km(整備中)
道路の区分 第2種第2級(道路構造令)
設計速度 60km/h(出入口 40km/h)
構造 高架構造
車線数 往復2車線(暫定整備)
完成予定時期 平成29年度(晴海出入口~豊洲出入口)
1993年(平成5年)7月:都市計画決定
2009年(平成21年)2月 : 豊洲出入口-東雲JCT開通(暫定2車線)
2015年(平成27年)度(予定): 晴海出入口-豊洲出入口(暫定2車線)
「こんな何もない埋立地に高速道路なんか延ばしてきて、一体だれが利用するんだ?」と思われるような路線ですが、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線(レインボーブリッジ)のバイパス的機能を持っているのです。また、近年の再開発によって人口が増加している晴海地区や豊洲地区などの物流を担う道路ネットワーク整備としての意味があります。
豊洲地区や晴海地区の中から首都高速を利用しようとすると、一番近いインターチェンジは都心環状線の銀座出入り口となります。そのため、晴海ふ頭から銀座方面へ伸びている勝鬨橋に車の流れが集中することになり、晴海通りの慢性的な交通渋滞の要因の一つとされてきました。今回の晴海線が開通すると、車の流れが晴海線を経由して湾岸線に誘導されることになり、晴海通りの渋滞緩和に役立つことになります。
2014年7月現在、湾岸線の東雲JCT~豊洲出入り口間が既に開通しています。豊洲ふ頭周辺では高層タワーマンションや商業施設が出来て人口が増えていて、豊洲新市場や2020年の東京オリンピックの競技会場が整備されることになります。
2015年度には、豊洲ふ頭と晴海ふ頭を結んでいる「晴海大橋」の中まで延伸されます。晴海ふ頭は東京オリンピックの選手村が整備されるなど、これから5年程の間に一気に開発が進むことになります。
晴海大橋の造りですが、橋の中央部分に首都高速晴海線の高架と出入り口が設置され、その両側に放射34号線の一般道路(晴海通りの延伸部)が通っています。
プレスリリース:首都高速道路株式会社の専用ページ
首都高速晴海線【晴海出入口~豊洲出入口】
晴海通りの「晴海三丁目交差点」前から晴海大橋と、首都高速10号晴海線の道路高架橋を見渡して撮影しました。晴海三丁目交差点前に設置されることになる「晴海インターチェンジ」をズームで撮影しました。
首都高速10号晴海線の豊洲IC~晴海IC間なのですが、首都高速道路株式会社の公式ホームページを読んでみると、2018年3月10日に開通することになりました。東京オリンピックの前に開通することができたことについてはよかったと思います。
晴海大橋の道路橋梁の歩道を、東岸側(新豊洲側)へ向かって歩いていきます。「晴海インターチェンジ」の構築物を眺めながら散策していきます。
南東側から、上記の電光掲示板の全景を撮影しました。
真新しい首都高速道路用の電光掲示板が設置されているのが見えました。
首都高速10号晴海線ですが、東雲JCT~晴海IC間が開通したとしてもまだ暫定的な状態のままです。本来は晴海通りの地下をトンネルで都心部方面へ向かって進み、万年橋付近において首都高速都心環状線に接続するのが完成形になっているのですね。
雲一つない快晴の青空の天候の下、晴海大橋の歩道を更に東側へ向かって歩いていきます。
南西側から「P4橋脚」を撮影しました。
南東側から「P4橋脚」を撮影しました。
晴海大橋の道路橋梁の東岸周辺にやってきました。前方に晴海大橋南詰交差点が小さく見えて来ました。
南西側から「P5橋脚」を撮影しました。
南東側から「P5橋脚」を撮影しました。
南西側から「P6橋脚」を撮影しました。
南東側から「P6橋脚」を撮影しました。
前方に「P7橋脚」と、晴海大橋南詰交差点とゆりかもめとの立体交差部が見えて来ました。首都高速10号晴海線の延伸工事区間における、一番のハイライトとなっています。
南西側から「P7橋脚」を撮影しました。
南西側から「晴海大橋南詰交差点」の全景を撮影しました。晴海大橋南詰交差点の真上において、ゆりかもめの軌道高架橋の更に上側に首都高速10号晴海線の道路高架橋がオーバークロスしていきます。
晴海大橋南詰交差点前から、二つの高架橋の立体交差部分を見上げて撮影しました。
南東側から「P7橋脚」の全景を撮影しました。
北東側から立体交差部分の全景を見上げて撮影しました。
ゆりかもめの「新豊洲駅舎」前から振り返って、晴海大橋南詰交差点の全景を撮影しました。
「新豊洲駅舎」内から、晴海大橋南詰交差点と立体交差部を撮影しました。
新豊洲駅舎内を通り抜けて、晴海大橋南詰交差点から更に南側の区間へ向かって散策を続けます。
北西側から「P8橋脚」を撮影しました。
北東側から「P8橋脚」を撮影しました。
北西側から「P9橋脚」を撮影しました。そばには「豊洲インターチェンジ」の出入口が設置されていて、ここから晴海インターチェンジまでの区間が2018年3月10日に開通することになります。
東雲運河に架橋されている「木遣り橋」の道路橋梁前にやってきました。首都高速10号晴海線は、この木遣り橋の道路橋梁と一体化されています。
木遣り橋の歩道脇には東京都建設局の「歩道整備工事のお知らせ」が設置されていました。木遣り橋の道路橋梁の歩道部分を再整備するのだそうです。
木遣り橋の道路橋梁の歩道を南側へ向かって歩いていきます。
東京オリンピックの競技会場の一つの「有明アリーナ」の整備工事現場前を通り抜けていきます。
広大な空き地が至る場所に広がっている有明一丁目地区内を散策していきます。
首都高速湾岸線の「東雲ジャンクション」前にやってきました。この東雲ジャンクションにおいて、湾岸線から10号晴海線が分岐していきます。
「晴海大橋」の地図です。二つの車線の間には大きなスペースが確保されていて、この場所に首都高速10号晴海線の道路高架橋が設置されることになります