緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

夏日のパレスサイド散策:皇居外苑と皇居二重橋

2012年07月31日 21時16分00秒 | 皇居周辺・城西


内堀通りから逸れて皇居外苑の砂利の部分を歩いて二重橋へ向かいます。皇居前広場の敷地のほとんどが砂利に覆われていて、皇居外苑そのものが広大な「枯山水式庭園」のようにも見えます。近畿地方の京都市東山区にある南禅寺の方丈の枯山水式庭園を10000倍の規模にしたのが皇居外苑です。「枯山水式庭園」というのは砂利を「海」に見立てて、松の木や石などを海の中に浮かんでいる「島」と見立てているそうです。




実際に砂利の中を歩いているとまるで自分が広大な真っ白な海の中を移動しているような錯覚に囚われます。この日は強烈な日差しが上空から照りつけてきたので、砂利の表面温度はすごく高くなっていて、立ち止まって指で砂に触れてみるとすごく熱いと感じました。砂利は意外と深く、足を囚われないように慎重に散策していきます。




皇居外苑や二重橋は東京の観光のコースに入っていることが多いそうなので、緑も観光気分で楽しんでみます。東京都心部を歩いていると観光バスで東京を観光している地方の人たちや外国人観光客をよく見かけます。千葉県で生まれ育って、通勤や通学、買い物などで東京へ出かけることが日常生活の一部になっている千葉都民の緑から見ると「東京なんか観光して一体何が楽しいんだろう? 地方(ただし、今後副首都になることがほぼ確定している大阪を除く)の人たちは物好きなんだな」と思えてしまいますが、観光客の気持ちになって散策してみます。




見事に手入れがなされて維持されている黒松の木々と広大な芝生の奥に密集して建っている東京駅丸の内の高層ビル群。江戸時代に大名屋敷が集まっていた「本丸の内」は明治維新後に官有地となり陸軍の練兵場となりました。そして三菱財閥の2代目当主・岩崎弥之助に払い下げられ、その後は「三菱財閥」「日本生命」など大阪発祥の大企業が集結する日本一のオフィス街となっていきます。




丸の内ビルとJPタワーの丁度間に「グラントウキョウノースタワー」が見えました。JPタワーが東京中央郵便局跡地に最近完成しましたが、この高層ビルの完成によって東京駅丸の内周辺の高層ビルの密集度が更に上がったように感じます。




写真の左側で3機のタワークレーンが展開している工事中の高層ビルは「(仮称)大手町1-6計画」の高層ビルです。「みずほ銀行大手町本部ビル」と「大手町フィナンシャルセンター」の跡地に建設されていて、2014年4月に竣工予定です。




皇居外苑は一応は正式な「公園」であることになっていますが、子供たちが遊ぶための遊具などはもちろん、休憩するためのベンチなども一切置いてありません。広場の散策や江戸城の歴史に触れる憩いの場として見る向きが強く、また皇居に隣接している場所柄から、制服警察官が常駐していることも特徴です。




普段は団体の観光客が二重橋周辺に集まって賑やかな雰囲気なのですが、この日は本当に「無人」に近かったです。




日比谷方向をズームで撮影してみると「帝国ホテルインペリアルタワー」や「汐留シオサイト」の高層ビル群などが見えました。




しばらく歩くと二重橋濠に架かっている「二重橋」の正門石橋が見えてきました。新年や天皇誕生日の皇居一般参賀時には二重橋を渡って新宮殿へ歩く一般の人たちがテレビのニュースで流れているのを思い出しました。




正面から撮影した「正門石橋」です。江戸時代のこの場所には本丸の内から江戸城の正門へ向かうための「西の丸大手橋」と称される木橋が架けられていました。明治維新後の明治20年(1887)に江戸城に明治宮殿が造営される際に、木橋から石橋に改架し、橋名も正門石橋と改称されました。2012年現在、東京都内で現存する石橋の中では2番目に古いのだそうです。




ズームで撮影してみましたが、西側からやってくる雲が写ってしまったのが残念です。快晴の空の下の正門石橋を撮ってみたかったのですが・・・。




坂道を登って正門石橋の前まで迫ってみたいと思います。




江戸時代は「西の丸大手門」と呼ばれ、現在は「皇居正門」と呼ばれる門が正門石橋の脇に建っています。高い石垣の上に門があるので、その門に接続している正門石橋も水面からかなり高い位置に架けられています。




正門石橋は普段は通ることができないようになっていて、正門には皇宮警察の皇宮護衛官の儀仗隊が常駐しています。




正門石橋の脇から御所の方向を見るともう一つの橋が架かっています。これが二重橋の「正門鉄橋」と呼ばれている橋で本来はこの鉄橋こそが「二重橋」なのだそうです。世間一般的には石橋の方が目立つしインパクトがあるので、石橋の方が二重橋であると誤解されることが多いそうです。





正門鉄橋は江戸城の西丸下乗橋のあった位置で、木造橋時代に橋桁が上下二段に架けられていた。そこから「二重橋」と呼ばれるようになりました。現在の鉄橋は昭和39年(1964年)に架け替えられたもので、橋桁は二重ではありません。




皇居外苑から新宮殿の広場へ向かう際に正門石橋と正門鉄橋を渡ることになります。この次は再び皇居外苑の中を散策していきます。

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