★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』

2011年07月19日 | 映画鑑賞記
今日は、先週の金曜日7月15日に、公開初日で見てきました、映画『ハリーポッターと死の秘宝 パート2』の感想を♪♪






長かったハリーポッターの映画ですが。。。いよいよ、今作で最後! 完結ですね!

自他共に認めるポッタリアン私は、原作小説は、邦訳が待ちきれないので、原書が出た段階で読みまして。後に、邦訳が出た時は、勿論、邦訳版も買って読みましたです。

とはいえ、細かなところは忘れているので。
映画を見る前に、もう一度、読み返そう・・・と思ってて。間に合わなかった(^^;
下巻の半分くらいまで読み直した所で、映画見ちゃったです。




・・・という訳で。
ラストのハリーポッターです。



【微ネタバレ感想になるので、これから、映画を見に行く予定の人は、気をつけてくださいね!】







映画の前作、「死の秘宝 パート1」では、ヴォルデモートの追っ手から逃げつつ、分霊箱を探す旅をするハリー達。
大きな手かがりも得られない彼らの焦りを余所に、魔法界は、どんどん闇に染まっていきます。
そんな中で、行き当たった「死の秘宝」の秘密。
そして、ドビーが命を張って守ってくれたお陰で、ハリー達は、死喰い人から逃れることが出来たのですよね。


「パート2」は、その直後から、物語が始まります。


死の秘宝や分霊箱の謎について推理し、ある確信を得たハリーは、グリンゴッツ銀行のゴブリンの協力を得て、ベアトリックスの金庫に侵入することを試みます。
そこで、新たな分霊箱を手にするものの、ゴブリンの裏切りに遭い、命からがら、グリンゴッツから脱出することに。

そうしている内にも、ハリーは、1つ1つ、他の分霊箱の在処に近付いていきます。

一方、傷を通してハリーと意識が繋がっているヴォルデモート。
彼も、また、ハリーが分霊箱を1つ1つ壊していっていることに焦りを感じるのでした。


次なる分霊箱を手に入れるために、久しぶりに、ボグワーツに戻ったハリー達。

しかし、なんとしても、ハリーに分霊箱を渡すまいとするヴォルデモートの一軍が、ホグワーツに押し寄せてくるのでした。

そして。
ついに、決戦の火蓋は切って落とされました!


不死鳥の騎士団達、DA軍団、そして、ホグワーツの先生、生徒、一丸となっての戦い。
美しかったホグワーツは燃え上がり、崩壊し、瞬く間に激しい戦場と化すのでした。


そんな激しい戦いの中、ヴォルデモートは、ダンブルドアの亡骸が奪った、死の秘宝のひとつ、最強の杖であるニワコトの杖が、自分の思い通りに効かないことに苛立ちを覚えていました。

杖は、それを奪った者に従う・・・。

ダンブルドアを殺したのは、スネイプ。つまり、正確には、杖はスネイプの物。
そのスネイプを殺して、杖を奪った時こそ、最強の杖は、我が物になる・・・・。

そう思いこんだヴォルデモートは、あっさりとスネイプを攻撃。
そして、ハリーは、その現場に立ち会ってしまいます。

ヴォルデモートが去った後、瀕死のスネイプを抱き起こすハリーですが、スネイプは、自分の涙を取って、「憂いの篩」で過去を見るようにと言い残します。

そこに映る真実の自分を見てくれ・・・と。


そして、スネイプの遺言通り、彼の涙を憂いの篩に入れ、過去を覗くハリー。

すると、そこには、驚くべき、スネイプの真実が隠されていました。

不死鳥騎士団を裏切り、ダンブルドアを殺したスネイプ。
しかし、それは全て、ヴォルデモートを倒すために、ダンブルドアが綿密に立てた作戦のひとつで。
そして、スネイプの、ハリーの母・リリーに対する秘められた想い。

更には、ハリー自身が、ヴォルデモートを倒す、決定打となる分霊箱であることも分かるのでした。


自分自身が分霊箱のひとつだと知ったハリーは覚悟を決め、ヴォルデモートの手によって死ぬ決意をするのでした。
そして、自分が死んだ後、最後の分霊箱である、ヘビのナギニを殺すよう、ロンとハーマイオニーに言い残し。

ハリーは、ヴォルデモートと決着を付けるため、禁断の森に入っていくのでした・・・・・・。





まずは。

シリーズ初の3Dということでして、私は、3Dで見ましたが。

う~んっ。
正直言って、3Dにする必要はなかったのでは・・・?と思いましたです。

そんなに、3Dが凄い!っていうような内容では無いですし。
強いて言うなら、グリンゴッツ銀行の、ジェットコースターみたいなトロッコ!
あのシーンは3Dの迫力有りでしたが。
それ以外は、別に、たいしたことなかったような(^^;

うん。

次回見るときは、2Dにしよう・・・っと♪

せっかくの面白い展開なのに、3Dメガネの重たさとかズレとかがストレスになって。3Dの魅力より、そっちのストレスの方が大きかったですorz


さてさて。

肝心の物語ですが。

面白かったですよ~~~っっ。

私は原作を読んでいるので、ハリーが、死の秘宝の秘密や、分霊箱に行き当たるまでの詳しい過程は知っていましたが。
映画では、結構、ポンポンポンっと、テンポ良く、分霊箱の秘密や、死の秘宝の謎に辿り着いていましたよね。

原作で詳しく描かれていた過程が、省略されているので、もしかしたら、原作未読の方には、それが、唐突すぎたり、理由が分からなかったり・・・というのがあるのかもなぁ~という気はしましたが。

でも、原作で長々説明されている所を省くことで、とてもテンポ良く、簡潔にまとまった感はありました。
なので、ファンタジーのRPGゲームのように、どんどん、舞台が変わり、物語が展開し。
130分という長さを感じさせない、息つく間もないドキドキハラハラの連続だったと思います。


そして、そして。

原作でも涙したエピソードですが。。。

スネイプの秘密。

そう。

スネイプ先生は、ハリーのお母さん、リリーとは、魔法学校に行く前からの幼なじみだったのですよね。
で、その頃から、ずっ~~~と、リリーのことが好きだったのですよね(;;)


そして、ホグワーツに入学したものの、リリーはグリフィンドールに。スネイプは、スリザリンに。

リリーがジェームスと仲良くなっていくのを見ながらも、ずっと、生涯リリーだけを想い続けたスネイプ。
ダンブルドア側とヴォルデモート側の二重スパイとなりながらも、ハリーを守ることに命を賭けたのですよね(;;)

うううう・・・・。
原作とは若干、違うシーンなどもありましたが。
でも、映像で見るスネイプの想いは、凄く胸に来る物がありました。せ、切なすぎる・・・。



そして。

このシリーズの一番最初、『賢者の石』のラストで、ダンブルドアも言ってましたが。

どんな邪悪な呪いにも打ち勝つ最強の物・・・それは、「愛」である・・・・・・というのが、この最終章にも随所随所に現れていたと思います。

リリーの愛によって守られてきたハリー。

でも、それだけでなく、リリーを思うスネイプの愛によっても、また、守られていたのですよね。

そして、ヴォルデモートと一対一の対決をしたとき。
とっさに、嘘を付いて、ハリーを庇った、ドラコのお母さん・ナルシッサ。
彼女のドラコを想う愛によっても、また、守られたハリー。

家族・恋人・友達を思う「愛」が、最終的には、闇の力を打ち負かしたのでしょう。


さて。
映画としての、映像の見所は、なんといっても、ホグワーツ!!

毎回、映画の舞台になりながらも、『死の秘宝 パート1』では出てこなかったホグワーツです。
今作で、ハリーがホグワーツに帰ってきた時は、
「おお!」
と想いましたもの。

やっぱり、ハリーの映画には、あの、ホグワーツ城が欠かせませんよね!
うん。ハリーの居場所はホグワーツなんだ・・・って想いましたです。


とはいえ。

今回のホグワーツ城は、その美しい佇まいを見せる間もなく、戦いの舞台となり、燃え上がり、崩落します。

長年、ホグワーツを愛してきた身としては、ボロボロの瓦礫となっていく城を見るのは、物凄く辛かったです。

そして。

パート1同様、長年慣れ親しんできた登場人物がどんどん死んでいきます。

前回のヘドウィグやドビーもそうだけど、今回も・・・。
そんなに沢山、殺さなくてもいいじゃん!?
みんな無事に戦いに勝って、平和を向かえたらいいじゃん!?
なんで、それじゃ、ダメなの!?
と、長年のファンなら、腹立たしさを感じることもあるかもしれません。

だって、どの登場人物も、長年、原作を読んで、映画を見て、親しみを感じていた、いわば、「お友達」ですものね。


でも。

考え方を変えれば。

これは、戦争なのですよね。魔法界の。

実際の戦争は容赦なく、家族・恋人・友人を奪っていきます。身近な大切な人が亡くなった・・・というケースも多いはず。

そういう意味では、魔法界も、例外ではない・・・というリアルさを醸し出しているのかな~と。


哀しいシーンですけどね・・・。



そしてそして。
そんな戦いの中、ネビルの大活躍!
あの、ダメっ子だったネビルが、強くなったなぁ~とシミジミ。

映画シリーズでは、詳しく描かれていませんでしたが、ネビルって、実は、死喰い人達に対しては、凄く因縁がある子なのですよね。
彼のご両親は、まだ、ネビルが赤ん坊の頃、死喰い人に拷問されて。
今は、正気を失ったまま、聖マンゴ病院に入院中なのですよ・・・。
だから、彼は、おばあちゃんに育てられていた訳ですし、彼が、病院に両親を見舞いに行っても、彼らは、ネビルを自分たちの子供とも分からない状態なのですね。

そんなネビルだからこそ、ご両親の敵が取れるほど、勇敢で強い魔法使いに成長したのかなぁ~と想いましたです。


それから。
映像で見ると迫力満点な強さ、ロンのお母さん!

あのベラトリックスを一瞬にして・・・・・・。

そんなに強いんだったら、もっと、最初の内に、やっつけといてよ!
・・・と、ちょっとふざけたツッコミをしちゃいましたが。

ロンのお母さんも、愛する者の無事を祈り「守る立場」から、愛する者を守るため「闘う立場」へと変貌したのかな~と。
そんな印象的なシーンでした。



本当に、物語、全編を通して、テンポ良く、まさに、最後の決戦!という映画だったと想います。
若干、パート1などの伏線回収が出来てない気もしましたが、でも、そういうのも気にならないくらい面白かったです!

エンターテイメント要素は、とても高い、ドキドキハラハラな最後の決戦でした!