映画の感想が書けていなかったので、ぼちぼちアップです。
今日は先月観に行った映画『ベルサイユのばら』の感想をば♪




前売り券を買って楽しみにしていた作品です。
2025年映画館始めの作品となりました。
オンタイムでは体験してないのですが、元々、フランス革命やアントワネットが大好きで、学生の頃に原作コミックスの愛蔵版を買って激ハマりしました。
宝塚観劇しに行ったり、実際にフランス行ったりするほど影響を受けた作品でもあり。TVアニメ版は観たことないのですが、原作コミックス、宝塚共に大ファンです。
映画は、原作の膨大なエピソードの中から、歴史に大きく関わる部分をピックアップし、歴史を追いながら、前半はアントワネットの恋を、後半はオスカルの葛藤、アンドレとの愛、そして革命をメインに描き、綺麗に纏まってたと思います。
ただ、本来ならメインストーリーにしっかりと絡んでくる登場人物がチラッとしか出て来ない展開になっていたりと、ダイジェスト感は否めませんでした。
そこを物足りなく思うか思わないかで、感想も賛否分かれるのでは?と感じましたが、私は約2時間という映画の枠組みの中、主要登場人物のみにしっかりと焦点を当てて纏めてあることが良かったと思いました。
令和のこの時代に、当時の原作イラストそのままのキラキラお目目、煌びやかな世界が再現されていたのも、作り手側の原作への愛とリスペクトを強く感じます。
また、原作通り、登場人物達が幼いころから成熟した大人になるまでを描いているので、歴史の流れのなかでの彼らの成長も丁寧に表現されていて、見どころのひとつです。
特に私はアントワネットが(史実も含め)大好きなので、彼女にはとても注目して鑑賞していまして。
天真爛漫な少女期から、叶わぬ恋に身を焦がす乙女の時期を経て、王妃・母の貫禄を備えた大人の女性へと変化していく様を演じた平野綾さんのお声に圧倒されました。
また、王家の最期をアニメで観るのは辛いなと思っていたので、アニメで直接的に描かれることはなく、正直ホッとし救われた気分でもあります。
これは皆が知ってる歴史ですし、エンドロールの説明のみで表現する手法も良かったです。
壮大なベルばらの世界を映画で駆け抜けて行く……まだベルばらを知らない世代の方々が興味を持つきっかけになってくれても嬉しいなぁと思いました。
そして、原作やアニメを楽しんだ人達も、これを機にまた改めて作品に触れるのも良いですよね!
歌パートも多く、宝塚歌劇っぽさもありそこも好きでした。
とにもかくにも、美しく悲しくそして激しい世界。
時代を超えて人々を魅了するベルばらの素敵な映画版だと思いました。