★ベルの徒然なるままに★

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映画『キャリー』

2013年11月21日 | 映画鑑賞記
昨日の日記にも書きました通り、見て来ました!

映画『キャリー』。

原作は、スティーブン・キングのデビュー小説なのですよね。

タイトルも知っていますし、昔、映画化されたのも知っていましたが、原作も未読、オリジナル版も未鑑賞なまま、今回のリメイク作品を見に行きました。

とはいえ、詳しいストーリーは知らなかったものの、有名な作品なので、なんとなくですが、イジメに遭ってる女の子が、ある時、超能力を手にし、皆に復讐する話なのかなぁ・・・という漠然としたイメージだけは持ってましたです。


■映画『キャリー』予告編



PG12ということで、ちょっと怖い雰囲気や表現はありましたが、予告編から想像したほど、怖かったりグロかったりは無かった気がします。

基本的にホラーやグロがダメな私でも、大丈夫でした。

そして、わたし的には、怖いというより、寧ろ、キャリーが可哀想で・・・悲しくなっちゃいましたよ。

ラストのプロムでの大惨事も、なんかもう恐怖を通り越して、ただただキャリーが可哀想で、涙出た(;;)




狂信的で潔癖な母親に育てられたキャリーは、学校の他の生徒に比べると変わってて、皆からは「変人」と呼ばれているのですよね。

性的なことに潔癖な母親に、オシャレすることすら禁止され、いつも、野暮ったい服にボサボサ髪。

そんな彼女が、物語の冒頭、プールの授業の後のシャワー中に、初潮を迎えるのです。
でも、潔癖な母親は、彼女にそういう生理の事とか一切教えていなかった・・・というのと、一般的に比べて、初潮が来るのが遅かったというのとで。
その時、彼女は自分の体に起こったことが理解出来なくて。

いきなりの痛みと出血に大パニックを起こすのです。

でも、シャワールームに居たクラスメイトの女子たちは、当然、生理が何かを知ってるので、そんなキャリーのパニックを面白がり、スマホで動画に録ったり、生理用品をみんなで投げつけたりして、彼女を笑いものにする・・・・そんな時、シャワー室の蛍光灯が破裂したり、点滅したりで。

キャリーが超能力に目覚めた瞬間・・・なのですね。


・・・このシーン、もう、冒頭からなんかイヤ~な気分になるイジメシーンですね(;;)

初潮を迎えて泣いてる子に、寄ってたかって生理用品投げつけるとか、皆、サイテーだよ(--#

でもでも、イジメた子達も酷いけど、一番悪いのは、キャリーのお母さんだと思います。


とにかく、この映画、何が一番怖かったかって・・・キャリーの「力」より、あのお母さんの存在そのものだと思う・・・。

本当に怖かった・・・。

キャリーの事を「魔女、魔女」って連呼する、お母さん・・・いや、アンタの方がよっぽど魔女だよ・・・とツッコミたい(笑)

本当に、あのお母さんの、狂信っぷりや、キャリーに生理が来たことを「欲情の証だ」って責めたりするところは、異常すぎて怖いです。

あんな母親と二人きりの生活とか、耐えられないよorz


っていうか、映画を見てて、ずっと、なぜ、お母さんがあんなに狂信的で潔癖なんだろうって謎だったのですよね。
冒頭に、キャリーを出産するシーンがあるのですが、そこからして、いなり異様な感じですし。

なので、私は、てっきり、このお母さんは、例えば・・・婦女暴行とか、そういう犯罪によって妊娠し、その所為でああなっちゃったのかなぁと勝手に推理しながら映画を見ていました。

そしたら、物語の後半で、お母さんが、どうやってキャリーを授かったか明かすわけですが。別に、乱暴されたとかそういうことでは全然なくて。

元々お父さんとは一緒に寝ていたけど、清らかな関係で。でも、ある時、一線を超えそうになったから、二人で一生懸命、間違いを犯さないように神様に祈ったけど、それでも一線を越えてしまった。そしたら、その行為に快感を覚えてしまった・・・とのこと。
・・・ということは。
キャリーを妊娠したことでお母さんはおかしくなったのかなぁと思ってたけど、そうではなくて・・・元から、かなりの狂信者、潔癖者だったということですよね。・・・夫婦なのに、一線を超えないようにしてるとか・・・・。
それが、余計に怖かったです。


それにしても。

最初の初潮の話は、ちょっとショッキングだったし、エピソードとしても、現代的な感じがしたので。

原作を知らない私は、てっきり、これは、今回の映画オリジナルエピソードなのかなぁと思っていたのですよね。
そしたら、後で、本屋さんで原作をチラ見したら、まんま原作に忠実なエピソードだったので、ビックリでした(>_<)

まあ、それを動画に撮って、ネットで流す~~とかは、現代ならではのイジメでしょうが。


で。

シャワー室での一件が問題になり、イジメた子達は、罰則を受けることになります。

中でも、その時の様子を動画に撮ってネットに流したクリスは、それでも、反省の色を見せず、寧ろ、自分が罰を受けたこと、楽しみにしていたプロムに出入り禁止になったことで、キャリーを逆恨みし、益々意地悪を画策する訳ですね。

一方、その時は一緒になって、囃し立てたりしたスーは、後々、反省し、何かキャリーに償いたいと思います。

そして、学校一人気者の自分の彼氏に、プロムでキャリーをエスコートして欲しい・・・と頼むのですが。

多分、スーは、善意から・・・というか、キャリーに対して申し訳ないと思う気持ちから、そういうことを提案したのでしようが・・・・それが、そのあとの大悲劇の幕開けになるのですよね(>_<)

う~ん。

でも、映画を見てるだけでは、なぜ、スーがそんなことを提案したかがイマイチ理解できなかったです。

つか、キャリーに対して申し訳ないと思うなら、直接ごめんねって言えば良いのに。

まあ、女の子の憧れのプロムに参加させてあげたい~っていう想いがあったのかもしれませんが。

一夜だけ彼氏を貸すみたいなことって、な~んか、あの大惨事が無くても、後々、余計にキャリーが傷つくような気がしたのは私だけ??

それとも、キャリーにとっては、「誰とプロムに行くか」ではなくて、「プロムに行く」ことこそが大切だったのかなぁ。

初めて、お母さんに反抗して、自分の意思を貫き通して、オシャレしてプロムに行った訳ですものね。


それにしても、プロムの時のキャリーは、超可愛いですね(≧▽≦)

あと、プロムに着ていくドレスを作るための布地を選んでいる時とか。

狂信的な母親から解放されて、彼女が望んでいた、普通の女の子ライフを楽しんでいるって感じで。

初々しくて、キラキラしてて。

凄く可愛かった。


それだけに、クリスが仕掛けた、豚の血を頭から被るシーン。
そして、そこから始まる大惨事が・・・もう可哀想で可哀想で(;;)

天国から一気に地獄に突き落とされた気持ちだっただろうなぁ。。。。。


ラストの30分。

プロム会場で大暴走する彼女の「力」のシーンは、凄い見せ場だと思いました。

血まみれになって、大暴走するキャリーの形相が凄く怖い。

会場のパニックぶりも怖い。


そして、豚の血の嫌がらせをしたクリス達は・・・意外とあっさり殺されてたなぁという印象。・・・もっと怖いことになるかも~とバクバクしながら見ていたのですが(^^; いや、怖くない方が私は好きですよ。


なんか、もう、色々と救いのない話で。

見終わった後は、結構、鬱です。

とにかく、キャリーが可哀想で、可哀想で・・・。

でも、そうなったきっかけすべては、彼女の母親の狂信っぷりにあると思うと。
キャリー自身より、お母さんの方が怖いと思うのですよね。

キャリーも、普通の家に生まれていたら、きっと、普通の女の子として幸せに育ってたんだろうになぁって・・・。



そうそう。

キャリーへのイジメを反省して、自分の彼氏を差し出したスー。
なぜ、急に彼女はそんな風に改心(?)したのかなぁと謎だったのですが。

もちろん、誰かに意地悪をしたら、後味が悪かたり、申し訳なかったり・・・っていうのは、普通の感覚なら当たり前なので、それでかなぁとも思うけど。

スーは妊娠していましたよね。

だから、もしかしたら、それで「優しさ」とかが心に芽生えてたのかなぁとも思ったんだけど。

どうだったんだろう?


また、最後、崩壊するキャリーの家に駆け付けたスーを、キャリーは、「力」で追い出すわけですが。

他の人に対してやっていたみたいに、吹き飛ばして叩きつけるのではなく、地面に静かに着地させてましたよね。

きっと、妊娠しているスーへの思いやりだったのかなぁと。

力を大暴走させて、かなり無差別に人を殺してしまったかのようなキャリーですが、彼女をイジメから助けてくれた先生は殺さなかったり、妊娠しているスーを庇ったりしてたのは。
暴走しつつも、まだ、人間らしい心があったから。。。。

・・・と思いたいです。



それにしても。

キャリー役のクロエちゃん、超可愛いです!


『ヒューゴの不思議な発明』や『ダーク・シャドウ』も見ていますが、なんだか、見る度に、大きくなっているというかレディになっていってますね。

クロエちゃんが可愛いからか、ボサボサ頭の野暮ったいキャリーも、あまり変人さは感じなかったかも(^m^)

っていうか、原作をチラ見したところによると、原作のキャリーは、あまり可愛くなさそう。

でもでも、クロエちゃんのキャリーは、とにかく可愛くて。

こんなに可愛かったら、いくら変人でイジメられてても、守ってくれたりするナイト的な男子の1人や2人、いくらでもいるのではないかなぁ?・・・と思った私は少女漫画の読みすぎでしょうか(笑)


後味も悪いけど・・・怖いというよりは、哀しいホラー映画でした。

そして、キャリーの、普通の女の子で居たい・・・普通にオシャレして、誰かと付き合って、友達を作って、学校生活を楽しんで・・・という切実な想いが切な過ぎました(;;)





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2 コメント

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Unknown (ななっぺ父ちゃん)
2013-11-22 00:21:31
予告だけで怖かった、、、、。
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>ななっぺ父ちゃんさんへ (ベル)
2013-11-22 16:31:13
こんにちは~!

予告編、凄く怖いですよね(>_<)

私も映画館でこの予告を見た時は、かなりゾッとしましたです。

でも、有名なお話ですし、興味があって・・・勇気を振り絞って見て来ましたp(^^)q


実際には、予告編の印象ほど怖くはなくて。怖いというより、寧ろ、主人公のキャリーが可哀想で切なくなったお話だったかなぁ。

でもでも、昔のオリジナル版はめっちゃ怖いという評判ですね。

昔のヤツ、一応、TVでOAされていたのを録画しているのですが・・・なかなか見る勇気が(笑)


それではでは、ありがとうございました(*^^*)♪
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