懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 犬のいる風景

2011年10月02日 | 蒸気機関車
写真は福岡県行橋機関区の野良犬です。
広い機関区に捨てられそのまま居着たのでしょうか。
機関区で働いている人から食べ物をもらい生き延びたのでしょう。
写っている蒸気機関車は9600型(愛称キューロク)とC11蒸気機関車
蒸気機関車は田川線に運行されていた。貨物列車は9600型が牽引、客車はC11型が牽引していた。
国鉄田川線は現在は平成筑豊鉄道が運行している。

写真を撮影していると犬に出会う事がある。
それがアクセントになることがある。放し飼いの犬の方が自然でよい。
猫はすばしっこいし隠れるので私には撮影しにくい。

人間も犬との付き合いも長く犬にかかわることわざも多いいくつか挙げてみる。
1.犬も歩けば棒にあたる。
2.犬が西向きゃ尾は東
3.犬猿の仲
4.犬に論語
5.犬の遠吠え
6.犬も食わぬ
7.犬の川端歩き
8.犬の糞で敵を討つ

犬の付く言葉もある。犬走り、犬返し、犬くぐりなど建造物にも犬の付く言葉が残っている。
犬走りは築地塀と側溝の間の犬か猫しか通れない通路を指す、軒下の通路を指す事もある。工場だとタンクの周りの通路を犬走りと読んでいるが若い人には犬走りは死語に近い。犬走りとは言わず英語でダイクと呼ぶ事が多い。

犬が付くとロクでもない、劣るものの代名詞になっている言葉も多い。
犬死、犬侍、犬またぎ、植物だと犬タデ、犬山椒、犬萩、鳥ではイヌワシなど
朝鮮鰆のように差別用語として犬が使われている。

四文字熟語に羊頭狗肉がある。羊の頭を掲げて犬の肉を売る。詐欺行為にこの言葉はつかわれる。
この狗肉(犬の肉)を食ベル習慣は中国、韓国、北朝鮮では今でも残っている。
韓国はワールドサッカー開催の時に犬の肉を食べるのはやめようと欧米から圧力が掛ったが今も健在で毎年200万頭の犬が食べられている。

韓国や中国は「足のあるものは椅子以外何でも食べる」と比喩される食文化がある。
日本は仏教の伝来とともに殺生を禁じたので食肉の習慣は少なかったが、それでも犬は食用にされ犬が見当たらなくなった時期もあったようだ。

江戸時代までは犬は放し飼いであったそうだ、明治維新後、欧米人が日本へ訪れるようになったため犬はつないで飼うように法律で定められた。明治六年のことだそうだ。江戸時代は放し飼いであったため犬の数は増え続けたと思われる。
そのバランスをとるためには食用にするか生まれた子犬は直ちに処分されたものと思われる。食料の乏しかった時代は人の赤子も間引きが行われていたので犬、猫に至っては当然のように処分されていたと思う。