懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

2016年 茅葺写真展 各地の形 クド造り

2017年02月16日 | 2016茅葺写真展
佐賀県の茅葺民家はクド造りが多い。
カタカナのコの字をした民家で他のところでは見掛けない。
竈クドに似ているからこの名が付いたと書かれている。
これが茅葺民家の面白いところだ。
天候や気温、産業や資材の豊富さで形が違う。

鍋島藩は倹約質素のためか木材の長さも制約がありこのような形になったともいわれている。実際正面から民家を見ると恰好のいいものではない。
佐賀にはカタカナのロのような漏斗造りや鈎造りと寄棟民家が存在する。

佐賀平野の真中は木材も茅材、基礎の石や壁の赤土の確保を難しかったと思う。
トラックやレッカーがなかった時代には木材の切り出しから運搬まで大変だったと思う。
平野部は茅や葦ではなく麦わらを使っていたと思う。

それでも佐鹿も茅葺民家は姿を消している。
金も掛かるし職人も高齢化で減っているのであろう。
茅葺民家のある風景も昭和の遺物である。

もう随分、佐賀にはいっていない。デジカメの画素数のおおきいカメラで撮ってみたいものだ。