懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

2016年 茅葺写真展 棚田 その2

2017年02月24日 | 2016茅葺写真展
棚田は保存活動もありそれなりに残っている。
瀬戸内海の島々に点在していた段々畑は消滅している。
島の人口が多い時に半農半漁の生活で女性たちは狭い段々畑で野菜をつくった。
天水が頼りの野菜作りである。

瀬戸内海航路に乗り天まで耕された段々畑を目にした。
それは人々の生きるための努力の痕跡でもある。
しかし、その風景の重要性に気付かずカメラにも撮らなかった。
今ではほとんどの段々畑は雑草や木々に覆われて痕跡すら分からない。
昭和の残すべき風景のひとつであったと思う。

小さな棚田も耕作放棄され山に還っているいるものもある。

時代が少しづつ変化しているのに気づかず何十年もして気付く事がある。
時代がどんどん便利になり新しい物にばかり目が行くとそんな古い物には関心も無くなる。

私は昔のモノや消えていくものに関心がある。


撮影場所 兵庫県猪名川町