ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

絵本を読む

2025-03-10 23:00:00 | 本と雑誌

絵本を100冊読む宣言をしたら、ぜひこれを読んでと同僚が貸してくれた本。

チビクロさんぽ

原作:ヘレン・バナマン

翻訳(改作):森 まもり

北大路書房

1997年10月20日初版

 

幼い頃に読んでいた「ちびくろサンボ」がある日突然、絶版となったことを覚えているだろうか?

そして、カルピスの商標やダッコちゃん人形も消えていったことを。

日本で育った私にとっては「ちびくろサンボ」が黒人差別の話と言われてピンとは来ない。

 

お父さんのジャンボとお母さんのマンボと主人公のサンボが暮らしていた。

ある日、両親に新しい上着、ズボン、靴、傘をもらったので、それを身につけてジャングルに行く。

そこで通りかかった虎たちに次々と命の代わりにと身につけていたものを渡していく。

ジャンボは裸になってしまった。

虎たちは誰が一番かを競いあい、お互いの尻尾に噛み付いて木の周りをぐるぐると回り出す。

取られてしまった、上着、ズボン、靴、傘は放り投げられ、サンボはそれを拾って家に帰った。

再度木に行くと、木の周りには美味しそうなバターが出来上がっていた。

そのバターを持ち帰り、お母さんにパンケーキを焼いてもらいみんなで食べた。

 

何がいけなかったのか。

「チビクロさんぽ」付属の解説書で説明されていた。

この本を書いたのは当時信州大学教育学部助教授。

「森 まもる」はペンネームである。

誰にも愛されたお話だから、悪いところを改定して出版すれば良いのではないかと出した本である。

 

主人公は「チビクロ」という名前の黒い犬。

当然、お父さんもお母さんも犬。

チビクロが森に散歩に行って虎と出会うお話。

 

当時、「ちびくろサンボ」は絶版となっただけで出版禁止になったわけではない。

それなのに、長野オリンピックを控えていた長野では書店や学校、図書館だけでなく家庭の本も廃棄するようにという運動が起こったらしい。

この本を貸してくれた同僚が話してくれた。

教育熱心な長野県らしいが、廃仏毀釈の時代のようだ。

 

出版はしたが、この「チビクロさんぽ」も問題図書だと抗議が来たらしい。

長野の歴史をまた一つ覚えた。

 

平成生まれの同僚に「ちびくろサンボ」知っている?

と尋ねたら「知らない」と返答。

2児の母である。

 

童話や民話などには差別的な表現は多々あった。

そういうものはどんどん消えていっているのだろうか?

それも歴史を知るひとつだと思う。

紹介してくれた同僚に感謝である。

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100の達成

2025-03-09 15:33:02 | 日記・エッセイ・コラム

還暦の年。

十干十二支の60通りの暦が1周して、生まれた干支に戻った。

「60歳から第二の人生を歩むぞ」と思っていたが、全く第二の人生が見えない。

長野に来てから自分のやりたいことを考え直していたら、自分のやりたいことが見えなくなっていった。

 

「もう、還暦だからね」

今更新しいことを始めても、匠にはなれない。

そんなことを考えていたから、新しいことを探すこともしなくなった。

まあ、それで人生がつまらなくなったかといえばそうでもない。

考えることを辞めただけで、悩みが減ったからなのかもしれない。

それから「趣味は何ですか?」と問われて「ありません」と答えるくらいだろうか。

 

ところが最近、立て続けにテレビで聞いた言葉にハッとした。

「探すのを止めたら終わり、探し続けなくては」

「新しい夢は見つかる。探すのを諦めないで」

 

そうだよ、還暦だからって探すのを諦めることはない。

身にならなくても、探し続けてもいいのかもしれない。

90代で切り絵を始めて、素晴らしい作品を残しているおばあちゃんもいる。

探さなくては、新しい夢も作れない。

 

というわけで、考えたのが100の達成。

1年間に何かを100達成したい。

過去には映画100本とか、本100冊とか目標を立てたこともあった。

100とは、1週間に2のペース。

結局、時間がない、お金がない、やる気がない。と目標は達成できなかった。

 

そこで、今回は達成できそうな100を選んだ。

1年間に100冊の絵本を読む。

還暦は0に戻ることだから、絵本から始めるのも良いだろうと。

子供が絵本から影響を受けることは多々ある。

さて、どんな本を読んでいこうか。

 

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ふなき~

2025-03-02 08:51:16 | 日記・エッセイ・コラム
会社帰りにフラッとたちよったながの東急百貨店。
本館5階の催物場で開催されていたのは、「NBS ご当地グルメフェスタ」

美味しそうな匂いと賑やかな雰囲気にウロウロしていると販売員の女性に声をかけられた。
「金メダル触ってみませんか?」

何気なく持たせていただいたメダル。
良くテレビで見るキンキラ金メダルではなくて、シックで落ち着いたメダル。
そして、彼女が持っていた写真には4人のスキー選手が並んでいた。
「このメダルは長野オリンピックの金メダルです。この方たちわかりますか?

これは!
多くの人をテレビの前に釘つけにし、表彰式では、あふれかえるほどの人が表彰会場に訪れたあの4人。
「舟木さん、あちらに居ます。

このお店は、舟木和喜さんが代表の王様の工房。
「お薦めはこのホールパイです。」

店員さんのにこやかさと舟木さんの男前に思わず
「1個ください。」
いい男には弱い。


箱を開けると丁寧なメッセージカード。
アップルパイのリンゴは舟木さんの生まれ故郷北海道余市町で獲れた「紅将軍」
もちろん、てんさい糖も北海道産。
そして、このパイの重さは金メダルとほぼ同じ重さ。

舟木さんがこの事業を始めたのは、競技人口が減少しているウインタースポーツに歯止めをかけたいという思いから。
そのため、売上金の一部は用具の提供、環境整備などの支援になるということ。
収穫、製造、販売も現役選手や元選手が行っている。

舟木さんはこのような物産展を全国回って販売しているとのこと。
そういえば、最近テレビで取り上げられていた気がする。

アップルパイはサクサク感と甘すぎず柔らかすぎないリンゴが美味しい。
金メダルと同じ重さというが、私はそれよりももっと重い感じがした。

長野オリンピックから27年。
オリンピック施設も老朽化が進み、使用が出来なくなった施設もある。
来年度の長野市の予算案の中にはオリンピック施設の改修費も多額に組み込まれている。

多くの未来ある人々が頑張ることができるように。
「ふなき~」とアップルパイを食べながら叫ぶ私だった。
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優しさにつつまれて

2025-02-22 12:18:22 | 日記・エッセイ・コラム
今週のニュース
善光寺大本願の鷹司誓玉上人が4月8日で退任することが決まった。

ニュースを読んで寂しくなった。
善光寺は宗派のないお寺である。
そのため、管理は大勧進のご住職と大本願のご住職が兼務している。

鷹司誓玉上人は95歳。
今はお朝事などの善光寺本堂での行事は副住職の方が対応しており、お見かけする事がなかった。
先日、善光寺節分会の枡に文字を書いている姿をテレビでお見かけした。

不思議であるが、鷹司誓玉上人をお見かけすると涙が出て来るのである。
とても不思議な感情である。
鷹司誓玉上人が優しさに包まれているのだ。

今年還暦の私。
先日の善光寺節分会では、豆をまかせていただいた。


その時にいただいた枡は、ニュースで見た鷹司誓玉上人の字ではないだろうか。
枡は、大勧進と大本願のご住職が字を入れる。
どちらを頂けるかはわからないのである。
これも、ご縁である。

鷹司誓玉上人の雰囲気は日々の祈りから出てくるものなのだろうか。
見習いたいものである。




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いつもと違う

2025-02-14 01:38:00 | 日記・エッセイ・コラム
長野に越してきてから
5回めの冬。
一番雪が積もった気がする。

一戸建てに住んでいないので、雪かきをするのは車の周りだけ。
たいしたことはない。

今季の冬は暖かい。
出勤時の9時に電光の温度計がマイナスを
示した日は2日ほど。
帰宅時の18時頃に5℃なんて日もある。

今回の雪もあっという間に溶けた。
溶けて翌朝に凍るかと思えば、水溜まりだった。

生活は楽だが、なんだかおかしい。
そう、おかしいんだよ。
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