先週の日曜日は、珍しくバイトが17時で終わった。
早い夕暮れの時間。車のラジオからはユーミンの声が流れていた。
「久しぶりに聞くわ。旦那といたときは、毎週聞いていたのにな」
思い出に浸りながら微笑む。
信号待ち。私の目の前を横切った「R34スカイライン」。
中では楽しそうに会話しているカップル。
私の目から涙がポロポロとあふれていく。
もうあの時には戻れない・・・
楽しかったあの時間。
二人でいればどこまでもいけると確信していた。
「今、貴方は本当に楽しいの?」
みんなから投げられていた質問を思い出す。
間違いなく楽しい。
ただ、あの時の楽しさとは違う楽しさである。
「幸せですか?」と問われたとき、
「幸せのレベルは人によって違うから、答えられません。でも楽しいです」と答える。
以前テレビ出演したときも、千原さんに同様に答えた。
千原さんは、最後に「とても楽しそうでした」とコメントしてくれた。
気がついた。「楽しい」も、人によって、レベルや質があることを。
主人と過ごした「楽しい」は再び経験することのない楽しさで、「楽しい」の箱の中にはいろんな感情がぎゅうぎゅう詰めで詰まっていた。
今の「楽しい」の箱の中は、すき間だらけ。
ぎゅうぎゅうに詰まることが「珍しい」ということを知っているから、すき間だらけでも満足して「楽しい」。
この先「ぎゅうぎゅう詰め」にはならないだろう。
「ぎゅうぎゅう詰め」は重過ぎる。
「すき間だらけ」の軽い箱を、いつでもどこでも持って歩ければそれでいい。
ラジオから「冷たい雨」が流れ出す。
曲を口ずさみながら、アクセルを踏んだ。
「もう、戻れないんだもの、先に進まなくちゃね」
すき間だらけの軽い箱は、私にちょうどいいのかもしれない。
早い夕暮れの時間。車のラジオからはユーミンの声が流れていた。
「久しぶりに聞くわ。旦那といたときは、毎週聞いていたのにな」
思い出に浸りながら微笑む。
信号待ち。私の目の前を横切った「R34スカイライン」。
中では楽しそうに会話しているカップル。
私の目から涙がポロポロとあふれていく。
もうあの時には戻れない・・・
楽しかったあの時間。
二人でいればどこまでもいけると確信していた。
「今、貴方は本当に楽しいの?」
みんなから投げられていた質問を思い出す。
間違いなく楽しい。
ただ、あの時の楽しさとは違う楽しさである。
「幸せですか?」と問われたとき、
「幸せのレベルは人によって違うから、答えられません。でも楽しいです」と答える。
以前テレビ出演したときも、千原さんに同様に答えた。
千原さんは、最後に「とても楽しそうでした」とコメントしてくれた。
気がついた。「楽しい」も、人によって、レベルや質があることを。
主人と過ごした「楽しい」は再び経験することのない楽しさで、「楽しい」の箱の中にはいろんな感情がぎゅうぎゅう詰めで詰まっていた。
今の「楽しい」の箱の中は、すき間だらけ。
ぎゅうぎゅうに詰まることが「珍しい」ということを知っているから、すき間だらけでも満足して「楽しい」。
この先「ぎゅうぎゅう詰め」にはならないだろう。
「ぎゅうぎゅう詰め」は重過ぎる。
「すき間だらけ」の軽い箱を、いつでもどこでも持って歩ければそれでいい。
ラジオから「冷たい雨」が流れ出す。
曲を口ずさみながら、アクセルを踏んだ。
「もう、戻れないんだもの、先に進まなくちゃね」
すき間だらけの軽い箱は、私にちょうどいいのかもしれない。