5月の終わりから、家でボーっとしていることが多くなった。
いろいろなストレスに押しつぶされそうで、ひとつとして手をつけることができない。
誰かにSOSを出したくても、SOSを受けてくれる誰かもいない。
今日も1日ボーっとしていたら、私が私を嫌になってしまう。
というわけで、映画を見に出かけた。
原作:井上 靖、監督:原田眞人、「わが母の記」
海外で多くの賞を受賞している作品だ。
普通だったら、見ることのない類の映画であるが、ロケ地が私の住んでいる近辺なので、地元ではちょっと話題の映画なのである。
井上靖と言えば、静岡出身の作家。
私は、高校生のときに井上靖の甥っ子だという、現国の先生の授業を受けていた。
が、小説に興味のない私は、井上靖の作品を読んだことはない。
当時は、まだお元気だったのだから先生と親しくしておけばよかった。
家の近くには、「井上靖文学館」がある。
こちらも、お庭には行ったことがあるが、入ったことはない。
「わが母の記」は1964(昭和39)年に発表された作品である。
老いていく母の介護を通して、母と私、そして私と家族について書かれた作品である。
そう、ほんのちょっと前の日本の家庭の話である。
映画の内容は、ぜひ映画を見て涙してもらいたい。
今回は作品の内容外でのお話。
まず、方言。
使用人の貞代の「だら」はちょっと大げさな感じ。
でも、初めの方でボンネットバスで会話しているおばちゃんたちの言葉は本物。
多分、映画を見ていた周りの人は全く違和感を感じていなかったと思う。
ボンネットバスも懐かしい。
私が小学校の時はまだ走っていた。
バス通学をしていたので、ボンネットバスに当たるとうれしかった思い出がある。
以前は休日に「踊り子号」が天城の道を走っていたが、最近はないのだろうか?
ロケ地はいい場所をたくさん使っている。
「筏場(いかだば)のわさび田」
昨年初めて行ったが、のどかな中にワサビの青々とした葉と、水の心地よい響きがとてもいい場所である。
「落合楼のつりばし」
6月1日~7月1日まで天城ほたる祭りがおこなわれている。
地元の子供たちが育てた蛍が乱舞する。
「撮影禁止」のため、いつも心のシャッターしか押せないのが残念。
「川奈ホテル」
ゴルフをする人なら誰しもが知っている場所。
「フジサンケイ レディス クラシック」の開催場所である。
オープンが昭和3年という、由緒あるゴルフ場。
「御用邸記念公園」
ここは私の思い出の地。
小さい頃夏になると、ここに泳ぎに来ていた。
近くに学習院の海水浴場がある。
時々ふんどしをした、お兄さんたちが泳いでいる姿を見かけた覚えがある。
「牛臥山公園」
昔、友人がウィンドサーフィンしていた場所。
最近はきれいな公園になったらしい。
「日光浴は皮膚がんになる。」なんて言われなければ、今でもこの辺りで日光浴していたのだろう。
「二の岡神社」
素敵な神社でどこだろう?と思ったら、御殿場だった。
この神社は黒沢監督の「七人の侍」や北野監督の「座頭市」などにも使われている。
が、地元では「出る」と噂の神社。
私が映画を見ての感想。
昔は、親の痴呆や介護も家族で戦ったのよ。
私の曾祖母も徘徊して家族を困らせたけど、施設などなかったから、家族で対応した。
今は、家族が少なくなってしまったから、施設を頼るしかない。
老いていくことは淋しいこと。
それから、家族は意外と分かりあっていないものなのかもしれない。
家族だから、話せない、だから分からないことは多いのかもしれない。
きっと、私が母とうまく付き合えない原因もそれだと思う。
今度は「井上靖文学館」にいってみます。
いろいろなストレスに押しつぶされそうで、ひとつとして手をつけることができない。
誰かにSOSを出したくても、SOSを受けてくれる誰かもいない。
今日も1日ボーっとしていたら、私が私を嫌になってしまう。
というわけで、映画を見に出かけた。
原作:井上 靖、監督:原田眞人、「わが母の記」
海外で多くの賞を受賞している作品だ。
普通だったら、見ることのない類の映画であるが、ロケ地が私の住んでいる近辺なので、地元ではちょっと話題の映画なのである。
井上靖と言えば、静岡出身の作家。
私は、高校生のときに井上靖の甥っ子だという、現国の先生の授業を受けていた。
が、小説に興味のない私は、井上靖の作品を読んだことはない。
当時は、まだお元気だったのだから先生と親しくしておけばよかった。
家の近くには、「井上靖文学館」がある。
こちらも、お庭には行ったことがあるが、入ったことはない。
「わが母の記」は1964(昭和39)年に発表された作品である。
老いていく母の介護を通して、母と私、そして私と家族について書かれた作品である。
そう、ほんのちょっと前の日本の家庭の話である。
映画の内容は、ぜひ映画を見て涙してもらいたい。
今回は作品の内容外でのお話。
まず、方言。
使用人の貞代の「だら」はちょっと大げさな感じ。
でも、初めの方でボンネットバスで会話しているおばちゃんたちの言葉は本物。
多分、映画を見ていた周りの人は全く違和感を感じていなかったと思う。
ボンネットバスも懐かしい。
私が小学校の時はまだ走っていた。
バス通学をしていたので、ボンネットバスに当たるとうれしかった思い出がある。
以前は休日に「踊り子号」が天城の道を走っていたが、最近はないのだろうか?
ロケ地はいい場所をたくさん使っている。
「筏場(いかだば)のわさび田」
昨年初めて行ったが、のどかな中にワサビの青々とした葉と、水の心地よい響きがとてもいい場所である。
「落合楼のつりばし」
6月1日~7月1日まで天城ほたる祭りがおこなわれている。
地元の子供たちが育てた蛍が乱舞する。
「撮影禁止」のため、いつも心のシャッターしか押せないのが残念。
「川奈ホテル」
ゴルフをする人なら誰しもが知っている場所。
「フジサンケイ レディス クラシック」の開催場所である。
オープンが昭和3年という、由緒あるゴルフ場。
「御用邸記念公園」
ここは私の思い出の地。
小さい頃夏になると、ここに泳ぎに来ていた。
近くに学習院の海水浴場がある。
時々ふんどしをした、お兄さんたちが泳いでいる姿を見かけた覚えがある。
「牛臥山公園」
昔、友人がウィンドサーフィンしていた場所。
最近はきれいな公園になったらしい。
「日光浴は皮膚がんになる。」なんて言われなければ、今でもこの辺りで日光浴していたのだろう。
「二の岡神社」
素敵な神社でどこだろう?と思ったら、御殿場だった。
この神社は黒沢監督の「七人の侍」や北野監督の「座頭市」などにも使われている。
が、地元では「出る」と噂の神社。
私が映画を見ての感想。
昔は、親の痴呆や介護も家族で戦ったのよ。
私の曾祖母も徘徊して家族を困らせたけど、施設などなかったから、家族で対応した。
今は、家族が少なくなってしまったから、施設を頼るしかない。
老いていくことは淋しいこと。
それから、家族は意外と分かりあっていないものなのかもしれない。
家族だから、話せない、だから分からないことは多いのかもしれない。
きっと、私が母とうまく付き合えない原因もそれだと思う。
今度は「井上靖文学館」にいってみます。