旅行2日め。
起床は5時。
思っていたよりも暖かい朝です。
6時に出発の準備をして宿坊を出ると、外は今にも雨が降り出しそうな重い雲がありました。
本日も山口屋さんの若旦那と従業員さんの車に分乗して奥社の参道に向かいました。
「昨日は夕日も綺麗だったし、夜も満点の星だったのにね」
と参加者の方が言いました。
山の天気ですから、不思議ではありません。
本日も曽根原さんが同行し、撮影をレクチャーしてくれます。
なかなか太陽が上がらないのですが、私は三脚をたてて撮影の準備。
7時には太陽が上がるはずでしたが、雲は無くならず太陽は見えませんでした。
立冬に太陽が見られない年は雪が多い年になるそうです。
戸隠神社もパワースポットと言われ、最近はご参拝する人が多く、参道もいつも賑わっています。
しかし、早朝の神社はやはり静かでした。
その後、車で移動して鏡池へ。
週末は三脚がずらっと並んでいたようですが、さすがに今日は数人しかいません。
戸隠山もお隠れになってしまいました。
「残念ですね」と皆さんはいうのですが、雨の日の紅葉は葉が生き生きして私は好きです。
しかし、ここもそろそろ紅葉は終わりのようです。
宿坊に戻って朝食です。
早朝からお散歩をしたので、お腹がすきました。
9時30分。
外の雨はひどくなっています。
今日は一眼レフを持たずに、ミラーレスだけ持って身軽にして古道を歩くことにしました。
レインウェアーを着て出発です。
五社のひとつ「戸隠神社 中社」に到着です。
ご祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全に御神徳があります。
戸隠も修験者の山。
以前は女人禁制でした。
ここに昔は女人堂があり、女性はここから拝み、右の道を通って越後に向かったようです。
男性は左側の道を通って奥院(奥社)に向かいます。
と説明してくれているのはガイドの井上さん。
朝撮影に来た大鳥居の前に到着です。
ここから先は、
2011年にバスツアーで来たことがあります。
前回も雨の中のご参拝でした。
九頭龍大神にご参拝に来ているのですから、雨降りは歓迎されていると思いましょう。
朝来た「随神門」から奥社に向かいます。
ここにも町石があります。
中社までは「丁」表示でしたが、こちらは「町」表示となっています。
奥社に向かって登っていきます。
杉並木を越えたところで奥社が見えます。
「戸隠神社 奥社」
ご祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
天岩戸をこじ開けた神様です。
そう、こじ開けた岩戸がこの戸隠山に飛んできて「戸隠」となったとか。
戸隠神社の御本社として全国に開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などの御神徳があります。
そして隣にあるのが「戸隠神社 九頭龍社」
ご祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎されていたようです。
古来より水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結の神として尊信されています。
これで戸隠五社を巡ることが出来ました。
もちろんご朱印もしっかりいただきました。
雨はだんだんひどくなります。
「神様、雨を何とかしてください」
「清めなさい」
そういうことですか。
私は汚れている。
そうですね。
と言うわけで、レインウエアーのフードもかぶらずに神社を後にしました。
「随神門」を出るときにガイドさんが説明してくれました。
「廃仏毀釈の時、ここにあった仁王像は八方睨み鳳凰図がある岩松院に移されました」
岩松院は昨年ご参拝したお寺で、確かに赤い色のあまり怖くない仁王像があった気がします。
森林植物園を通り、ゴールです。
ここから車で宿坊にもどり、荷物を持って山口屋さんへ。
本日の昼食です。
戸隠では、戸隠神社に新蕎麦を献上してからでないと各店舗で新蕎麦を提供してはいけないという決まりがあるそうです。
今年は11月1日に献上したので、今は新蕎麦。
美味しかったです。
お土産を買って、再び路線バスで長野駅に向かいます。
バスに乗る頃には、雨はひどくなり雷も鳴りだしました。
長野駅から再び東京に戻ります。
その頃には、そらに細長いお月さまが綺麗に見えました。
さて、私の汚れは流れたのでしょうか?