2015年4月10日(金)
橋本市から高野山へ向かう。
土砂降りの霧の中。
桜が満開で私たちを迎えてくれた。
大門の横をバスで通過すると「なつかしい」という感情。
吉野山とは違った。
高野山に来るのは2回目。
前回は2009年の3月に訪れている。
この時も雨。
まずは「金剛峯寺」
高野山内の桜はまだつぼみ。

ここでは16年ぶりに持仏御本尊「弘法大師坐像」の御開帳をしている。
弘法大師と繋がるという5色の綱を握り御挨拶をする。
朝一番のため、あまり人がいなく、ゆっくりと拝むことが出来た。
御開帳の期間は平成27年 4月2日~5月21日
ご本尊の弘法大使は厳しく、そしてやさしく人々を見つめていた。
お庭も素敵なお庭である。

次は「金堂」

ここでは昭和9年の金堂再建時に、当時の大仏師・高村光雲師により造られたご本尊「薬師如来」の御開帳。
再建時から厨子内に安置されている秘仏であり、80年ぶりの初御開帳となる。
今日は「当山歴代先師尊霊追善庭儀大曼荼羅供」が9時より行われていた。
金堂にあがり、法要を見学した。
薬師如来は、まだ新しい木の色をした大きな仏像であり、昭和の仏像であった。
ここは、何か包まれた空間。
上にドームがあるような感覚。
雨がひどくなり、カメラを出すのが嫌になってしまった。
小さいカメラを持って来ればよかった。
今回の開山1200年に合わせて、天保14(1843)年に焼失した壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建された。
中門には四天王が安置されている。
根本大塔に安置されていた「持国天」と「多聞天」
そして新たに平成の大仏師・松本明慶の手によって仕上げられた「広目天」と「増長天」
それぞれの時代の色があり、素晴らしい四天王となっていた。
この、中門に使用された木の切り株。
西塔の裏で発見。

今回はこれで予定は終了だった。
ここまで来て、弘法大師御廟に行けないのは何とも悲しい。
ところが昼食が一の橋の近くで、食後出発まで35分ほど時間があった。
行けるかも・・・
雨の中、また人をかき分け奥の院に向かう。
一の橋を入ったところから、ドームがなくなった感じ。
御廟の橋の手前で折り返し時間。
ここで帰るわけにはいかない。
「お大師様に会いたい」その思いだけで、御廟へ。
帰りも人をかき分け小走りでバスへ。
ひとり汗だくでバスに乗り込んだ。
ジャスト出発時間。
ありがとうお大師様。
高野山でやりたいことがまだある。
ここにもまた来なくては。