わたしの午前の仕事は今日から3週間ほど無い。
だから、すこしはジェンギンスの面倒が見れるようになった。
とにかく、この痩せてしまった体と、衰えた脳みそを復活させなければならない。
仕事が無いとは言っても、
家事はそのまま山ほどあるので
家事をしながら、何度もジェンギンスのテーブルに通って朝食のパンを食べさせる。
そのあとまもなく、昼食の五目寿司を食べさせたけれど、お皿のご飯は手にとって食べてしまうので
すぐにサランラップで小さなおにぎりにして持たせた。
結構、食べてくれたので良かった。
私の存在が父の食事をとらせたので本当に良かった。 自己満足だ。
12時過ぎて、デイサービスへ行くため
バス停まで父の腕を抱えて連れて行った。
母が路線バスに一緒に乗って行った。
バスに乗せるのも、下ろすのも、一苦労だ。
外から両親の様子を見ていると、
バスの乗客がみんな両親を見ている。
そして、お年寄りが父のために席を譲ってくれている。
悲しい光景だ。
わたしは、その後、掃除洗濯買い物夕飯支度。
今日作ったのは
ホイコーローとマーボー豆腐。
年寄り用と自分たちのおかずは
やさいの切り方も、味付けも、炒め加減も全て違うので、2種類作るわけだ。
ご飯も、二つのジャーで水加減のちがうご飯を炊くのだ。
味噌汁は、具がいっぱいのものを作るのだ。
そして、私の夜の仕事が終わって
電子レンジをあけたら、
おかずセットが一揃い入ったままだった。
つまり、一生懸命作ったおかずは
このように、毎日食べてもらえず・・・
わたしが夕食を食べるとき、
ジェンギンスにも一揃いそろえて
食べさせた。
パンとミルクも飲ませた。
・・・そうそう、昨日の夜中に、母が助けを求めてきたので夜中だというのに私は父とコタツでパンとミルクでティータイムした。
その後にやっとのことで横になって寝かせる事に成功したのだ。
お腹がいっぱいになって、満足したジェンギンスだったようだ。
だから、きょうも、お腹をいっぱいにさせて、
栄養失調回復に努めるんだ。
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しかし、夜中のティタイムが効いたのか
今日、全く久しぶりにジェンギンスは
2階に上がってきた。
声がしたのでドアを開けたら、ジェンが階段を上がりきったところだった。
部屋には入れなかった。
入れてあげればソファに座って喜んだかもしれないけれど・・・
そのまま、腕と体をつかんで一緒に階段を下りた。
降りるときは、慎重に慎重に一歩ずつ降りるジェンギンス。
玄関マットの模様が水たまりに見えるらしいので
躊躇しているから
マットを取ってジェンを降ろした。
階段を上がってくるなんて、、多少の回復だ。
さて、夕飯の時は、テレビの横に置いてある
伊予かんが気になっているらしく、
質問してくるので、
渡したら、自分でむいて
そのあと、わたしに剥いた伊予かんをくれるんだな~
ありがとうと感謝して、いただいておいた。
そのあと、
『 どなたですか?』と私に丁寧に聞いてくるので
『 隣のものです、いつもお世話様です。
隣というのは、親戚の。。。です。
東京へ行ったら、おいさんを頼りにしろと
父がいつも言っていますので
おいさんの所へ、来ました。
大変、お世話になりますがよろしくお願いします』
とかなんとか、言ったら、
ジェンは、私の手を握って放さない。
励まされたり、感謝されたり、泣かれたり、自慢されたりして、
ジェンは、泣いて喜んでいたので、これからは
この手でご機嫌をとるんだ。
私の手を握って感謝し、お辞儀をするジェンギンス。
学芸会って感じです。