アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

無気力なジェンギンス

2006-02-05 22:52:16 | 介護



今日は日曜日。
いつものようにジェンギンスは11時前頃起床。
トイレに洗面、朝食。

スーザンは今日が無料銭湯の日だというので
午後1時に出かけた。



その間、わたしがジェンのお守りであるが

あまりに、髪の毛が伸びすぎていて

不潔感があるので床屋へ連れて行こうと決心した。



まずは、パジャマを着替えてもらうのだけれど、

ちっとも、動いてくれない。

トレーナーを首にかぶせても

うっとおしいトレーナーのかたまりをかぶったままだ。 手を通してくれない。



床屋さんに行こうといっても、うなずくだけ。

パジャマのズボンを取り替えるどころの話じゃない。



いっこうに動かない。



だめです、

わたしはジェンギンスを支配できません。

いまさらながら、母の偉大さを実感しました。



よく、毎朝、支度をさせてバスに乗せて

デイサービスへ連れていけるもんだと

尊敬しました。



~~~~~~



スーザンが風呂から帰って、昼のうどんを食べ、

床屋へ行かせるための支度を再びさせようとしましたが、無気力でダメです。



しかし、スーザンは支度をさせるとき、

まず世間話からスタートしていました。

これが、コツかぁと思いました。



ジェンギンスは動かないし、わたしはメリーの散歩に行くために完全防寒して『行って来ます』の挨拶をするためにジェンのところへ行ったら、

立ち上がって出かける気配です・・



二人がかりでトレーナーを着せて、靴下はかせて、パジャマズボンの上にズボンをはかせて、コートを着せて、靴を履かせて・・

腕をつかんで、私が床屋へ連れて行きました。



床屋さんはもう何年も通っているなじみの床屋さんで、呆けの経過を見届けていてくれます。

前回から、私が全時間付き添っています。

前々回までは、父を床屋さんに置いてきて

女将さんが家まで父を連れてきてくれました。



この1年で父はそこまで呆けたんだと実感です。

1年前は走れたんです。
今は歩くのも大変そう。

なんで歩くのが大変かと言うと・・

寝たきり老人ているけれど、
ジェンギンスは、座ったきり老人なんです。

きょうも、床屋以外は一回も立つことが無く
寝るまで座ったきりです。

夕飯も食べないし、
全て拒否。

トイレまで行かなくなっちゃった。

食事拒否なのでオニギリ作って手に持たせて食べさせた。

ジェンギンスは呆けているけれど

ぼけ==っとしていることは無い。
神経質だ。
字を読むし、音に敏感すぎるし、冗談をいうし、

洒落をその場で考えて言うのだ。
歌も上手に歌う。
歌詞を読みながら知らない歌でも音楽に合わせて歌を歌える。

せんじつは、
 アーメン、ソーメン、キチガイソーメン』 と
笑えない事をいっていた。

今日の結論。

私一人じゃ、ジェンギンスの面倒を見れません。
母一人じゃ、ジェンギンスの面倒を見れません。



床屋さんに行って来たので

綺麗なおじいさんになった。



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多忙で更新出来ず

2006-02-04 22:48:17 | 介護


今月はフルタイムで働いている上に

税金申告やら、仕事の予約が山ほどたまってしまって時間が足りません。

夜、パソコンに向かう時間もとれません。

深夜まで目一杯です。



放尿していた話

死んだようになる時間がある話

葬式の相談

ある組織から連絡があって悪い事が起こった話

薬を取りに行くのがたいへんな話

・・・

などは、また書きます。

ジェンギンスの爪は厚くて爪きりでは切れないのです。
久しぶりで私が爪をペンチみたいなので切りました。
何処までが爪だかわからなくて
手の爪を切ったとき
『 痛いなぁ!!』と恐い顔でおこられました。
少し、血が出ました。
すいません・・本当にすいません・・・




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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。